表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不確定な僕ら  作者: xjw
8/10

二人

「ねえ?」

「何?」

「羊が裕二のこと、好きみたいよ。一度付き合ってあげれば?」

「いいのかよ、唯と加奈は?」

 二人ともうなずいた。

 ふと、僕も羊のことが好きになってきた。


 放課後の校門。

 僕は一人で羊を待っていた。

 羊が歩いてきた。

「時間、ある?」

「う、うん…」

「じゃあ、街でもぶらつこうよ」

 僕らは、手をつないで街を歩いた。

「アクセサリーとか、好き?」

「まあね」

「なんか、あげるよ」

 僕らはアクセサリー店で、女子生徒が好みそうなアクセサリーをえらんで、それを羊にプレゼントした。

「ありがとう!」

 目をキラキラさせながら羊が言った。

 ベンチ。

 僕らは抱擁し、キスした。

「これが男の人とした、はじめてのキス…」

 羊が言った。

「じゃあ、二回目も今しちゃおっか?」

 羊は無言で唇を合わせてきた。

 傾いていく太陽の時間を、僕らは楽しんだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ