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異世界に行きませんか?  作者: 罪深き狩人
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ゴブリン&コボルト

 朝、そろそろ森から出ようと思い、森を探索する。森の中で見渡す限り一番高い木に登る。木から森を見渡すと予想どうり広かった。しかし、開けたところが二ヶ所ある。しかも、俺から見て右と左にだ。どこかの漫画で人は迷ったら左を選ぶと言っていた。俺は周りに合わすタイプなので(ぼっちだから周りに合わす)、左を選ぶことにする。

 道を歩いていると道に四足歩行をした足跡がある。いままであったモンスターはゴブリンとコボルトしかいない。二匹とも遭ったときは二足歩行だったのでいままで遭ったことのないモンスターかもしれない。そのことに緊張感を覚える。

 しばらく進んでいると、ゴブリンを見つける。しかし、とてつない違和感を感じる。あれ、ゴブリンって動くのあんなに速かったけ?だが、違和感はすぐにわかった。ゴブリンが違和感しかない速さでこちらに近づきその姿を現す。

「はぁ~?」

 これは驚いた。ゴブリンは座っていたのだ。何故、座っている状態では走れないではないかと思うだろ?下を見ると一発でわかる。コボルトが四つん這いなのだ。小学校の修学旅行で怪談を先生が話していてその中に四つん這いばぁばぁと言う話しがあった。まさにそれだ。四つん這いばぁばぁはバイクと同じくらいの速さで走る。それに負けない位の速さでコボルトは走っている。しかも、ゴブリンはその速さでくる振動をうまく殺している。コイツらの名前が気になりすぐ鑑定をする。

「<鑑定>」

ゴブリン&コボルト:運命をともにすると誓ったものたち。

「そのまんまかよ!」

思わず大声を出してしまった。


《スキル》

<威圧>を入手しました。


……気分台無しだよ。この瞬間にスキル手に入れるのかよ。判定おかしいだろ。しかも、運命をともにすると誓ったものたちって何?殴り合いしてるうちに「お前なかなかやるな」「お前もな」ってなったのかよ。本当に気分台無しだよ。(大事なことなので二回言いました。)

 武器を構えゴブリン&コボルトの動きを見る。コボルト特有のステップがなくなり、完全に狼になっている。ゴブリンは座ったまま俺を観察している。

 ゴブリン&コボルトの動きがブレた。もともと素早さのステータスが高いのに、速さ専念されたら普通に戦っても負けはしないけど、攻撃をかわされてしまう。だが、このコボルトの上にはゴブリンがいる。攻撃専門と回避専門で別れていやがる。とてもめんどくさい。仕方がない魔法を使うか。何々、魔法は使わないって言ってなかったけ?私にもそんな時期がありました。前々から使いたかった魔法を使う。

「<身体強化>」

 刹那、俺の体が薄く光る。ゴブリン&コボルトの動きが良くわかる。ゴブリン&コボルトに近づき、武器を振るう。しかし、俺の見え見えの軌道では簡単にかわされる。それでも武器を振るう。ゴブリンはその隙を殴ってくる。


《スキル》

<剣術>を入手しました。


 ナイスタイミング!いいね、いいね。スキルを取ってからは、俺の攻撃が少しずつ当たる。コボルトの素早い動きが徐々に鈍くなってきてるときに仕掛ける。

「<フラッシュ>」

 ゴブリン&コボルトの目の前に激しい光が光る。前が見えなくなった。ゴブリン&コボルトに止めを刺す。

「結構あっけないな。」

 そう思い、森を進む。しかし開けた場所だと思ったところは、広い草原だった。辺りを見渡しても街らしきものも村もない。なんとも言えない顔で来た道を引き返す。


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