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ブスと桃太郎と最終決戦Ⅰ

「行くぞ、ブスども! この爺のロリツインハートを食らうがいい!」

 お爺さんがブスたちを討伐し始めます。

 桃太郎一派はそれを黙ってみていました。

 否、隙をうかがっていました。

 ツンデレラを連れて逃げる隙ができるかもしれません。

 しかし、ブスたちが次々とやられていく中でもお婆さんは動きませんでした。威風堂々、ツンデレラを監視し続けます。

「ぐふふふふ」

 ツンデレラもこの状況ではお婆さんから逃げられないことは十分わかっていました。

「ツンデレラ! そこで待つんだ。僕たちが何とかする」

 桃太郎はホームズをおとりにしてツンデレラを救助する作戦に出ます。

 しかし

「ぐへへ、その手にはのるまいぞ」

 お婆さんは怪しげな液体の入った注射器を長身痩躯のブスの腕にぶすりと刺しました。

「さあ、覚醒せよ! わがしもべよ!」

 そのブスはむくりと立ち上がりました。白目を開けたまま。

「お婆さん、何したのさ?」

 その奇怪な姿を見て、桃太郎は思わずお婆さんに尋ねます。

「ぐふふ、なに宇宙からの謎物質Xをこやつに投与しただけじゃ。どうなるかはワシにもわからん」

 この大馬鹿太郎!

 と突っ込む暇はありません。

 奇声を上げながら突撃してくるブス。

「ポアロ、サル爆弾だ!」

 みたらし団子を咥えたホームズを投げつけるポアロ。桃太郎の目の前でブスとホームズは爆発しました。

「ふん、雑魚めが」

「お婆さん、それはかなりひどいと思うよ」

「では、この婆が直々に相手をしてやろう! ブケファロス二代目総長、ヴァヴァコンガ参る!」

 今がチャンスだ、と桃太郎はダイゴロウに目配せします。

 利口な犬は頷きました。

こんにちは、星見です。


ということで、最終戦スタートです。

長引いてしまいましたが、そろそろ終わります。もう少しお付き合いくださいませ。


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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