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16 脱出は面倒だ(2)

今回はすごく短いです

 もと来た道と言っても一本道ではないが、脇道の数を覚えていたので道に迷わなくて済んだ。


「こっちにいたか!」

「い、いえ、こちらにもいません」

「クソ!!あのメスガキどこ行きやがった」


 床をダンッ、と足を踏み鳴らした。

 端には寄っていたが2m前にいたので声が聞こえ、強かったのか結構な振動がきて尻尾がビーンと、伸びた。


「こうなるなら脚の腱でも切っておけば良かったか」


 これはもう見つかったら死ぬな……。

 猫のままでも全然大丈夫だけど、いかんせん足が遅い。子猫だからか30分も走ればスタミナ切れを起こしかけないそれに30分走ってもだいたい200m走れればいいほうだ。なんせ足が短いからね、子猫って……。


「だが脚が折れていたからそこまで遠くに行っていないはずだ」

 もう完治してると思うけどね。

 この姿のときは治癒や一部の体毛、爪などが伸び、人型に戻ったときには完治している。だが四肢切断されたら直るかわからない。

 検証したことないし、したくない!!

 最悪、戻らない可能性すらある。

 そんなことを考えていると後ろの方からで走ってくる足音が聞こえた。


「商品を置いているところは調べたか?」

「い、今調べてさせております」

「――ハァ、ハァ、調べたのですがボロボロの石槍と白紙の大地の魔導書が一冊ありました。なのでもしかしたら部屋に入り読んでこれを作ったのかもしれません」


 オッともう見つけられたのか、行動が早いな。こいつらも結構頭が回るみたいだ。だが俺が子猫になってるなんて思うまい。

 ササッと横を通り抜け会場まで行くが、ここまでに体感3時間ぐらいたっている状態だ。

 ……これほんとに外出れるか?

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