学校の七不思議その五
異世界につながっている夜の学校という都市伝説が有る。
夜というのは特別な時間だ。
其れが夜の学校となれば其の特別さが際立つ。
なのだが……。
「「飽きた」」
うん。
僕と相棒の言葉が重なる。
今更?
という感じである。
いやすでに異世界は二度経験してる。
既に経験済みの僕ら……。
異世界の価値が大暴落である。
「そういえば相棒」
「何だ?」
「今回はどんな都市伝説なの?」
「3階建ての校舎にあるはずのない4階が現れて、そこに登っていくと二度と帰れない異世界に行くやつ」
「この校舎確か2階建てと思うけど?」
「いやそうだけど既に4階まで上がってる」
「ということは此処は異世界?」
「其の扱いかな?」
「……」
相棒の言葉に脱力する僕だった。
「2階に登っても何もないので上に上がったら既に都市伝説に会ってたとは……」
「地味だ……本当に」
「それな」
学校の七不思議以外に地味なみたいだ。
というかオチが。
オチが酷い。