5 馬車から街へ!!
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コトコト……と小気味よい音とともにガタゴト……と全身に痺れた痛みと振動が伝わってくる。
うん~っと、確か昨日は馬車で寝たんだっけ?
頭を上げて周りを確認すると昨日の夜は三人いたが、今は一人になったいた。
「あ、起きたのね!」
声のした方を向くと夜にいた三人の中の一人ではなく、何処かの村から売られた子のようだ。
「こっちおいで~!」
自分が売られたと分かっているのだろうか?いや、この様子だと分かっていない。
「こっちきてよ……」
俺がいっこうに来ないことで泣き出しそうになっている。子供の泣き喚かられると耳が痛くなるので一刻も早く近づく。
「来てくれた~!!」
やたらとテンションが高い女の子に撫で回される。
だが、この馬車が休憩のために止まったときがお別れだからあまり気にしないでいこう。
「サラサラしてて気持ちい~」
その撫で方は痛い……。
それから三十分くらいして馬車が止まり、気が緩んだのか女の子は眠ってしまった。
外に顔を覗かせて奴隷商の男がどこにいるかを確認すると、火を焚きご飯を作っているようだ。
これなら大丈夫だな。
人の姿に戻り、樽の陰に隠していた鞄からメイド服に着替える。
「じゃあちゃっちゃといきますか……」
今は明るくアニメや漫画見たいに昼間っから隠密ができるようなことは無いので慎重に移動する。
道を歩いて行ったら奴隷商に見つかり捕まる可能性は限りなく低いが階級が奴隷だと奴隷商とは相性が悪すぎる。奴隷商も奴隷魔法という隷属系の魔法が使えるのが厄介で、それが使われてしまうと強制的に行動が出来なくなってしまうと、図書室を掃除中に読んだ本で書いてあった。
「そうなると……森にしか逃げ道がないな…………」
そうと決まれば、森に限界まで足音を立てずに走る。
ここまで来たら大丈夫だろう。身体強化は使い勝手がいいけどまたなんか早くなってないか?そして髪が邪魔で仕方がないな……。
髪は前髪しか切っていなかったので邪魔になりだし、後ろを振り返ると通りからかけ離れて位置にまで来ていた。
「それより先に髪をバッサリと切るか……」
溜息を吐きながら短剣でボブくらいまで切る。
サッパリとして良いが服の中に短い髪の毛がが入り少し気持ち悪い……。
「近くに湖があったら良いのに……」
最近は溜息が多いきがしてきたな。
「それよりもまず耳と尻尾を隠さないと街に入れないだろうな」
元から帽子や賃金などを貰った事もないからしょうがないっちゃーないけどな。
手元にあるのはメイド服ぐらい……。
おっ!頭巾ならメイド服で作れるな!!
「やっぱり頭巾なら簡単にできたな」
でも町までの距離は結構ある、食料と水分もまだ十分にあるから身体強化で街の方まで走るっていうのもありだな。ていうかそれぐらいしかないだろうな……。
「じゃあ考えもまとまったし行くか……」
森の中での身体強化した走るスピードに慣れるのに苦労はしたが日が傾く頃には森を抜け外壁が見えてた。
「よし!今日は此処で野営しよ……」
体が怠く、頭痛が少しするのがつらい……。
魔力切れではないけどギリギリまで使ったことで倦怠感や節々の痛みがあるのは知っていはいたが、ここまでだとは思ってもみなかった。
「でも明日には着くだろうし我慢して寝よ」
猫の姿になりメイド服の中で丸まりぐっすりと寝た。
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