ブスとツンデレラ
お爺さんは獅子奮迅のはたらきでブスをなぎ倒していきました。
ツンデレラのためを思えばなんのその。
桃太郎はお爺さんが切り崩したブス包囲網を突破して、最上階を駆けまわります。
途中、何人かのブスと遭遇しましたが、刀でどついて気絶させたり、ホームズを投げつけたりして倒して進みました。
都庁の最上階の最奥。
そこには東京都を統べる都知事室があります。
普通なら東京都知事の鳩川紀夫がでんと鎮座しているはずの部屋です。
桃太郎は躊躇なく都知事室のドアを蹴り開けました。
別に鍵がかかっていたからではありません。
部屋から漏れる悪寒を感じ取ったからです。
「ぐふふ、よう来たの」
数多くのブスを従えたお婆さんが都知事専用の椅子に座っています。
お婆さんの前にはフルボッコにされた長身痩躯のブス。
おそらくはボスクラスのブスなのでしょう。
「桃太郎、ツンデレラを取り戻しに来たか!」
「当然だよ! こんなブスだらけの中にいたら、ツンデレラがブスになってしまう!」
「ボコるわよ」
お婆さんの前で縛られて座らされているツンデレラ、キレます。
「ご、ごめんなさい」
何故か謝る桃太郎。
桃太郎はお婆さんを見ます。
ケバい化粧を施したお婆さんはさながら悪い魔女といったところでしょうか。
化粧はこんなにも女性をブスにするものなんですね。方法によると思いますが。
「ぐふふ、ブスどもよ。あの桃太郎を捕らえたものには桃太郎を○○○する資格を与えよう!」
その言葉にブスたちはいっせいに色めき立ちました。
「オトコよオトコ!」
「ぎゃへへへへへ調教調教」
「ピーピーピー(年齢制限にひっかかるため自主規制)」
危険すぎます。
後ずさる桃太郎。
その背中を押したのはお爺さんでした。
「桃太郎、夢と希望を得るには前に進むしかないのじゃ。ロリとツインとボインを得るためにはな、あの産業廃棄物もといブスどもを撃滅するしかないのじゃ! 行くぞ、我らがエロスの理想郷へ!」
「いや、お爺さん。ツンデレラの救助が……」
「馬鹿者! あんなブスどもを残しておけるか! あのブスどもが大江戸を占拠すると、美人を処刑するにきまっておる! ブスはすなわち危険因子なのじゃ。男を顔でしか判断せぬ愚か者! この聖剣ロリスカリバーで成敗してくれようぞ!」
こうして、桃太郎一派とブスたちの最終戦が始まりました。
こんにちは、星見です。
暑いですね。日本はいつから赤道直下になったのか誰か教えてくれませんか?
それはさておき、ダンガンロンパ。いやあ、面白いです。奈須きのこ先生がはまるだけあります。
ところでこの夏休みは能登半島と氷見、九頭竜湖に行ってきました。アニメ『花咲くいろは』のモデルとなった場所にも。あの辺は大学時代に行ったことがあるので懐かしさもひとしおでした。氷見はメシがとにかく美味い。また冬にも行きたいところです。
さて、鬼退治Ⅴもそろそろ終盤です。オチはどうなるのか?
ご期待ください。
ではまた次回お会いできることを祈りつつ……




