開けろ!日本帝国首相だ!
ナチスドイツが行う狂乱に付いては気になる所ではあるが、太平洋に話を戻そう。
時は少し戻るのであるが、これまで一方的に日本帝国に恥辱を与えられてきた合衆国は、太平洋ばかりかインド洋まで出没し始めた痴女に前代未聞の方法で反撃に打って出た。
それは、史実で「ドーリットル空襲」の名で知られる無謀な賭けと言われても仕方がない大作戦である。
この様な挙に彼らが出ざるを得なかったのには、已むに已まれぬ理由があった。真珠湾攻撃より向こう、西海岸に出没し始めた日本の潜水艦群が数々の変態的行為で西海岸を混乱に陥れているからだ。
中でも西海岸住宅街を狙って行われた夜間浮上砲撃による睡姦アクメ事件や、大量のTS薬を抱えた決死隊が侵入した事によるハリウッド集団路上淫行事件(犯人である決死隊は戦後までシレっと米国社会に潜伏していた。隊員の一人であった小野田少尉などはハリウッドデビューし、また横井軍曹などは戦前からの日本人愛好家グループと接触してのデリヘル活動を行っていた)はこれまで本土を犯された事無い米国社会に途轍もない衝撃を与えていた。
史実では米本土に対して行われた通商破壊は短期間であったが、メスブタはかくの如きビオトープへのザリガニ放流行為を繰り返すので始末に負えなかったのだ。
史実世界で似たような事を行えば松明とショットガンを持った民兵に嬲り殺されるであろうが、この世界の西海岸は日本帝国への玄関口であり、戦前から「貴方の子種が欲しいの❤️帝国買春ツアー」にドはまりしたヤツが存在しているから潜伏(しけ込む)が出来るのだ。
この為 。合衆国は西海岸に集るメスブタの駆除に苦慮しており、権力に挑戦する様にメスブタと非常に仲良くする男子の摘発も発生していた。
この様な事態が連続した結果、せめてガツンと列島にナニカしてやらなければ国家の威信に関わるとの事情でドーリットル空襲は実行されたのである。
だが、空母に陸上機を積み片道で敵本国を爆撃すると言う、正気を疑いそうな本作戦の結果は惨憺たる有様であったと言わざるを得ない。確かに日本帝国本土への攻撃事態は成功した。
成功はしたのだが、史実と違い投入された16機のB25の内、15機が鹵獲され、軽巡洋艦一隻を雷撃処分する損害を出してしまっていた。
言うまでもない事であるが死者はゼロではある。
ケチの付き始めは日本時間午前6時半に特設監視艇第二十三日東丸により、日本本土空襲を企図した米機動艦隊が発見されてしまった事により始まる。
この時、米側で監視艇を発見したのは米機動艦隊所属の軽巡洋艦ナッシュビルであり、6時41分に第二十三日東丸に対しての攻撃許可を求めたのである。
史実に置いては53分にでた砲撃許可から約30分の攻撃で第二十三日東丸は一方的に撃沈されてしまうのであるが、この世界では様相が違っていた。既にこの時、日本帝国艦船には弾代のかかる銃砲類に変わり、例のアレが搭載されていたからだ。
その結果、なんと第二十三日東丸はナッシュビルを相打ちに持ち込んでしまったのである。正確には発見から砲撃許可までの間、「ワレコウゲキヲカンコウス ハヤイモノガチダ」の通信を本土に送り、第二十三日東丸は頓智気光線を照射したままナッシュビル目掛けて突撃を敢行。
この狂気の行動に直ぐに自衛行動に入ったナッシュビルであったが、右に左に振り回される怪光線を受け、次々と甲板要員が長い航海で溜まっていたのを吐き出して昏倒。そのまま突っ込んで来た第二十三日東丸の体当たりと、ナッシュビルの舷側を這い上がって来た怪異の移乗攻撃、長時間のエロ光線を浴びせられたナッシュビルちゃんの裏切り行為により艦内は大パニックに陥ってしまったのである。
最終的にナッシュビルの乗員は僚艦であった重巡洋艦ヴィンセンスにより救助され、艦内を露出徘徊していた変質者(第二十三日東丸乗員)は鎮圧されたのであるが、行動不能となったナッシュビルは鹵獲を避ける為雷撃処分となってしまう。
漁船に毛が生えただけの存在に軍艦それも軽巡がやられてしまう異常事態。通常であればこの時点で作戦は中断であろう。護衛を務める第16任務部隊の指揮官ウィリアム・F・ハルゼー中将も付き合いきれないので帰りたかったのが本音である。
それでも今回の作戦は大統領直々にねじ込まれ、海軍の威信を掛けて行われているのでそう言う訳にも行かない。空襲作戦指揮官ジミー・ドーリットル中佐も強硬に作戦の継続を主張した。
陸軍としても太平洋の島々で次々とボーイズが検閲にサレンダーするのを宣伝されるのは我慢が出来ない事態である。陸軍の築いてきた威信とか沽券とか伝統とかを娼婦どもは踏みにじって来やがるからだ。これが続けば未来永劫合衆国陸軍の門を若者たちは叩いてくれなくだろう。少なくとも真っ当な感性をしている親なら子供を陸軍士官にはしない。
ドイツやイタリアもこの頃は合衆国の検閲サレンダーをネタにして来ている。二枚舌なんぞ自分もアジアで屈服しているにも関わらず「死なへんのでっしゃろ?合衆国はんはよろしおすなぁ楽な戦が主戦場で」等と嫌味を言って来ている。
「ぶっ殺すぞこの野郎!」と言いたい。まあ枢軸はどうせ殺すが、英国は覚えてやがれとも思っている。なので早々に太平洋で何がしかの戦果を挙げ、もう直ぐ始まる北アフリカ戦線へ注力したい。
であるから作戦は決行された。ここで行動しなければ今後の対独戦への悪影響すら懸念しなければならないからだ。合衆国に取ってヨーロッパが主で太平洋は従なのだ(だって死なないし)が、だからと言って殴らないのは士気に関わる。
その様な次第で作戦は続行。B25の編隊は日本本土を目指し飛び立つ事になったのである。
ケチ第二弾は日本本土で起こった。これは日本本土の防空体制を合衆国が完全に見誤っていた事が原因であった。
まず第一に彼らが誤解していたのは、既に前段階で経験した様に怪力線照射装置は徴用された漁船でさえ配備されていると言う事、この電力を消費する強制アクメ兵器は都市部などのインフラの整った場所であれば扱いやすいと言う事である。
弾薬は要らないので爆発の危険はない。光線を発生させるオルゴナイト棒は本土ならば幾らでも供給可能だ。危険性はないので訓練も容易で、なにより戦意が豊富なのだ。帝都の各学校などは政府が指示するまでも無く怪力線照射装置の設置を陳情している程だ。
東京・横須賀を強襲した筈のドーリットル隊はこれに襲われてしまったのだ。生き残りは新潟上空を抜けウラジオストク北に着陸した8番機のみであった。
1~7、9~16の最後は無残であった。
ドーリットル中佐が搭乗した1番機は東京第一陸軍造兵廠への投弾は成功したのであるが、その後早稲田中学屋上に配備されたいた対空怪力線に捕まり、同学校校庭に不時着。勝手に敵地に着陸決めやがり、更に自分のケツを狙ってくる愛機から飛び出した中佐と彼の部下たちは、対空戦闘を自発的に行っていた同学校の生徒と教師に集られ、無数の手で裸にひん剥かれて校舎内に監禁されてしまった。読者諸氏には密林に潜む人食い人種に襲われる犠牲者の光景を想像して欲しい。
他の編隊機乗員も同じである。横須賀に停泊する記念艦三笠の最後の戦果になったの、地上への無差別掃射中に対空照射を喰らい不時着し山狩りで狩りだされたの、大陸への途上出会ってしまった警戒船からの攻撃を受け、漁師の共有物にされた後、戦後、ストリップ劇場で発見されたの色々であった。
中でも有名なのはとある人物の乗った航空機との遭遇戦により鹵獲されたエヴァレット・ウェイン・ホルストロム中尉の4番機である。
「行って」
「はい?」
「聞こえなかった?行って?」
「閣下、何処に行けと~?もしかして~?もしかします~?」
「そう。あれも飛行機、こっちも飛行機。問題ない、行け」
「馬鹿野郎!俺は問題あるぞ!死ぬなら一人死ね!」
各のごとき会話が交わされたのは、日本時間で13時55分の水戸上空であった。会話の主は日本帝国宰相クールビューティ(自称)東条首相とそのオナペット兼秘書官兼陸軍参謀本部慰安課課長石原大佐であった。
東条首相の乗る100式輸送機は猛烈な日本側の対空照射を避け撤退中のドーリットル航空隊4番機に水戸市上空で遭遇したのだ。
始めは見慣れない航空機に不信に思っていた東条であるが、同乗する石原の
「あれアメリカのじゃねぇか?」
の一言で何が起きているのか悟ったのだ。その時、女体化して若く冴えわたるカミソリの頭脳(主にプレイに)を持つ東条は即座に短絡…否!決断した。
(米軍機が本土にいる→間違いなく攻撃→被害発生→議会で突き上げられる→莞爾とニャンニャンする時間が取れなくなる→莞爾が他の相手をする→捨てられる→それは嫌→莞爾一緒に死んで)
ヤンデレ属性もついでに発現した。
そこで先ほどのセリフが飛び出して来るのである。つまり東条首相はここで身を張って、私此処まで努力しましたと議会からの攻撃を躱したいのと、失敗しても石原を道ずれに旅立ちたいという思いで「行け」と命令したのである。
具体的に何がしたいかと言えば、彼女がいそいそと鉢巻きを締め始めたり軍刀の目釘を確かめたりしている事で分かる。
「何してんだ東条~!死ぬ気かお前!」
「安心して莞爾。私が逝く時は貴方も逝くから」
「だからそれが嫌だってんだよ!俺を道ずれにするな!」
「?」
「なにお前、当然だろって顔してんだよ!オカシイよ!絶対オカシイよ!あっ!なに勝手に加速してんだ!止めろ!!!!」
「うひゃひゃひゃひゃ!感動したよ閣下!私たちもお供しちゃうね!」
「大和魂の見せどころ~。じゃあ行くよ~」
冷静な様に見えてハイライトが消えている東条。それを必死に止める石原であるが、先ほど突撃を指示された輸送機のパイロットたちは完全に乗り気なので駄目であった。
「落下傘!落下傘はどこだ!」
「そんな物はいらない。愛しあう二人は最後まで一緒」
「ひゅ~ラブラブ~妬けちゃうね~」
「あ!撃って来た。こっちの考えに気付いたみたい~」
目と目が合う距離まで接近したB25と100式輸送機。一切速度を緩めずに突進して来る100式を見て先ほどからB25側は半狂乱で機銃を乱射してくる。
500、300、150、0。
ボロボロにされながら100式はB25の真上に陣取り、その腹がB25機体上部に僅かに触れた。
「じゃあ逝くよ。莞爾」
「嫌だーーーーーーーーー!!」
軍刀片手に後部ドアから東条は飛び出す。石原は東条とロープでしっかり繋がれて一緒に転がって行った。
「じゃあ私たちも!」「乗り込め~!」
続いてパイロットたちもボロボロの機体をぶち破って脱出。こっちはちゃっかりパラシュートは付けていた。
「避けろ!避けて下さい中尉!」
「やってる!付いてくんだよ此奴!まだ落とせんのか!」
「こっちも巻き込まれます!」
一方B25の報も混乱していた。すれ違ったと思った非武装の輸送機が明らかに体当たりを企図して迫って来るのだから当たり前だろう。
ドカン!ドン!ドン!ドドン!
遂に完全に火を噴いて失速していく輸送機と何かが機体に当たる音が聞こえる。
「ふぅ~、驚かせやがって。全員無事か!」
どうにか危機を脱し安堵の声と共に乗員の無事を確認する中尉。まだ先は長い此処まで日本側に防空が厚いならチャイナではなく、ソ連側に逃げ込むしかないかもしれない。
そう思って周囲を見回した時、猛烈な風が機内に侵入して来る。それと共に、上部機銃に居た乗員の叫びが機内に木霊する。それと同時にドサドサと何者かが機内に侵入して来る。
「うわ!なんだお前は!止め!うげぇ」
「はろーはーわいゆーあいむじゃぱんぷらいむみにすたー」
「この軍刀が目に入らねぇか!こっちは死ぬ所だったんだよ!さっさと降伏しろ!」
「どうも格さんです」
「九紋竜の長次だよ~」
どうやって上部機銃の風防を引きちぎったのか分からないが確かにそいつ等は確かにそこに居た。棒読みの英語をしゃべる女、目が血走ってる高級軍人の男、それとチビの飛行服二名。
何がどうなってるのか分からない。何?あの機体から飛び乗って来たの?皆で?あそう。ねぇよ!絶対ねぇよそれは!唖然として頭が白くなる中尉と乗員一同
「諦めろ。こいつらに常識は通用しない。お前たちもこれから捕虜になるんだからその方が楽だぞ」
そんな彼らに先ほどまで目を血走らせていた男が同情する様に声を掛けた