出会い
初めての出会いここから抜け出すため、
少年兵は決断するのであった。
「う・うごかないで」
後ろから腰のあたりに突きつけられた、ねじれながら尖っているナイフ、
誰もが戦慄してしまうような状況のなか、森の中だ、誰もいない、助けもよべない
だが男は冷静に判断する。この手のナイフは殺傷能力は高いが扱いが難しい、よく切れるわけではない
なのに敵は、まるで勢いをつけず致命傷あたえられると思っている。かなりの素人だ。
声から判断しても経験の浅い少年兵であると男は気づいた。
「はぁー」
深くため息をついた男は、後ろを向いたまま、ナイフの位置からわりだした少年兵の手首をつかむ。
「少し痛いが我慢してくれ」
『ボッキッッッッッッッッ』
「うがぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっっぁぁっっぁぁっぁ」
あんがい手首の骨はコツさえつかめば簡単にはずれる。
少年兵はその場にへたれ込んだ。
この隙に男は武器を奪い放り投げた。そしてそのまま少年兵の正面に向いた。
少年兵はフードをかぶていた。顔を見られたくないのだろう。追い詰められた少年兵は、
「こ・殺さないで、何でもしますから、」
しかし男は聞いていないかのような無表情の顔でこちらに近かずいてくる。
『 ドック、ドク、、ドック ドック ドック』
少年兵の心臓が張り裂けそうなほど鼓動が早まっていた。
少年兵がどんな顔か、気になったのだろう男がフードに手を伸ばしてきた。
今逃げなきゃ殺される!!
少年兵は立ち上がり男とは逆の方向に走り出した。しかし、その逆方向になぜかさっきの男が立っていた。
一瞬でワープしたかのように、
「な・なんで・・・・」
少年兵はあきらめたのかその場にまたへたり込んだ。
最期の気力を使い果たしたようだ。(体力は残っているがこの男に戦う気力はなくなっていた)。
「ホントに殺される。」
でもここで死んでも良いのかもしれないと、少年兵は逆に良かったんじゃないかとさえ、思っていた。
それくらい少年兵の心はすさんでいる。なにがあったのかは定かではない、
「どうせ生きてても良いことない」小言のようにつぶやいた。
しかし少年兵のあてはずれてしまう。
「そんな殺人鬼を見るような目で見るなよなぁ。」
「だいたいこんなに、幼い少年兵、殺すかよ。」
「え・・・・・・?」さっきまで殺してくれると思っていた男からの言葉だった。
「まぁーさっきは、さっき、今は、今ってことさ。それよりお前、手首みせてみろ。」
「なんで殺してくれないんだ。」少年兵は言った。
「ふん、しぬなら自分で死ぬんだな、俺には関係ないね。」男はそういいきった。
「ほらさっさとしろ、よし、いち、にの、さんで、骨戻すからな。せぇーの、」
「いぃーボッキッッッッ」
「うがぁぁぁぁっぁああぁぁぁっっっ。あれ・・・・」
「あんまし痛くないだろ」
「う・うん、でもな・なんで・・・・・・」
「だってお前のタイミングで戻したら緊張して手首に力はいるだろ、だからタイミングはずして緊張をなくさせたんだ。わかったか?」
いや私が聞きたいのはそうゆうことじゃない、なぜ助けたのかだ。
しかし男はしっかりと説明できたと思っており満面の笑みで、ドや顔をしてきた。
「い・いいずらい」
「うん なんかいった?」何も言わない代わりに、少年兵は笑みでかえした。
「おいおいそんなに褒められても何も出ないぞ」
誰も褒めてはいないが、男は満足そうに前を向いてどこかへ歩き出した。少年兵は少し安心して男とは逆の方に
できるだけ早く歩き出した・・・・はずだったんですが目の前に男がまた立っていた。
「あ・あなたはマジシャンかなにかですか?」あきれながら少年兵は、たずねていた。
「そうゆう類の物ではないんだけどな、まぁーそれよりお前俺と一緒に来ないか?」
子供だから気を遣っているいるのか、それにしてもこの人はお人好しすぎる。
さっき殺されかけた少年兵に手を貸すなんて、
「ちょうど人が足りなかったんだ。手伝ってくれ、」
少年兵は即答で「わ・わかりました。見逃してくれた恩もありますし。」
「ホントに? 即答とは思わなかった。お前いつか大物になると思うぜ、たぶん隊長とかに」
「褒めても何も出ませんよ。」少年兵はくすりとわらった。
「大変だがついてきてくれ、さぁー出発だ。」
「はい」
もしかしたらこの人が自分の人生を変えてくれるかもしれない、そんな希望に少年兵はとりつかれていた。
自分の運命はここで変わるのか、少年兵は最期の賭に出るのだった。
すんません自分で読んでも意味が分からなかった。少しずつ修正していきます。