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プロローグ

甘い匂いがする隣に寝ているそれが手の中から出て行こうとするので抱きしめる。

「レイジさん、用意が出来ないので離して下さい。」

そう言われたら仕方ないので手放す。

「と言うか、ご主人様も学校なので起きて下さい」

…後五分。

「ダメです。」

仕方ない起きよう…

取りあえず布団をどけて起き上がる。

…おはよう。

「おはようございます。」

目の前に青銀の髪をしたウサミミを付けた少女がいる。

まぁ俺の奴隷なんだが…

そんな事を考えて居る間に彼女が俺の着替えを手伝ってくれる

「ネクタイが曲がっています。」

…眠い。

「私も眠いです。レイジさんが毎晩抱くのを止めてくれればこうはなりませんよ?」…それは無理、チノが側に居て何もしないわけにはいかないんだ!

「はぁ。」

…何、その溜め息…今から身体に聞いてやろうか?

「学校を休む気ですか?」

…あ~心配させたくないから止め。

「早く下に行きましょう、奥様と旦那様が待ってると思います。」

…ダルい。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

おはよう

「おはよう、レイちゃん、チノちゃん。」「おはよう」


「お手伝いします、奥様。」

「あら、チノちゃんありがとう。」

テレビを見るとまた新しいダンジョンと新しい世界に繋がったと言っている。

…またか。

「またみたいだね~」

サラリーマンの親父は呑気な物だ。

こっちは日曜日に駆り出される可能性が高くなるから余り喜べない。

チノのようにもともと地球に居ない生物や資源が有るとは言え…。

…金にはなるんだけどな。

「あんまり頑張って欲しくないな…父さんの給料を簡単に越えるから肩身が狭いんだ…」

…今更な。

「しくしく」

中年が泣いても可愛くないな。

チノは鳴くと可愛いが。

「どうぞ。」

チノが朝ご飯を持ってくるので受け取る

…聞いてたか?

「はい、特に今日は予定が有りませんが」…じゃあギルドに寄るぞ。

「携帯では?」

…行かないとうるさそうだ。

「分かりました。それにしてもSランクは大変ですね。」

…まぁその代わりどんなダンジョンでも入れるしな…

「私は奴隷ですのでギルドには登録出来ませんし関係ないと言えばないです。」

…ご馳走様。

「おいしかった?」

…いつも通りですが?

取りあえずそう言っておく。

鞄を持って家を出る

チノを連れて

チノは中学だ…小学生にしか見えんが…

俺の高校とは敷地が同じな上一応渡り廊下で繋がって居る「チノ、おっはよー。」

「チノさんおはようございます。」

チノの友人が来たようだ。

俺にとっては後輩に当たるがぱっと見分からない。

高校はブレザーなのに中学はセーラーだし頭に丸いリボンのついた帽子付きでぱっと見小学生なチノはそれによって一層幼く見える。

「おはようございます。」

微笑んでいるチノは可愛いな…

「顔が緩ん出るぜ~親友!」

…ハァ

「こっち見た瞬間溜め息吐くなよ…」

ムサイ尻尾の生えた青髪の不良みたいな奴が呆れ顔でコッチに来る。

…ムサイコッチくんな。

「ひでー。」

まぁこの会話はいつものことだ。

「ニュース見たか?」

…見たよ、めんどくさいな…

「そう言うな、他の連中は喜ぶと思うぞ、ケイロン先輩とか。」…ケンタウロスの変わり者な…

「相変わらずヒデー。まぁお前はしょっちゅう模擬戦申し込まれてるしな…」

…なまじ強いからたちが悪い。

「ハハ、あの人とまともにやり合える奴が少ないからな…と、もうじき校門か…頑張れよ、レイジ。」

前を見ると人影が有った…そして…

「ボクと勝負だ、レイジ」

しょっちゅう突っかかって来る勇者様のご登場だった。

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