ドッペルゲンガー?(二百文字小説)
日下部先生、ごめんなさい。
怪奇現象や心霊現象、はたまた宇宙人の存在など一切信じない俺だったが、その考えが揺らぐ事があった。
「これ程そっくりな人間がいるとは驚きだよ」
大学のサークルで出会った箱根ヶ崎浩太はどう見ても俺そっくりだった。周りの人間も俺達を見比べて目を白黒させている。
「世の中には自分にそっくりな人間が三人いるっていう話、信じたくなってきたよ」
俺が言うと、
「あ、それ当たっているよ。俺、三つ子だから」
驚愕の真実だった。
ということでした。