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フ〇ラデルシルエクスペリメント

 第一撃が痴劇を巻き起こしている頃、パールハーバー軍港にも大痴劇が迫りつつあった。


 7時49分、第一波空中攻撃隊は真珠湾上空に到達し、攻撃隊総指揮官の淵田(美津)はト連送、詰まり全軍突撃を下命し


 7時52分旗艦赤城に対し、「「ワレ奇襲ニ成功セリ」の意味する暗号略号であるブタ・ブタ・ブタと送っている。これは「奇襲成功、勝利確実、トンカツ揚げて待っていてね」の略とされているが詳しくは分かっておらず、恐らく酒飲んた時にでも決めたのであろうと言うのが後の識者の説明である。


 さてそれは兎も角攻撃は実施された。


 ヒッカム飛行場に襲来した艦爆は、先ほどのウィーラー陸軍飛行場と同じく爆発的痴劇を飛行場に齎していく。格納庫に落ちたのオルゴナイト爆弾粉塵は、薄い屋根を突き抜け、格納庫内で爆発、内部に居た人間は腰振りモンスターとなり周囲にいた人々に襲い掛かる。


 並んで駐機してあったP-40には銃撃が加えられ、無傷だと判断したパイロットたちが乗り込んだ時点で、ズブリしてアー!!


 爆弾の直撃を受けた機体などは、他の機体に鼻先から濃厚なキスをかまし融合、そのまま滑走して格納庫に乱入、逃げ遅れた人々を機械乱交姦に引きずり込む。


 どうやら機械にも同性愛者と言うか同型愛者はいるらしい。


 「助け!俺はまだ童貞なんだ!初めての相手が機械なんて嫌だ~!」


 一人の整備士が冒涜的動きをする主翼に捕まれて攫われて行く!


 「ダニー!!!!!!」


 「イブリーン!!!!おっやべ、駄目!辞めて子供できちゃう!」


 「何、気持ち良さそうにしてるのよ馬鹿ぁーーー!」


 嗚呼、たまたま基地に来ていた恋人の前で一人の男子がNTRを!


 「レイフさん!自分は前から貴方の事を!」


  「落ち着けって。な?お前は混乱してんだよ。俺はね、その趣味はないん、、、おわーーー」


 「今は女です!先っぽだけ!先っぽだけだから!」


 「そう言って止めた奴いねーんですよ!ズボンを脱がさないでぇー!ミシェルー!!!」


 「忘れさせてあげます!忘れさせてあげます!レッツエントリー!!!!」


 こちらではダンディなボイスのパイロットが、情けない親戚のオジサンの様な声を出して襲われている!


 なんと言恐るべき攻撃であろうか!たった数発の航空爆弾で基地は無力化されてしまったではないか!日本帝国は遂にイかせるだけでなく、自在に相手をメスブタに変える方法を見つけてしまったのだ!


 

 ここで余談になるが実の所、日本海軍は721部隊の研究結果より先に、これらのオルゴナイト兵器の付随効果について承知しており、陸軍に黙っていたのは何時もの悪い癖が出たからである。


 彼女らがオルゴナイト兵器の恐るべき効果について承知したのは、226事件の直後の事であり、例の事件首謀者を標的艦に詰め込んで行われた標的実験からであったとされる。


 その際、標的艦であった摂津は北何某を主砲から射出、西田、磯部、野中を煙突から放り出し、残りはマストを振り回して遠くに投げ飛ばしている。メスブタと化した船は肉袋の同族が己の体に巣食う事を許さなかったのだ。


 これを見た東郷さんは笑い過ぎて呼吸困難に陥り、一時危なくなり女体化を受け入れたと言う。だがこれはあくまでメスブタであるから強硬された実験であり、貴重な男子を実験動物にする訳には行かなかった為、摂津に犯される男子は出て居なかった。


 であるので海軍としては、オルゴナイト弾頭は安全に乗員を外に追い出し、後で漁獲できる兵器として認識していた。その認識が変わったのが721部隊の研究成果と、先に少し話題に出した大陸での悍ましき戦訓である。


 精製されたオルゴナイトであれば少量で機械を怪力線、海軍の呼称でそのままオルゴナイト線を浴びせたのと同じ効果を期待でき、しかも艦船の乗員を外部に排出して失う危険性を排除できる。


 その事に思い当たった海軍は、重慶爆撃の合間、調査可能な地点への大規模爆撃を精製、濃縮量方法を変えたオルゴナイトを用いた悪魔の実験を陸軍と共同で行っている。


 既に陸軍がオルゴナイト粉末を既存薬物へ希釈した、経血管TS薬を実戦投入している事もこれを後押しした要員である。海軍は占領不可能な地点への強力な攻撃手段の一つとして、TS効果を持つ兵器を求めていたからである。


 

 それが今、ハワイ島の各地に景気よく投下されている航空爆弾の正体である。犠牲になっている米国には幸いな事に、濃縮方法の関係で量産は難しく、大作戦である今回の奇襲攻撃に在庫を一掃してしまった形であるが、今後何らかのブレイクスルーがあれば太平洋は男を求めるメスブタが彷徨う痴の島で満たされる事になるであろう恐るべき兵器なのだ。


 そしてその恐るべき兵器の一つが今、パールハーバー軍港に存在する戦艦たちに牙を剥かんとしている。





 7時57分 突撃を開始した艦攻が航空雷撃を開始、

 

 8時00分 戦闘機隊による地上銃撃が開始

 

 8時5分、水平爆撃隊による戦艦への爆撃が開始される


  戦艦ネバダの露天甲板で、日課である国歌演奏をしていた軍楽隊の付近に一発の機銃弾が着弾、混乱に負けず最後まで隊列を乱さず演奏を終えてようと奮闘していた彼らの口に愛用の楽器が襲い掛かる。


 彼らの演奏していた「星条旗よ永遠なれ」は口内を犯される男たちの意志に反して、怪しく艶めかしい音楽に変っていく。


 何と言う冒涜であろうか?だがこの世界に性的「Taboo」は無いのだ。


 すんちゃかちゃっちゃちゃちゃすんちゃかちゃっちゃちゃちゃぷわ~ぷわ~ぷわわ~わわわ~


 爆音の中広がるメロディー、それはこれより始まる屈辱の日を告げる様であった。日本帝国海軍の空飛ぶブタはちょっとだけ等とケチ臭い事は言わず、花びらを大回転させるつもりなのだから。


 8時を待つことなくウエストバージニアが被雷、慌てて戦闘配置に付いた兵士たちは甲板が滑りを帯びた事に気づく事はなかった。


 次いでオクラホマ、メリーランド、アリゾナ、テネシーが被雷、少し離れたカリフォルニアも被雷する。


 この時最大の被害を受けたのは三本の魚雷を受けたオクラホマであった。


 艦底からの沸き上がる様な振動、突如として圧力の高まる缶、燃え上がる様な熱情に目覚めたオクラホマ(29歳)は乗員をその衝動のままに抱きしめたのだ。


 抱きしめたとはと簡単に述べたが、艦内の人間は溜まった物ではない。突如装甲が歪み、通路が撓んで自分達を圧し潰そうとし、軟かく温かい甲板が足を引き込んでいく。


 擬人化して考えるとしよう。未熟なるオルゴン利用しかできない日本帝国の技術では、適切な性認識も与えられないののであるからそれが正しい。


 オクラホマちゃんは小人さんを抱きしめてチュッチッュする積りであるが、小人さんの方は巨大な乳房に押しつぶされ息もできず死あわせになりそうなのだ。


 そして彼女は愛情のままにゴロンした。


 右に左に揺れる艦内、吹き飛ばされ、モニュンと柔らかい隔壁にダイブする乗員たち。次の瞬間、目を回していた艦橋要員が見たのは迫る水面であった。


 ザブンと横倒しになるオクラホマ。


 流れ込む海水、溺れる乗員


 そして更なる奇跡、米国にすれば悪夢が起こったのだ。


 オクラホマは自身が廃艦になる決意で乗員を脱出させた。


 自分のポカだから責任を取るとの咄嗟の判断であろう。


 可愛いね!


 だがその方法は頂けなかったのは事実だ。


 乗員は船体に空いた穴からスッ飛んでいくか、勢いよく水中に射出されたのだ。


 この一連の出来事を見ていた付近の戦艦乗員はパニックに陥る、声を枯らして士官たちがこれを収めようとし、戦闘中だとどやしつける。そこに遅れてアレが訪れた。


 被雷していた戦艦が腰の炎を燃やしたのだ。


  恐らく量の問題なのであろう。オクラホマ程の大暴れはないが、機銃を掴んでいた手は離れなくなり、ヌメヌメした甲板に足を取られて倒れ込んだ者は恍惚の声を上げて、失神していく。


 恐怖が辺りを包む、信頼していた妹が包丁振りかざして、紹介した彼女に襲い掛かった位の恐怖が。


 だがこの恐怖も、加賀飛行隊に狙われた戦艦アリゾナの乗員に比べればまだましであろう事は明白である。


 8時6分、2番砲塔横に命中した爆弾が前甲板を貫いて火薬庫に到達したアリゾナは、無茶苦茶なパッションを爆発させたのだ。


 史実では爆沈した彼女は悦びのままに1177人の乗員を抱きしめた。


 水平にである。


 詰まりアコーディオン。


 鋼鉄の塊がクシャッとしたのだ。そうなると鉄と血肉の混交物ができそうではあるが、この話にグロはないので、そうはならなかったと言う事は理解して貰いたい。


 混交物はできた。


 アコーディオンが元に戻った時、1177人はイカ臭を放ちながら、アリゾナと融合していた。後に引っこ抜かれた男たちが語った所によると、艦に押しつぶされる恐怖の後、黒髪ロングの少女との激しい逢瀬を楽しんだそうである。



 さてそんなこんなで第一波の攻撃は去った。


 史実と違いホノルル繁華街にも襲来した彼女らは市外を散々に機銃掃射、基地に戻らんとする水兵たちが乗るバス、タクシー、乗用車、軍用トラックとあらゆる交通手段を撃って回り、海軍工廠病院の最上階で唖然とこの襲撃を見る事しか出来ない人々にファックサインまで決めてである。



 「なんて事だ」


 ハズバンド・キンメル太平洋艦隊司令長官はそう力なく言う他はなかった。


 やや内股で。


 だって股間が気持ち悪いから


 一連の襲撃を司令部で見ていたキンメルは窓際に居た為、流れ弾が当たり、ドッピュリしてしまったのだ。失意の中で更に辱めを受けたキンメルのテンションは駄々下がりに下がっており、そこに加えて、損害報告を受けて、お通夜で棺桶近くの席に当たった人の気分である。


 戦艦1轟沈、4隻大破?


 海軍軍人として絶対に受けたくない報告である。


 因みに?とは何かとキンメルが糺した所、艦内に人がめり込む不可思議現象が発生、引っこ抜いた所、その部分にぽっかり穴が空く為、修理可能かどうかも判定出来ず、アリゾナに至っては船体が撓んでおり、辛うじて浮かんでいる有様だと言うのだ。


 「それで死傷者は?」


 と聞けば「負傷者はおりますが、死者に関しては、把握できている分にはゼロです」と言うのだ。


 「これでか!この状況でか!ジャップめいい加減にしろ!これで人道的だとでも言うつもりか!」


 耳を澄まさなくとも野戦診療所と化した司令部にはカラッカラになったのと、膝を抱えて震えるだけ男共の呻き声が聞こえて来る。


 しかもホノルル市内では暴れ回る暴徒に対して陸軍が出動中で、それは一向に収まる気配がないと来ている。


 「すまん、君たちに当たってしまった。それより今は二次攻撃の心配だな。迎撃の準備は進んでいるのか?」


 余りにふざけた日本軍のやり様と己のキャリアの終わりを示す、被害の為、思わず激昂してしまったキンメルであるが、自分と同じように憔悴する部下たちに謝罪し、これからの事を質問する。


 これだけの奇襲をやってのけた相手だ。一回こっきりで止める様な奴らではあるまい。もしかしたら上陸を企図しているかもしれないのだ。


 「対空砲の設置を進めていますがまにあうかどうか」


 「急いでくれ、既にやっとるだろうが、あるだけの機銃も並べろ、それと動く船は全て湾外に脱出させろ、それこそ間に合うかわからんがな」


 「はっ!退避は既に発令しております。それと閣下ここは危険ですので退避を、、、」


 「いい、私はここに残る。どうせ私のキャリアは終わりなのだ。ここで死ぬなら本望だよ」


 それは、、と部下が言いかけた所、室内に遠く対空砲の発砲音が聞こえてきた。


 奴らが戻ってきたのだ。


 「来たか。君たちも配置に戻れ。あの舐めた女どもを生きて返すな」


 地の底から響いてくる様な恨み節を受けて部下たちは走り出す。それを見送ったキンメル大将は大きくため息を付くと、手じかにあったソファーに勢いよく座り込む。


 その耳に階下から迫る騒乱の音が届く事は、始まった迎撃の轟音に交じり届く事は無かった。






 8時54分 パールハーバー上空


 「おうおう、今度は大歓迎だな」


 蒼龍の零戦隊の飯田大尉は勢いよく撃ち上がる対空砲の煙を見て、闘志を掻きたてられていた。


 「だけどな、上ばかり見てると、ヒデェ事になるぜアメちゃんよぉ!よーし、全機突撃!派手にばら撒いてイせてやれ!」




 同時間 ??? 特殊潜航艇 内部


 「ねぇ大尉、岩佐大尉ってば!」


 「どうしたのよ、そんな声だして」


 「本当に成功するんですかぁ?やっぱり無茶じゃないかと」


 「佐々木。それなら当初計画通りの港湾攻撃の方がよかったの?アレの方がよっぽど無茶よ」


 「それは、そうですが。でもこれも結局、決死隊には変わらないのでは?」


 「必死よりまし。少なくとも生きて日の目は見れるわよ、、一度だけ」


 「一度だけじゃないですかぁ、私は良いですけど、大尉まで死んでは」


 「佐々木、アタシもアンタも生きて帰るわよ、、、それが何年か先になるかもしれないけど」


 「はいぃ。あっ、そろそろ決行時間です」


 「よーし、気合入れなさい!だいじょーぶ!アタシたちは成功するわ!」


 「はい!大尉!でも、首尾よくいったとして、本当に収まりますかね?」


 「ま、まあ、魚雷をとっぱらったんだから、何とかなるんじゃないかしら」


 「そうですよね!いざとなったら折り畳んで入れましょう!」


 「佐々木、それは辞めてね?お願いだから。アメリカの男性はそんなに頑丈じゃないのよ?」




  1941年12月8日に起こった事は、合衆国の歴史上類を見ない屈辱の事件として記録され、多くの合衆国国民はこの卑劣極まる騙し討ちに男女変わりなく激昂する事になる。


 その被害


 戦艦1隻轟沈、3隻廃艦、4隻損傷、他多数廃艦、損傷


 死者0名


 逮捕2348名


 傷病(腎虚)2334名


 そして行方不明者1名


 日本帝国は完全に虎の尾を踏みつけたのだ。


 更にグリグリもした。


 この奇襲攻撃の直ぐ後に行われた合衆国大統領による対日非難演説、所謂「汚名演説」の直ぐ後に、日本帝国から全世界に発信され、後、映画として無料公開された



 「キンメル提督生本番孕ませチャレンジ!VS連合艦隊司令長官」


 は全米国民(の女性の頭と男性の股間)を蹴り飛ばしたのだ。


 ハズバンド・キンメル太平洋艦隊司令長官と米太平洋艦隊の名誉は二度死んだ。


 一度は真珠湾で二度目はポルノ映画出演で。


 日本帝国はアメリカ合衆国の尊厳と名誉を徹底的に貶める覚悟なのである。


 次の犠牲者一体?

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