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11 街だ仕事だ(6)

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「い、依頼ですか?」

「そうですが……どうかされましたか?」


 ここは素直に変わってもらうべきだよな……。

 でも、他の人も受け付けや書類整理でこちらにこれそうにない。

 やるしかないか……。


「確認します」


 依頼はゴブリン十体の討伐、ランクはE、前金はどうなるんだろ?


「Eランクですがあなたのギルドカードをお見せください」

「え、いつもは無いんだけど……」

「すみません、担当の者が外していますので代わりにと思ったのですが横の受け付けに並んでください……」


 帽子の中では耳がしゅうとなっているぐらい落ち込んで見せ、攻めづらい雰囲気を出す。

 そのおかげか――。


「そんな落ち込まなくても良いよ。頑張ってしてくれたんだから、今度してくれるときは一人前になったときにお願いするよ」


 そう言って横の受付嬢の列にずれ俺はホッと一息つく。


「吃驚した……また間違われたら厄介だし降りとくか」


 独り言をつぶやきながら椅子からひょいと下り、ギルド内の立ち入り禁止区域以外を回ってみることにしたのは良いが立ち入り禁止場所を知らないためその時はその時として考えればいい。


「でも以外とギルド内部って広いんだな……」


 怒られない範囲で部屋を覗いたりして見ていくと未だに受注されてないクエストの整理や何かを書き込んでる人がせわしなく働いている。


「コラッ!!そんな所で何を……って君は朝の」

「す、すみません!!勝手に入ってしまって!」


 声をかけられた瞬間に耳と尻尾がビックっとしてしまったがスカートと帽子でバレるかと思ったが以外にもバレず、相手の方は俺の声で少し驚いたようだが今はバレてないことを祈りたい。


「謝らなくても良いよ。怒鳴ってごめんな?」

「こちらこそすみません」

「そう言えば何を見ていたんだ?」


 忙しそうに働いてるがたいていが若い職員で、上司にいびられるというのは無いのだろうか?

 とは口に出せないがそれっぽいことを言うと、笑われてしまった。


「他の所はどうか知らないが此処ではそんなことはないよ」

「……そうなんですか」


 会社ではよくあるっとか聞いたことあるんだけどな……。

 それに新人で高校生くらいの人とかいるし……本当に虐めとかないんかな…………。


「それより仕事無いのか?」

「はい」

「それならこれして来てくれないか?」


 渡されたのは薬草数種類と生息場所。

 取って来いというのだろうか?


「これは……?」

「そこに書いてあるメモの薬草を取って来てくれ。あと、取り方は図書室で探してくれ。これも仕事のうちだぞ!」

「は、はぁ……」


 矢継ぎ早に言われ気圧されてしまった。

 話し終わるとゆっくりで良いから頼んだぞ、と言い去って行ってしまった。


「しょうがないやるか……」


 歩き回りながら図書室を探し二回ぐらい寄り道の末、見つけると今度は薬草が乗ってる本を探した。



   ◇◇◇



「今日仮として雇ったあの子がどうかしたのかい?」

「それがですね!リナはあの年で字が書けるんですよ!!」


 我が事のように話し字の事や仕事の手際など報告していく中で、リナが猫人族のことは喋らずリナの良い所を言っていく。


「それなら悪い所は?」

「無い所は無いですがそれは子供だからという所があります。調理場なら身長が届かなく台を使っても、他の者がもしそれに躓きでもしたら大惨事です」


 そして、悪い所も言っていくがそれの大半が身長や子供というものでそこまでなかった。


「……それなら正式採用を考えてもいいかもしれませんね」

「リナも喜びます♪」


 ウキウキになったテルシェはリナがいるであろう受付の席に戻った時にいないことが分り少しがっかりすることになる。


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