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だいせいよくはっさんかい

 英傑が散り、彼の元に集った者たちも後を追う様に仲良しの渦に吸い込まれていった。


 引き千切られた衣服と野太い「んほぉ♡」ボイスを残して。


 中国共産党は歴史の闇の中に消えたのである。


 この一連の事象の後、支那戦線は膠着する事になる。西はウルムチから南は武漢まで制圧し、広大な乱交ぱーちー会場を手に入れた日本帝国であったが、先兵たる支那派遣総軍はそれと同時に本土へのチン輸送、大陸へのマン護送任務(軍で監視しとかなないと勝手にどっか行って混乱しか呼ばないから)に忙殺され、対する国民党も、ブタクロージャー(囲い込みメスブタ殺法の意)により発生した難民(NTR被害者)の収容に躍起になっていたからである。


 それは民族の大移動と呼べる程の規模のトコロテンであった。


 ブスリと大陸にねじ込まれた異民族の検閲は、ブピュリブピュリと(検閲)を長い苦難の時代の後に生まれつつあった民族意識の中に吐き出し、情けなくした(検閲)物をゴシゴシし、(検閲)しながら「嫌だ~!こんな死に方嫌だ~!!(検閲)されて死ぬぅ~!漢(民族)なのにブタ嫁にされてぇ♡」と叫ばせ、大陸奥地に難民をドロリさせていたのだ。


 比喩を抜きに言えば、この時期日本帝国では「掴め珍宝!さあ行こう大陸に!」をスローガンに、五ヶ年で3千万人の移民を計画していたのであるから、乗り込まれる方は溜まったものではなかったし、その嫌悪も半端ではなかった。


 嫁と自称する不審者、義母と自称する侵略者、義妹、義姉、子供の婚約者が平和なご家庭に襲い掛かってくるのである。そして妻は犯され、自分も犯され、父は回春、母は男の娘なのだ。


 であるから狂気に抗い、荷物を纏めて重慶に逃げる事を選ぶ者は大変に多かったし、それを易々と許すメスブタたちでも無かった。各地で凄惨を極める解らせ祭りが開催され、その祭りが更なる狂乱とエクソダスを産んでいたのである。


 故に一方は性欲の為に、一方は生き残りの為に、日本帝国と国民党は動く事ができなかった。またこの期間に新生清帝国は、北京への政府機能移転を完了させ、その支配を確実に深めていた。


 国際情勢もまた動いている。


 1939年ポーランドに侵攻したナチスドイツは、1940年6月25日、史実の通り、フランスを降し正に日の出の勢いで欧州を制しようとしており、ダンケルクより辛くも脱出した英仏軍残党は厳しい雌伏の時を迎え、戦いの舞台は欧州大陸より英本土上空に移ったのだ。


 史実であれば日本帝国は此処にコミットする事はなかったのであるが、この世界では悪い方向に関与している。その切っ掛けとなったのが、史実通りの日独伊三国締結と、史実より一年早い日ソ中立条約の締結であった。


 この世界の日本帝国は何故、独伊と結び、何故に早くソ連と中立条約を交わしたのであろうか?


 それは前回語った「痴情の星」とかの方の会談の結果であり、それによりストップが掛からなかった第二次近衛政権の暴走が原因である。


 近衛文 (自称あやや)


 史実に置いても日本外交をメタ糞にした、理想は高くても政治家になっては生けなかった人物はこの世界では一段ギアを上げた政界のハリケーンであった。


 日華婚姻外交宣言(蒋親子NTR宣言とも言う)、星条旗ビキニ土下座外交、大陸移民五ヶ年計画、彼女の繰り出す方針は毀誉褒貶は在りつつも、一定の成功を収めていた。


 傍から見れば、大陸侵略は好調であるし、各国の青少年の性癖をS方面に破壊したビキニ外交はオルゴナイト兵器利用を承認させ、今まさに大陸には臣民は諸手を上げて乗り込まんとしている。


 であるから彼女の政権は史実米内政権をぶっ飛ばして早期成立し、エキセントリック外交を振りまいていた。その成果が日独伊三国同盟と早期の日ソ中立条約の締結なのだ。


 彼女は彼女なりに自分が何故政権を維持できているか、国民人気があるのかは理解している。


 好景気だ。


 安定した男子確保こそが彼女の政権をして盤石にしている。


 ならばその供給先は多数用意した方が良い。


 民草と言う物は飽き性なのだ。安定して男子は地方行きわたり始めたが都市民は味変を求めている。


 此処にいまだ解決できない都市と地方の格差と言う物がある。拡大する戦争と加速する列島開発は、第一次大戦の時と同じく、所得格差を再び生み始めたのである。


 具体的に言うと、逆転現象だ。


 今回の中華侵略に於いて、押しかけて来た予備連隊の兵員は殆どが男不足に悩む地方民であったのは、読者諸氏に於いて理解できると思うのだが、そいつらが逆転を産んでいたのである。


 「命は要らぬ、名誉も要らぬ、あたしゃ男が欲しい」を合言葉に、現地解散すると言う無法の愚連隊どもは土着する他、男を連れ帰っても来る。


  現地で厳選した生きの良いのをだ。


 男の娘、ウマ息子(馬より大きい男)、戦利品として洋物だっている。


 これは都市で工業生産を維持する人々に取って羨ましい。


 夫に不満はない、小さくても汚くても男なのでしゃぶる。


 だがしかし、今日もコロッケ明日もコロッケでは味気ないではないか?


 自分の子供には白くてデカイのも、黒くて光るのも当てがって上げたい(そしてつまみ食いもしたい)


 そんな親心が地方に闇市を産んですらいた。


 闇市。


 所謂、男市場である。


 「裸が見たいわ!その種付けオジサンの裸を見せて頂戴!」である。


 この市場は対米関係の悪化により、黒、赤、白、の供給が途絶え始めた頃より国会に於いて問題にすらなっていた。


 気を見るに敏な女(向こう先は見えないが)近衛がこの問題を解決する為に選んだのが前述した二つであった。


 例によって例の如くやらかし続けているドイツはポーランドを征服し、オランダ本国をフランスを制した事でユダヤに対して狂気を発揮し、ポーランド人処理を加速させている事は、ドイツ国防軍及びナチス高官のベット上に生息するメスブタより上がっており、イタリアはイタリアでアフリカ人の処理に困っている。


 ではそれを頂こうと言うのだ。


 詰まり男子と食糧資源、労働力のバーター取引である。


 ここに日ソ中立条約も絡んで来る。


 日ソはシベリア鉄道での男子輸送を解禁する事を条件に条約を批准したのである。


 ドイツと同じく、ソ連は日本から食料資源と石油の供給を受け、その代わりに日本は貨車に詰め込んだメスブタ(そう簡単には死なないから文字の通り詰め込んで)をドイツに送り、帰りに丁重にユダとポーチを送って頂くのである。


 1941年6月まで継続されたこのソ連経由の猶波チン輸送は、数多の人命を救う事になり、また独ソ戦開始後は、ドイツ政府に無断でのドイツ人捕虜受け渡しも行われていたとされる。


 兎も角、これらの行為により、大量の資源とロバより頑丈な労働力を獲得したドイツと労働力は受け入れなかったが、資源を獲得したソ連の争いは史実を超えて激しさを増したのである。


 さて、この外交政策であるが米英をしてかなーり刺激している。


 ユダヤ人とポーランド人と言う人命を建前に行動されているので、表立って行動は難しく、資源と販売と言う意味では、自分のとこにも提供を続けている為、強くは出れないが歯噛みする他は無い英国、国内ユダヤ社会からの圧力と、白人を大々的に資源扱いする事への反感を醸成する米国は一段と危機レベルを上げていた。


 この様に近衛のエキセントリック外交は綱渡りなのだ。


 近衛としても言い分はある。


 「明らかに欧州はドイツさんが勝ちますわ、これに乗らない手がございますの?負けたらどうする?米英を怒らせて戦争仕掛けられたらどうするですか?大丈夫です!支那は直ぐに我が国と清政府が抑えますから、米英ソが組んで押しかけてでも来ない限り我が帝国に負けはございません!第一あの平和主義の米国が戦争するだなんてなんで思いますの?間違っていましたら、この近衛、収容所に入れられてもいいですよ?」


 大手新聞へ、近衛はこの様に鼻息をフンスフンスしながら言った。


 これが前振りになるとはこの時、近衛は知る由もなかったのだ。


 そして近衛の大暴走はまだまだ続いた。


 それが大性欲発散会の発足である。


 大政翼賛会ではない


 繰り返す!大政翼賛会ではない!


 「だいせいよくはっさんかい」だ!


 なんとも頭の悪いネーミングであるが、近衛はこれをマジのマジに発足させた。


 真面目な理由もある。名前は全く真面目ではないが実の所、この体制は帝国の長く燻る問題を解消するべく発案されたプランなのだ。


 近衛としては現在の帝国のチン不均衡は一元化されない政治による所が大きいと考えている、帝国が目指すべき所は統制された国家なのだ。


 野放図な経済発展と軍の肥大化と言うより略奪軍化を抑えねば、中華を食い尽くした先にあるのは破滅的な世界大戦である。


 この未来を変えるには帝国は政府統制の元、人口を、経済を、土地配分を統制し、征服地に巨大なチンブロック圏を構築せねばならない。


 エロもまた統制の対象だ。レズ行為の奨励、一夫多妻制による分け合いを更に強化しなければいけない。


 だからこそのこのネーミング!だからこその大性欲発散会!エロは国家の根幹なのだ!


 言ってやった!言ってやった!


 ゴホン。


 以上の様な考えで近衛あやちゃんは大暴走してくれた。


 本人としてはこの考えは表には出さず、混迷する世界情勢の中で現在ブイブイ言わせているドイツ、イタリア、ソ連に習い、陛下を翼賛する国家機関として国会を再編成すると言ってである。


 さてまた何故であるが、陛下はこれを座視されたのであろうか?また陸海軍は史実と違い陛下と言う後ろ盾がいるので、近衛に協力する必要もないのにこれに乗ったのであろうか?


 暴走だからである。


 陛下は、暴走特急が事故る事を待っておられる。


 軍部もまたその意を受け、ステイされていた。


 近衛には真実は知らされていない。知っていれば彼女の性格から、日和って止めに入る事は目に見えているからだ。そしてその性格は最高の瞬間に発揮して貰わねばならない。


 可哀そうではるが近衛は道化なのだ。


 そして道化には道化らしい最後が待っている。


 「なんでですの~!!!!!!」


 その日その時、近衛文は叫ぶ事になるのである。

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