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ブスの集う街

 お爺さんは桃太郎から逃げるために、廃ビルに潜むことにしました。

 江東区の一角はスラム化しており、モヒカン頭の暴徒がバイクを駆っているため、かなり危険な場所です。迫りくるモヒカンたちを適当に倒しながら、お爺さんが廃ビルに入っていくと

「男よ! 男が来たわ!」

 と何人かの女の声がしました。

「ぐふふ、ここはハーレムに違いない」

 お爺さんの期待はすぐに木端微塵に打ち砕かれることになります。

 目の前に現れたのは手に棍棒や金属バットを握りしめたブスたち。

 しかも、一人や二人ではありません。

 数十人単位での登場です。

 お爺さんは

「げふぁ? 何でここにこんなにブスがおるんじゃ」

 と吐き気を催しました。

 お爺さんが逃げたところはブスの巣窟だったのです。ここは知る人ぞ知る、ブスたちの楽園でした。ブスとモヒカンしかいないため、男や女をめぐる争いが起きないのです。

「何だ、ジジイじゃないの」

「イケメンかと思ったのに」

「ジジイは縁側で茶でもすすってな!」

 と散々文句を言ってブスたちがのそのそと廃ビルの中に戻っていきます。

「待てィ!」

 不満顔で歩いていくブスたちを呼び止めるお爺さん。

「貴様らブスに生きる道なし! このツインテール教団の神祖が裁きの鉄槌を下してくれようではないか!」

 どこからか取り出した真っ白なブラを額に巻きつけて宣言しました。

 普通に宣言すれば様になるのですが、どこからどう見てもバカか変態です。

「思えば、貴様らブスのせいで晩婚化が進んでおるのじゃ! 我が国日本の合計特殊出生率の向上は! 我ら優良種イケメンによって行われなければならぬ! よって、ブスよ! 貴様らに明日を生きる資格などない!」

 ものすごいことをのたまうお爺さん。

 これがお爺さんとブスたちの大江戸をめぐる争いのきっかけになるのは言うまでもありません。

「ブスを遺伝子的に駆逐すれば、残るは美少女ばかり。ぐふふ、この爺ハーレム計画がまた一歩前進するという訳じゃ。そういうわけで、お命頂戴いたす!」

「ちょっと! アンタ何を好き放題言ってるんだい! ここから生きて帰れないことは承知の上だろうね?」

 ジジイの暴虐愚行にしびれを切らしたのか、ドスのきいた声が声が轟きました。

 そこらへんのブスとは一味違うようです。

「何奴? 出てくるのじゃ!」

 小物くさいお爺さんの台詞の後で、大きな影がビルの中から現れました。

こんばんは、星見です。

寝不足です。やりたいことが多すぎて、睡眠不足です。ドラ〇もんが欲しいです。


さて現実逃避は置いておいて、相変わらず女子には見せられない内容です。毎回毎回ブスだブスだと言いまくっていますが、リアルの世界では言えないのでここで(以下略)


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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