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痴女が降って来る

マラヤではキメセクを迫るメスネコ、フィリピンの地ではママが氾濫し、男たちは望まぬヘコヘコを迫られ、ベイビーになっていった。


では東南アジア制圧作戦の締めとも言うべき、蘭印侵攻作戦で男たちはどうなったか言えば、当然ながら碌な事にはなっていない。


1941年1月11日広大諸島を有する蘭印への作戦はオランダ領タラカンとメナドへ侵攻によって始まり、空挺作戦を組み込んだ攻撃により同年2月終盤までには蘭印の主要部を制圧。


これは正に電撃戦と言うべき速攻であった。




「女が!女が降って来てます!痴女です!アレは痴女です!ビキニに装具だけの痴女が!」


1942年2月14日 日本軍による「バタビア」降下作戦、オランダ軍守備隊の第一報より。




  落下傘を地上10メートルはあろう地点で切り離し次々と着地を決める挺進第1連隊。彼女らの顔はメスブタで有りながら緊張していた。


なぜなら彼女らは、史上例を見ない大規模市街地への空挺降下作戦に投入されているからだ。史実であれば生命線である石油を狙い、大規模石油施設のあるスマトラ島パレンバンに投入されていた空挺部隊であるが、石油より男の方が大事なこの世界では、早期攻略を目的とした敵司令部への直接攻撃に投入されていたのだ。


 メスブタはしぶとく強い、銃なんぞ無くても少数の兵士なら一人で圧倒できる。まして入り組んだ市街地であれば猶更である。そんな彼女らであるから上陸作戦に先立ち、敵司令部を麻痺させる為に積極的に投入される事になったのだ。


 常識的に考えれば、この様な行為は撃退される恐れが高く、大変にブラッディな行為で、空挺を徒に消耗させる為採用などされないだろう作戦であるが、日本軍は常識の軍隊ではない。


 空挺と言えども換えはいる。空からばら撒くだけならば、落下傘の紐を引く事だけ教えて輸送機から突き落としても大半は生き残る脅威のブタどもばかりなのだ。


何だったらおが屑を詰めた箱に何人か押し込み、低空から落としても多分こいつ等は死なないし、暴れるだけだったら出来る。


その様な訳であるから、バタビア、アンボン、スラバヤの市街地目掛けて空のメスブタは蹴り落され続けていた。


バタビア降下作戦は、その中でも大規模市街地への降下であり、日本空挺作戦史に残る大作戦であった。


が、その作戦内容を一々列挙していたのでは、読者諸氏もクッソ詰まらいと思われるので、本作戦を映画化した「空の神兵~私たちダッチのワイフになりにきました~」の挿入歌と共にダイジェストでお送りしよう。


ではお聴きください!




 「神兵台風」


  歌 能天気娘 歌詞(どんな依頼でも受ける)〇原白秋


ハ~イ!


あなたの能天気娘よ! 植民地の皆さんにとっておきの放送があるの


よく聴いてね!


あなたたち 用意はいい?


さあ いくわよ!


天気晴朗(日本晴れね!)チャーチルのお顔は真っ青(ああ可哀そうに)


情報によると(大本営のよ!)アジアが解放されるそうよ!


なぜかと言えば今日史上初めて(初めてよ)


現在昼の12時30分(お昼はすませた?)


歴史上初めて 神兵が街に降りて来る!


天皇陛下バンザイ!陛下はご指示されたわ


立ち上がられ やるべきことをやってくれたわ


私たちみんなに指示をして 植民地を解放されてるのよ


だから 心配しないで その鎖を断ち切るのよ!


嵐の高まりを感じるの こっちに来て 吹き始めるわ


雷鳴を聞いたからって オシッコはもらしちゃやよ


英米の皆 ノックの音が聞こえてるでしょ


痩せてるのも 太ってるのも どんな肌の色してても


布団しいて待ってるのよ!貴方の所に今行くわ!





いや~、敵わずとも決死の覚悟で迎撃に出たABDA艦隊が出撃するシーンは泣かせますね。脱出出来た駆逐艦4隻以外は、乗員共々、全艦鹵獲されているの出演者含め本物なのが圧巻!


そして陸海全面協力による降下シーンも凄い、〇谷の特撮で撃墜された機体からパイロットを抱えて降下した逸話を再現した所は手に汗を握る事、間違いなし!


さて、この神兵たちの断首と言うべき、速攻作戦の効果は覿面であった。蘭印の守備隊も無能では無かったが、第一目標と思っていた油田施設を無視し、各司令部を直接襲って来る事までは予想出来ず、各地で奮闘する部隊は連絡の途絶に見舞われ降伏する他は無かった。


この速攻の究極が、2月27日、ジャワ島バンドン要塞への若松航空挺身隊に寄る、航空挺身切り込みであった。同要塞の擁するカリヂャチィ飛行場へ、エンジントラブルを起こした輸送機事突入した指揮官若松少佐始め、降下した部隊は揚陸した後詰を待つことなくバンドン要塞外郭に切り込み、要塞陣地の一角を占領、これに驚愕した要塞指揮官は、よもやこれが無謀な小部隊の暴走とは思わず降伏してしまったのだ。


乗りに乗っている頃には、この様な幸運にも恵まれると言う事だろう。3月4日蘭印植民地各所で孤立していた蘭植民地軍と政府は降伏する事になる。これを持って、日本帝国は欧米東南アジア植民地の殆どを制圧したのである。


無論、この時点では東南アジア全体に今だ抵抗を続ける拠点も存在し、日本帝国への反発からゲリラとなった現地民との長い戦闘も続くのであるが、大規模な組織立った抵抗と言う意味では、日本帝国は驚くべき速さで数百年に渡るは白人支配を終わらせてしまったのだ。


同時にそれは、白人による支配からパクチンによる、恐怖と恥辱、お下劣満載の生物学的侵略に東南アジア全体が見舞われる事と同義なのであった。




1942年3月8日 バタビア


長きに渡るオランダのインドネシア支配。その終焉を示す行進を人々は目の当たりにすることになった。空からやってきた人々は瞬く間に自分達を支配していた者たちを打ち破ってしまったのだ。


だが彼らの目に喜びは無い、バタビア政庁へと続く大通りを行進する兵士たちへの歓声もまた無かった。


あったのは困惑。


「「なぁにコレ?」」の気持ち。


それと男共の已むに已まれぬオスとしての反応であった。


それは行進を続ける将兵たちに取っても同じくだ。


行進をする将兵、その中で二本の足で行進している者は勝者ではなかったからだ。


彼らは蘭印軍、米英豪連合軍の将兵であり、敗者であった。


では勝者たる日本軍は何処にいるのであろうか?


近くにいた。


凄~く近くに、行進を続ける彼らの隣と言える距離に居た。


そして興奮も著しく頬を紅潮させ、恥辱の喜びに震え、きったねぇ汁を点々と街路に垂らしても居た。


行進する日本軍はドギ―スタイルであった。


希望する者は全裸でもあった。


約半数が全裸ドギ―スタイル(軍帽は付けていた)であった。


蘭印に攻め寄せた第16軍はソフトマゾヒスト全裸派であったからだ。


だからドギ―スタイル、否、メスブタだからブヒースタイルであり、憚る言葉を許して頂きたいのであるが、詰まり四つん這いんであった。


彼女らは勝者が敗者に引き立てられるプレイをバタビア市民に晒す事で興奮を得ていた。


お察しの通りリードは付けていた、首輪もである。


その持ち手は敗者である哀れな男たちが持っていた。


乳が揺れていた


尻が揺れていた。


検閲は濡れておりバッチ来いであった。


 それは狂気の具現であり、そんなもんをバタビアの市民は見せつけられていた。


 「もうやだぁ!」


  その狂気に付き合いきれなかったのであろう。一人の兵士がリードを投げ捨て沿道の群集の中に逃げ込もうとした。


 「「「「わん!わん!わん!わん!わん!がぅう!」」」


 だが叶わなかった。沿道を警備する日本兵に彼は直ぐに捉えられたのだ。


 くどい様だが、それらもドギ―であった。


 「止めろ!離せ!服に噛みつくな!お前らどうかしてるよ!助けて!見てないで助けてくれ!良いのか!こんなのが俺たちの代わりだぞ!こんなのが良いのか!」


 警備ドギ―に押し倒され、その垂涎に満ちた口で軍服を破らるながら兵士は叫んだ。


 答える者は居なかった。誰しもが目の前のドギ―の強さだけは確信していた。


 この行進が始まってから、嘗ての支配者に石を投げた者たちは無残な姿を晒して物陰に連れ込まれており、何より占領後のバタビア市内の騒乱は、日本軍によってあっと言う間にチン圧されていたからだ。


 「かあちゃん、アレ何してるの?」


 「馬鹿になるから見ちゃいけません!帰るよ!」


 ただ幼子のみが純粋な疑問を口にし、その母親であろう常識的な対応をしていた。


 「あお~~ん!お!すっげ!検閲すっげ!効くのぉ~!!」


 「見るな!見ないで!むぐぅ!」


 「気持ち良いだろぉ!ワンワンに検閲してよぉ!森二等卒左側も攻めろ!」


 「了解であります!検閲ビンビンじゃねぇか!分かるんだよこの変態!」


 「検閲」


 ドギ―共に組み敷かれた兵士が瞬く間に凌辱されて逝く。彼は検閲をケルベロスドギ―アタックされ果てた。


 男たちの行進、ドギ―の全裸公開散歩がその横を無言で通り過ぎて行く。男たちの目には確かに恐怖が宿り、悲しく息子だけが己を主張していた。


 そこには新たな支配者の統治がそこには示されていた。


 そして沿道のバタビアの市民たち、彼ら彼女らは新たな支配者の統治を虚ろな目で見る事しかできないのであった。

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