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ジジイの帰還

この小説は前作『異説鬼退治Ⅳ』の続編となっております。前作をお読み頂かなくとも理解できるように努力しますが、前作をお読みいただくとより違った観点からキャラやストーリーを俯瞰できるかと思います。

 むかしむかし、あるところにロリ美少女とツインテールが大好きなお爺さんと今もなお大西洋を漂流しているお婆さんがいました。

 お爺さんがセントヘレナ島から泳いで日本に帰ってくると、早速ツインテールハンティングのために渋谷駅から地下鉄半蔵門線に乗ります。

「ぐふふ、美少女センサーオン!」

 ふんどし一丁の怪生物がうろうろと車内を歩き回りました。

 すぐに通報され、隣りの表参道駅で引きずり出されます。

「おにょれ! ワシを誰だと思うておる! ツインテール教団教皇、ジジジロス18世なるぞ!」

「はいはい、寝言は死刑台の上で聞きますからねー」

 お爺さんを取り押さえている警察官たちは冷静にお爺さんを駅構内から地上へと輸送します。

 その途中でした。

 お爺さんの美少女センサーがぴこーんと反応したのは。

「むう? 美少女が近くにおる! そこのツインテ娘、ワシの嫁になるのだ!」

 お爺さんが警察官を振りほどいて、改札を通り過ぎようとしていた女性を呼び止めました。

「はい?」

 その女性が振り向きます。

 すると、何ということでしょうか。その女性はゴスロリファッションに身を包んだ、老女でした。

 お爺さんは一瞬で四人の警察官たちを吹き飛ばして

「貴様ッ! 何故ババアなのじゃ!」

 などとわけのわからないことを言いだします。お爺さんが意味不明な行動をとるのは今に始まったことではありませんが。

「美少女ツインテ娘に擬態した罪、万死に値する! しかもブス! 救いようがないくらいの大罪じゃ!」

 出会いがしらにいきなり罵倒された老女はムキーィとキレながら

「な! 何てこと言うんだいこのクソジジイ!」

 と怒りを露わにしました。

「だまらっしゃい! ブスとババアに生きる道なしッ!」

 お爺さんはどこからか取り出した手りゅう弾を辺り一面にばらまきました。駅構内が面白いように崩れていきますが、お爺さんの目的はブスババア一人の始末です。

 他の人々はとばっちり以外の何物でもありません。

 数分とたたずに駅を破壊しつくしたお爺さんはしかめっ面で地上に出てくると

「ブス死すべし!」

 拳を天に突き上げて、高らかに宣言しました。

 これが世界史に残る怪事件『レコンキスタverジジイ@ブスとツインはババアの味』の始まりになるとは誰も予想していませんでした。

こんばんは、星見です。


異説鬼退治も五作目になりました。遅筆になると思いますが、温かく見守って下されば幸いです。


鬼退治劇場第五幕、開幕!


では、次回またお会いできることを祈りつつ……

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