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不確定な僕ら  作者: xjw
5/10

不思議なもの

「僕たち、おかしいよね?」

「うん」

 僕が質問すると、唯と加奈がうなずいた。

「唯、君がやってるのか?」

 唯が首を振った。

「じゃあ加奈?」

「いいや。私じゃない」

「じゃあ、僕?」

 二人がうなずいた。

「違うよ!僕は何にもしてないよ」

「じゃあ、誰よ」

「誰でもないんじゃない?」

 唯がつぶやいた。

 しばらく、みんな黙っていた。

「じゃあ、私たち。この、なんだかわけのわからないものに、振り回され続けるってこと?」

 僕らは沈黙した。

「ねえ、裕二」

 加奈が言った。

「今日、デートしようか」

「いいんじゃない?裕二、加奈のこと、好きなんでしょ?」

 唯が続ける。

「ほら。だから、それ!」

 僕がそう言うと、二人が口を押さえて驚いた。

 沈黙…。

「なんだろう?これ…」

 僕らは、この、何だかわからないものの存在を、あらためてそれぞれ、見つめていた。


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