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4/5

永遠市

●バンドとしてはもちろんのこと、「作詞家」としての実力も充分に感じられる。


【収録曲】


1.インヒューマンエンパシー

2.下を向いて歩こう

3.アンチノミー

4.ごめんねオデッセイ

5.君はまだ夏を知らない

6.自由に向かって逃げろ

7.スワイプ

8.うつむきヶ丘

9.カシオピア係留所

10.超新星

11.クレプトマニア

12.ディザスター

13.まっさら


 約1年半振りとなるamazarashiの新作アルバム。前作からあまり間を空けずにリリースされた印象があったのですが、それでもなお全13曲・1時間強となかなかのボリューム。彼ら(特に、バンドの中心人物であるあきひろむ)の「創作意欲」が伝わってくるようです。


 作風に関しては、「ギターロックやヒップホップ等の要素を取り入れつつ、滑舌良く言葉を多めに繰り出していく」というお馴染なじみのスタイル。ある意味マンネリ……なのかもしれませんが、語彙の多さは折り紙付きで、不思議と「飽き」というものを感じさせません。「『いつか必ずうまく行く』 ならそのいつかを教えて」(自由に向かって逃げろ)や「没後評価されて喜ぶ 作家なんているもんか」(ディザスター)等といった印象的なフレーズの組み込み方も見事と言えるでしょう。


 特に良く感じられたのは『アンチノミー』と『君はまだ夏を知らない』でしょうか。前者は「感情は持たないでください」という歌い出しで一気に引き込まれますし、後者は随所に現れるノスタルジックな描写が秀逸。テーマ自体はさほど珍しくないのかもしれませんが、言葉のチョイス一つ一つが明確に「amazarashiらしさ」へとつながっているのではないでしょうか。


 個人的には「もう少し曲数を絞った方が良かったかな」と思うところもあったのですが、良い意味で相変わらずの力作と言えるアルバム。バンドとしてはもちろんのこと、秋田ひろむの作詞家としての実力も充分に感じられた一作でした。


評価:★★★★★

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