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この世界
2160年、全てが終わる日。 人類は絶望するだろう。
「自分達が犯した罪に。」
僕らの世界には「夢幻」という奇妙な噂がある。
夢幻は人々が犯した悲しみや憎悪、あらゆる罪を吸いとりやがて世界を滅ぼすと。
夢幻が存在する立証などはないが夢幻が起こるということは人類でいう「災厄」であろうーー。
この時代は3万分の1の確率で能力を宿した人間が生まれる。その能力の種類は様々。人々を救う力を持つ者もいれば人々に災厄をもたらす力を持つ者もいるー。
人が能力をいつ持つようになったのかなんて誰もしるよしもない。ある学者は「夢幻に対抗するためー」だとか何とか。
その夢幻に対抗するための能力者の1人が「夢幻」の能力を持っているかもしれないのに。