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シナリオ7 大平洋痴に染めて

 さて、ここ迄、大進撃メスブタ軍団!日本帝国陸海軍太平洋を席巻す!をお送りし、維新以来の西洋コンプレックスを股間で晴らすメスブタを楽しんで来られた読者諸氏には残念なお知らせがある。


 先日、ドーリットル君が帝都に空襲に来て芸術になりました。読者諸氏には説明は要らないであろうが、時報が来たと言う事です。


 これより始まるのはマゾブタブヒーストーリー!のたうち!這いずり!逃げ回り!国を焼かれ!国体が踏み躙られ(主に中の人の胃)!破滅(何がとは名言して無い)を迎える物語


 残酷無惨!阿鼻叫喚!痴産痴消!痴山結果!尊厳破壊!痴で痴を洗う、男と女と挟まるメスブタ!


 では本編どうぞ!



 

 死屍累々と言う言葉でしかこの光景は言い表せないであろう。


 焼け焦げた戦車


 打ち上げらた艦船


 積み上げれる程散乱した数多くの武器弾薬


 1942年8月15日


 空母5、戦艦3、他多数の喪失。攻略部隊として投入された第17軍の実質的な全滅。全ての帳尻を合わせる様に、日本帝国は今次戦争の天王山とも言うべき戦いに敗北したのだ。


 この敗北により太平洋のパワーバランスは大きくアメリカ合衆国に傾いて行く事になる。なにがあったかを語って行こう。


 米国による弧状列島への無謀極まる爆撃作戦。これが日米両国に衝撃を走らせた事は言うまでもない。投入されたドーリットル爆撃隊の略全ての鹵獲と乗員の凌辱、指揮官であったドーリットル中佐以下1番機乗員一同が学校備品として大事にされてしまった事は、戦果を急ぐ余り軍に無理強いした大統領の失策として米本土では批判の嵐が巻き起こっていた。


 日本帝国にしても同じである。確か本土に侵入した敵機は鹵獲できたが、爆撃自体を防げた訳ではないのだ。陸海軍共に対応が後手に回り、しかも国内を視察中であった現職の総理大臣が乗った輸送機が巻き込まれる形で墜落しているからだ。


 まあ後者の報に接しガッツポーズを決めた者もおり


 「惜しくも無い人を無くした」「次の総理誰にします?」「小磯さんで良いでしょ」


 等の言葉も多く。東条が見事敵機を鹵獲して帰って来たと聞き


 「ちっ」「しぶとい奴だ」「石原君!石原くんは無事なの!総理?なんで心配する必要が?」


 とのコメントが寄せられ、本気で心配したのはかの方だけであったとされ、大手新聞のコラムも似たような物で


 「昨日、帝国本土に侵入した敵機の内、一機を現職の総理大臣が鹵獲すると珍事が発生した。総理閣下に置かれては陸軍軍人としての血が騒いだのであろうが、これは全くの蛮勇と言わざるを得ない。まして非武装の輸送機で体当たり同然に乗り込むとは!敵機の乗員が死んだらどう総理は責任を取られる御積りだったのだと本誌記者は言いたい。竿一本の喪失は全世界の喪失である!この国難の折、全臣民への竿の供給を監督する立場にある者が貴重な洋物、それも米国産ジャンボサイズをむざむざと失う挙に出るのは如何な物であろうか?本誌は総理の軽挙を強く窘める者である!」


 上記の様に倫理観とか死生観をぶっ飛ばしていた。そしてメスブタ共は倫理も道徳も宇宙の彼方に飛び出しているので、衝撃の方向性もかなり違った。目の前を飛び征くアメリカを見、中には乗員と非常に仲良しになった者もいるのである。


 話は変わるが、帝国のチン本位制度は拡大の一途を辿っている。今次大戦が始まってより、海外から流入するチン本数は増え、それが戦時増産と合わさる事で更に経済規模の肥大化を招いてる。


 だが問題が無い訳ではない。戦争により飽和寸前だった嫁ぎ遅れ人口が大挙して軍に雪崩れ込むか、暴食移民イナゴとして征服地に流れ込み、国内の供給に遅れが生じているのだ。


 特に洋物問題が深刻である。経済の発展は人々に新たな欲望を目覚めさせる物である。今までチャイナ棒を有難がってしゃぶったり舐ったりしていた者が、早くも崩壊させた仏インドシナ政府のおフランス製と、困惑しながらも抵抗するホーおじさんの仲間たちをハメハメする様になり、フィリピン産バナナの輸入が解禁され、少数であったがインド棒が国内でもアへっている。


 だが贅沢を知った臣民はそれだけではもう我慢が出来ない。ドイツからの輸送が途絶え、クマ棒密輸入も激化する独ソ戦の余波により先細っているのだ。なればこそ只今絶賛戦争中の米国産を人々は求めていた。


 その圧力は今回の爆撃を発端として、一見すると本土爆撃の責任を取れと言った論調ではあったが「おう!早く米本土に乗り込んで、ハメさせてくれや!」の本音が本土にに溢れたのである。


 そして計画・実施されたのがMI作戦そしてハワイ占領作戦なのである。






 


 結果は冒頭に語った通りだ。


 日本帝国はハワイ攻略に完膚なきまでに失敗した。原因は米国の底力とアングロサクソンの思い切りの良さを甘く見過ぎていた事。つまり先の作戦での米国の失敗と同じ種類の失敗であった。


 何が起こったかと言えば、米国はミッドウェー島を放棄し、太平洋に於ける最後の防衛拠点としてハワイ全体を航空要塞化、そこに日本帝国陸海軍のメスブタどもは頭から突っ込んだのだ。


 史実に置いてもパールハーバー奇襲後、徹底して要塞化を施されていたハワイ諸島であるが、米国は其処に加えて、練成途中の航空戦力であろうとハワイ各地に新規造成された航空基地に配備し、愛国心と危機感に溢れた若者たちを自殺的な攻撃に投入してきたのだ。


 日本帝国は米国を追い詰め過ぎたのである。


 さて此処まで聞いて頂ければ、米国の真剣な覚悟を読者諸氏も理解された事であろうが、このお話はそんなシリアスは必要無いので、内実の方も少し語ろう。米国のシリアスさの根幹はシリとアスへの悲壮なる覚悟なのである。


 この世界に置ける太平洋戦争は奇妙な信頼関係によって成り立つ異様な物である。連合構成国は日本帝国がこれまでの侵略で一切の殺人を行っていない事を渋々ながら受け入れている。彼女らは精神的な破壊行為は行うが肉体的には殺傷は行わない。その証拠にこれまでの戦闘で捉えられた者たちはご丁寧に一人一人日本側が現状をラジオ発表し、生本番ハメ撮り放送やNTRレターを中立国を通して交戦国に送って来ているからだ。


 これは屈辱以外の何物でもないが、一種奇妙な信頼関係を日本と連合の間に築いていた。日本は殺さないのだ。彼女らは戦闘後積極的に負傷者を救護するし、草の根分けても行方不明者を探し出す。そして仲良くなる。


  ともあれ性的搾取の為であろうと、交戦しても先ず死ぬことは無いと言うのは、連合将兵に置いて安心材料となっている。それよりも心配なのは精神的な凌辱への恐怖なのである。


 この状況をここ半年の戦闘で理解した米国はハワイでの決戦を選択したのだ。離陸して敵艦に近づけるならそれで良い。例え迎撃され、機体内部でグッチョングッチョンにされ様ともパイロットは生還できるからだ(全自動搾精マシーンと化した機体はパイロットを近場の陸地、さもなければ収容できる人間がいる安全圏に連れて行く)。


 非常な決断である。合衆国は若者たちのケツ穴と性癖を国家の為に捧げさせ、逃げ場のないハワイ諸島を餌として飢え猛るメスブタを撃滅せんとしたのである。だがそれは本当に米国だけの決断であったのだろうか?何か異様なハッキリ言うとコズミックで淫乱でアッパラパーな存在に脳をファック&ハックされていないだろうか?


 その答えを知る為、一人のパイロットの話を語ろう。彼の名はマクスウェル・レスリー少佐、ヨークタウン艦爆隊の指揮官である。






 1942年8月13日 午後 ハワイ沖海上


  何か温かい物に包まれる様な浮遊感と共にレスリー少佐は目を覚ました。


 「ケツがイテェ」


 それが彼の第一声であった。海軍少佐にあるまじき粗野な言葉であったが、それが心底からの感想であったのだから仕方がないだろう。彼は何処とも知らぬ(ハワイ島の近くで有る事は間違いないが)海上を漂っていた。


 (我ながら無茶をし過ぎた。大人しく脱出しとけば良かったかもしれんな。だが尻の仇は取ったぞ)


 ケツ穴への異物感を無視しながら、そう述懐する少佐。彼はハワイに押し寄せた日本空母機動部隊所属の加賀に間違いなく致命傷を負わせた確信があったのだ。彼の所属していた空母ヨークタウン艦爆隊は、悲鳴響き渡る無線通信を頼りに、無数と言って良い陸軍爆撃隊を退けつつあった南雲機動部隊に突撃したのだ。


 作戦はシンプルだった。未整空母さえ含む機動部隊は、ハワイ諸島の航空隊が全滅する寸前まで洋上で身を潜め、敵が本格的にハワイ上陸に掛かった段階で横から殴り付けると言うのだ。


 作戦は成功した。これまで散々に太平洋を暴れ回っていた日本空母の一隻は確かに250キロの直撃を受けたのだ。余りに無茶な行動であったと自分でも思っているがそれは確かだ。


 どれだけ自分は気を失っていたのだろうか?いまだ疼くケツから考えて、そう時間は経っていないだろう。


 彼は先程まで、仲間が次々と人間の理解を超えた悍まし行為、機械の触手と搾精器官で激しく前後から攻められ、落後して行く中、敵艦への急降下爆撃を成功させた。


 それは側から見る事が出来たなら、酷く滑稽で涙さえ誘う尊厳破壊を受けながらの成果であった。



 「よ~し、それで良い!もう少しだ!もう少し持ってくれ!いい子だハニー!君は可愛いよ!だから言う事を聞け!あああああああ!聞けっててんだよ!変態やろう!俺の尻を好き放題しやがって!イィ!!!!! 検閲 死ね!死んじまえクソジャップ!ファッキンUSA!皆んな死ね!」


 怒りと屈辱と悲しかな快感がない混ぜになった咆哮。戦争仕掛けて来た日本、尻穴を捧げよと命令して来た祖国、前と後ろから自分を責めた立てる乗機を呪って少佐は吠えた。


 怒りに満ちた突撃は見事に成功した。だが急降下した機体を引き起こす事は出来なかった。最後に少佐が見たのは上がる爆炎と眼前に迫る海であった。



 そして今に至る。辺りを見回すが、同乗していた後部機銃手(投弾に成功した時点で口・尻・前の三点責めで悶絶していた様だ)の姿も、アレだけ激しかった戦闘の気配すら無い。


 凪いだ海。静かな世界。何より一寸先も見えぬ濃霧。ひょっとして自分は戦死し、此処はあの世かとも思うが、拡張食らった尻の痛さと体を包む海の暖かさが此処は現実だと教えていた。


 だが違和感はある。自分を包む海水だ。暖かいと形容したが、その温もりは心地よいと言っても良い。


 そしてぬるりとしている。少佐には預かり知らぬ事ではあるが読者諸氏にわかり易く例えると、それは人肌に温めたローションの感覚であった。




  どれだけ時間が経ったのだろうか?暖かき海に包まれ何度か微睡んだ少佐には時間の感覚が失われて行く。


 恐怖は無い。尻穴の痛みも消えた。矢張り此処は死後の世界なのだろうか?


 そんな訳は無かった。ホラーの登場である。


 微睡と奇妙な安らぎの中にあった少佐の耳に聞き慣れない歌の様な物が聴こえる。


 「ヤーレンソーラン!ソーラン!ソーラン!ハイ!ハイ!」


 これ又レスリー少佐には分からぬ事であるが、読者諸氏にはご存じの大漁歌、所謂ソーラン節であった。


 剣呑ではある。合間合間に「Help!」「Marcie!」「NO!stop!」と男達の悲鳴が混じっている。


 ただ成らぬ声に微睡から叩き出される少佐。直感でわかる。霧の向こうから来る何かに捕まればヒデー目に遭わされるし、向こうから来る物は確実に自分を探しているのだ。


 少し漏れた。股間が熱い。泳いで逃げれば音を立てる。少佐は潜ってやり過ごそうとするが、其れを許さないとばかりにトロリとした海は彼を拒む。


 そうこうする内に其れは霧から現れた。何かボロっボロで焼け出された感のある者達を満載した大型漁船だ。


 言われずともわかる先ほど迄交戦していた日本海軍だ。そして彼女らにヒデー目に遭わされ叫んで(喘いで)いるのは友軍だ。


 網が打たれ引き揚げられて行くレスリー少佐。彼は囲まれ剥かれ女体の中消えた。




 「いや〜負けたましたねぇ南雲さん」


 「負けたねぇ。勝てないよアレ。戦争は数だよ数。それにねぇ山本さんは我々を扱き使い過ぎだよ全く。やれインドに行け、今度はニューギニアだ、またハワイだ。一航戦を馬車馬と勘違いしてるよ」


 「だから負けたんですよ。幾ら私達でも限界ってもんがある。まっ、これも規定路線なんでしょ」


 「だったらこうなると前もって言って欲しかったよワシは」


 「それでは、本気で戦わないからでしょ」


 「違いない。あ〜あ、まあ良い!暫く私らお役御免なんだ。山口君、君の飛龍はレキシントンをヤったんだろ?そっちも網打ちに行こう。それが終わったらハワイでアバンチュールだ」


 「それが良いですな。総員!疲れとるだろうが、もうひと息だぞ!気合い入れろ!」


 「「ウェ〜イ」」


  船上でそんな会話が交わされ、レスリー少佐を漁獲した船は霧の中に消えて行く。


 後には静けさだけが残されていた。

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