ブス・エスケープ!
火炎瓶と手りゅう弾と食べかけのハンバーガーの飛び交う中、お爺さんは一人一人ブスたちを大根でしばき倒していきます。
かの剣鬼、藤崎ゴドウに比べればブスの大群など何のことはありません。
数分と経たずに、怒巣恋とかいう巨大ブス以外のブスを全員倒してしまいました。
「ふん、所詮ブスはブス。やられ役にすぎぬ。この英雄であるワシに敵うという思い込みをするなど片腹痛いわ!」
「その減らず口、あたいと戦った後でも吐けるかい?」
その歩みは地鳴りを巻き起こします。着物姿のブスはトゲ付バットを振りかざし
「ブケファロス一番隊隊長、怒巣恋弩酢子推参!」
とポーズをキメました。
「無駄な真似をしとらんと、とっととかかってこんかいこの汚物めが」
ついでに、誰もお主に惚れはせん、と付け加えます。
額に青筋を浮かべて土煙を上げながら驀進してくるブスから目を背けるお爺さん。
「こんな汚物相手に我が聖剣を使うことになろうとはな」
手に取るはお爺さんの相棒である聖剣ロリスカリバー。かの聖剣エクスカリバーをも超える究極のロリパワーを宿した奇跡の剣です。お爺さん以外が使用するとただの野菜に逆戻り。
「だがしかし! ツインテ娘の楽園のためにワシは今一度鬼にならねばならぬ! 美少女達がワシを待っておるのじゃ!」
怒須恋は巨体を空中に舞いあがらせ、全力を込めてバットを叩き下ろします。
「チェィストゥウウウ!」
という叫び声と共にブスの攻撃がコンクリの地面をえぐります。さすがにボスクラスのブスだけあってパワーは大したものです。しかし、スピードはありません。お爺さんはその重い攻撃を簡単にかわしました。
「ふん、つまらんの。ここいらで……」
「見つけたぞ、ジジイの声だ!」
桃太郎の声と数多の足音が近づいてきます。
「むむむ、ヤバいの。ここは退散するべさ」
お爺さんは頭をドリルのように回転させ地面の中に潜って退散しました。
こんばんは、星見です。
アホな小説ばかり書いています。いいのか、こんな大人でと言われたら『すみません』としか返事が返せません。リアル知り合いにバレたら(特に女性)結婚なんて一生無理な感じがします。いや、かなり本気で。
ではまた次回お会いできることを祈りつつ……