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18 脱出成功!!

 子猫の姿で右回りに進み、休憩込みで5時間かかった。その間、この建物から出ていく影は見えなかった。

 見えなかったというよりは、入り口まで遠すぎて何も見れていない。

 外に出た時は月が出ていたが今は月が傾き、太陽が出始めている。


 もう朝になるのか……。

 これはもう入場者は帰ってしまっているだろう。こんな闇オークションのような催しならなおさら昼間にはできないだろう。

 逆回りの方がもっと早く着いたよなこれ?


 奥の方を見てみると、1時間ほどで着く距離だった。


 こっちで行くべきだったか……ッ!?


「魔物かと思ったがただの猫だったか」


 あぶなっ!!


 お腹の下の地面に一本のナイフが刺さっており、太陽の光で鈍く光っている。


 何かは感じても体が全く動かなかった……。

 これって殺気か何かなのかな?

 もう一度ナイフを投げられたくないし早く逃げよ!!


 左の森に一目散に駆ける。


「あのガキに逃げられて大損したってのに、猫ごときに構ってる余裕はないし亜人のガキでも攫いに行くか」


 溜息をつきながら右の森の方へ行き、木に飛び移りながら進んで行った。


 え?

 何その身体能力……あいつ本当に人間か?


 司会者の男が行ったことを確認すると、司会者とは逆の方向へ進むことにした。


 次に見つかったら魔物とか関係なく殺されそうだ。

 あれから二時間くらい過ぎて森に日差しが入りだした。それでも早朝の森は寒く、子猫の姿だと体力や気力の消耗が早い。


 気配なんて分かりはしないけど、耳に意識を集中させる。動物たちの声や息遣いは聞こえるが人間の声や足音などは一切聞こえないことを確認すると人型の姿へ戻り体を確認した。

 まず髪の毛は踵までつくぐらいに伸びてしまっていて左腕は産毛が少し伸びたように見えるがそこまで違和感はない。両足も同様で右腕以外の爪が1㎝ぐらい伸びている。


 髪がここまで長いのは目障りを通り越して不快だし暑い!

 ここまで長かったら紐無しでも括れるだろうしパパっとしよう。


 右側を多めにしてサイドを残してポニーテールにし、左の髪が上になるようにクロスにする。毛先を下から、毛束の間から上に持って行き残りの毛束をクロスさせ 一つ結びにします。少量の毛束で巻きつけてから括る。

 まとめたおかげで、少しは涼しくなったが髪はいまだに長い。


 それより耳と尻尾隠せるものを探さないと!

毎度更新ペースが遅くてすみません

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