1 奴隷の一日(1)
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産まれてから一年くらいたち、俺は一歳になり情報がまた新しく入った。
爪が伸びるのが早く髪の色素が少しずつだが抜けてきたような気がする。それに産まれたとき見たっきり両親の顔を見ていない。
「あぅえぉ」
言葉はまともに喋れる段階ではないか……。
よく転生物のラノベでは大体が特殊能力やステイタス見れるスキルがあったりするもんなんだがな。
「あぇるぴぉぴぉみぴぉぴこ」
これって言ってる方が恥ずかしくなってっ来たのは俺だけか?いや、俺だけだな……。
「ご飯の時間だよ~」
前までは丁寧に喋っていたがいつの間にかこんな風に砕けた喋り方をするようになった。
「ごあんでうか?」
「は、はいそうですよ」
ちょっと驚きながらだったが離乳食をスプーンで掬い、口に持ってきてくれた。
離乳食って凄く不味いんだよな……。
生きていた頃にも興味本位で作ってもらって食べたけどお粥をもっと薄めたような感じで美味しくなかった。
「口開けてー」
「あ、あーん」
俺が食べたのは米の離乳食だがここではじゃがいもを柔らかくして裏ごししているのでドロドロなので食べやすいのだが味がほとんど無いので美味しくない。
それから三十分くらいかけて全部食べ終わった。これが遅いのか早いのか分からないが俺的には早く食べているつもりだ。
「ご、ごちとうさまでちた」
「頑張って全部食べれたね」
そのまま食器を持って行ってしまった。
赤ちゃんって暇すぎて死にそう。
しょうがない。今日も寝ようかな、寝る子は育つっていうし。
◇◇◇
「この洗濯物を運んできて」
「はい!」
なんということでしょうか。赤ちゃんの時代が終わり、六歳を迎え俺の待っていた異世界は使用人でした。
「それが終わったら次はお花の手入れ、その次はお風呂の掃除!!」
「はい!!」
ちゃっちゃと運び、次に花の手入れをしていった。
「その向きにそれを置いたら色合いと見せ方が悪いからこうするようにしなさい」
「ありがとうございます」
花や料理の盛り付けのセンスが壊滅的だったがルームメイトのサラさんのスパルタ教育によりこの世界の文字を教えてもらいセンスの方は人並みにはまともになった。
「じゃあ次は――おはようございます。お嬢様」
風呂掃除とは言わず、壁側によった。
この屋敷の主、バルナド=ベルヌーの娘、アリス=ベルヌーお嬢様に道を譲り一礼して通り過ぎるのを待った。いつもなら通り過ぎたら次の掃除場所に向かうのだが今日は違った。
「リナ」
「はい、どうかされましたでしょうか?」
呼ばれると予期していなかったが平常心を保ちながら反応できた。
「夕食後に私の部屋に来なさい」
「はい、わかりました」
サラさんもこれは予想外だったらしく、一瞬動揺していたがすぐに立ち直り一礼した後にお嬢様はそのまま歩いて行った。
「じゃあ次の風呂掃除の後は修練場へ行きます」
「わかりました」
珍しいな予定変更するなんて……。
風呂場につくとスライム洗剤を付けブラシで擦りながら洗う。
「リナ、私は鏡を綺麗にしますので浴槽はお願いします」
「わかりました」
これを一人で掃除とか酷いと思うのだが、サラさんにはお世話になっている身なのだからそれくらい良いだろ。それに終わってなかったら手伝ってもくれる。
浴槽を静かに掃除しているとサラさんからお嬢様のことについて聞かれた。
「お嬢様のことをどう思う?」
「お嬢様のことですか?」
そういわれてもこの屋敷の主人で娘で俺の妹としか認識していないが……。
「お嬢様はお嬢様ですが?」
「そうね。でも今日は色々覚悟しといたほうが良いわよ」
「色々ですか?」
サラさんがいつになく真剣で悲しそうな顔をしているのはどうしてなんだろうか?
今日は本当に疑問に思うことが多い。
今になっては着慣れた服だが二歳ぐらいになった時は本当に焦ったなー。
あの時は体の隅々まで確認した。それで二十八年間の付き合いの玉と棒が一回も使われずに消えていたのに枕を涙で濡らしてしまった。四歳の時には人間の時にあった耳が千切れ、頭の方に猫の耳が生えて、びてい骨辺りから尻尾も生えてもくるという拷問を受けて死ぬ寸前にまで行ったが人間の時の物よりも格段に聴力が上がった。
でも女の子に転生するのはないわ~。百歩譲って女の子は良いんだが、この猫耳が生えて奴隷に落ちたことだけが納得できないがなってしまったものはしょうがない。
五歳になった時に身分証を役場で作り血を垂らし情報が書き込まれるが、階級の後に奴隷と書いてありいつ奴隷に落ちたのか分からなかった。でも、両親が一切会いに来なかったのは俺が奴隷だったからなのだろうと想像がつく。
「こっちは終わりましたが浴槽はどこまで終わりましたか?」
「……八分の一程度です」
「遅い。手をもう少し早く動かしなさい!」
「は、はい!!」
いつもなら「しょうがないわ。手伝いますから早く終わりましょう」と厳しくもあるが優しくそんなことを言ってくれのだが、何故か今日はイライラしているようだ。
まぁ、気にしてもしょうがないし、言われた通り手を早く動かしますか。
一時間ちょっと過ぎくらいに終わったが今は三時ぐらいだ。
◇◇◇
今からメイド服のまま修練場に行き、サラさんと組み手をする筈が今日は警備隊の隊長が相手になるらしい。
「じゃあ、よろしくなリナちゃん」
「はい、よろしくお願いします」
丁寧にお辞儀をして、最初に短剣を取り姿勢を低くして構える。
「行くぞ!!」
「はい!!」
返事をした後は一直線に走る。
「遅い!!」
隊長の斜め下から上に切り上げを少し横にずれてかわし、身体強化を使って内太腿を切ったが少し浅かった。だが隊長は切られたとは思えないくらい機敏に動き、思いっきりお腹を蹴り上げられた。
「ガハッ!?」
肺に入っていた空気が一気に出たが意識は飛ばさず、天井の柱に摑まり息を直ぐに整える。手に持ってた短剣を投げ、短剣に目がいった隙に、後ろに回り込み足払いをして態勢を崩させたが手を付き後ろに飛ばれたので股間に踵落としが出来なかった。
「ちょっと危なかったな……」
「そのまま転んだままでも良かったんですよ?」
足払いの後の行動が見えてた隊長はそのまま転ぶというのは男の象徴が痛いでは済まないことになり、下手したら不能になってしまう。それも身体強化もしているのだからなおさらだ。
短剣を拾い直して今度は剣の当たる範囲直前で横にずれ、前から足払いをしたが来ると分かっていたのか、少し前に体重がいっただけだった。今度は足の腱を切りバランスが崩れた所で首元に短剣を突きつけようとしたところで肘で後ろを振り向きざまに攻撃してきたがそれをギリギリで避け、次の横なぎに剣を振ったのもギリギリで避けれた。
「……ギブアップだ」
「良いんですか?」
「あぁ、良いよ」
腱を切られ、動けない状態でさっきの二回の攻撃でリナをダウンできなかったので諦めたようだ。
「それではお二人に回復魔法をかけますのでその場でじっとしててください」
そう言って呪文を詠唱している間に隊長に話しかけられた。
「強くなったなー」
「厳しいトレーニングもしましたからね……」
「まあ、それはしょうがないな……」
目を逸らしなが言われ同情されてしまった。
「でも強くはなりましたから良いですよ!」
「ハハハ!!そうか、それならよかったな」
話が途切れたとこでサラさんの回復魔法がかかり傷がいえた。
「今から着替えて夕食の準備ですから急ぎましょう」
「はい」
サラさんは隊長に目を向けて「今日はもう良いです」と言い、修練場を出て行こうとしたので隊長にお辞儀だけして後についていった。
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