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爛れ過ぎ世界

 複雑なる日独関係、だはビッチと肉体関係にあるのは当然ながら一人ではない。


 (戦争)オタクドイツは「彼女の本当の良さを知っているのは僕くらいだろうなぁ」と、ビッチ(日本帝国)の置かれた交友(国際)関係から思っているようであるが、前回語った通り、彼女は誰にでも股を開く筋金入りのメスブタであるのでクラスメートは大体穴兄弟なのである。


 教員にしてもそう。


 しかめっ面の校長ジョン・ブル氏はビッチの放蕩ぶりに辟易しつつも、彼女の肉体から離れられずにいる一人である。


 ジョン氏とて清廉な人物ではない。

 寧ろその顔の裏でやる事はやっている極悪淫行教員だ。


 シャブ漬け紅茶戦略高飛車系令嬢孕ませ退学事件(阿片戦争)は公然の秘密であり、今も尚、多数の卒業生を愛人を抱えているマジカル陰棒の持ち主である。

 

 だがその彼も寄る年波には勝てない物で、幾多の女生徒を「オジサンと赤ちゃん(植民地)作ろうね!これで君もお嫁さん(英連邦)だよ!」してきた腰の切れ(経済力)も悪くなり、組み敷き良い様に弄んで来ていた愛人たちに後ろから包丁を食らう可能性(武力闘争)を心配せざる得ない状況に陥っていた。


 であるからビッチとの関係は悩ましい限りである。嘗て処女(日英同盟)を奪った相手は、一次大戦を経て自分一人の手で御しきれる相手では無くなっていたのだ。

 

 真面目な話に戻ると、日本帝国は大英帝国に取り、扱いの難しい立ち位置にいた。現在かの帝国が進めている侵略行為は看過できない問題であるが、かと言って正面切って対立出来るかと言えばそれが出来ない理由があるのだ。

 

 日本帝国との対立は偏に愛人、、、ではなかった、植民地の維持に関わっているからだ。それは単に史実と同じように日本軍による香港・マレー半島への攻撃と言う軍事的な問題だけでなく、経済財政的な問題も大きいからなのだ。


 この世界では第一次大戦から日本帝国は連合国の食糧庫として頭角を現している事は既に語っているが、その恩恵は日本帝国が絶賛侵略戦争中であっても、いや、欧州が風雲急を告げる現在であるからこそいっそうに重要となっていた。


 なにしろ元手が大変に安い。特に英国に取ってはタダ同然と言っても良い位なのだがそこが悩みの根幹なのである。

 日本帝国は常に労働者(意味深)の不足に悩んでいるのであるが、大して大英帝国は何人いるんだが分からない程の植民地人口を抱えている。


 特にインド亜大陸にである。


 それならやる事は一つだけだよね!


 だれだ!人身売買だ、現代の奴隷貿易だと言った奴は!これはクリーンな取引!大英帝国は植民地維持に必要な安価な食糧資源を確保でき、日本帝国は枯渇する労働者を得る、今年稀に見る公正で公平な商取引なの!


 植民地人の人権?


 「え~、一部誤解されている議員もおられる様ですが、植民地政府は労働者をムチを持って狩り集めている訳では決してありません。あくまで労働者は自由意志によって募集に応じたのであります。契約を終えた労働者の大部分が帰化を選ぶ事に付いても同じくです。我々は日本帝国から提示された労働条件、帰化用件(領海に入った段階で無条件強制付与される)を包み隠さず提示しております(英語で)。募集が貧困地域に偏っている、志願者に文盲が多い等のご批判は、労働者の安定供給の関係上の致し方ない事であるとしかお答えできません。寧ろ我々としましては教育も無く度々飢餓に襲われる人々に職を与えていると考える次第でして、これは植民地維持と言う観点からも重要な事ではないでしょうか?」


 以上の様な政府見解が出ていると理解して頂ければ幸いである。英政府としては何の役にも立たない連中を資源に変えているのであるからガタガタ言うなとと言った所だ。

 また補足するならば、その「何の役にも立たない連中」とは独立論者や犯罪者も含まれるので、英政府としてもインド総督府としてもこれは大変に美味しい取引なのである。


 とこの様な状態なので、英国は日英関係に頭を悩ませていた。罷り間違って日本が中国を支配すれば、インド人労働者の価値は暴落する事目に見えているが、かと言って今日本を刺激し過ぎれば、順調に言っている奴隷貿、、、、労働者輸出がパーになる。


 その苦肉の答えがビルマ経由の援蒋ルートの開通なのである。正直、日本帝国には国民党と共倒れして欲しいのだ。ジョン校長先生の願い、それはビッチはビッチらしく都合の良い肉便器であって欲しいそれだけである。



 教員からしてこの様であるからして、他のクラスートとなると更に爛れている事は読者諸氏には当然理解できるであろう。


 近ごろブイブイ言わせているサッカー部所属のイケメン(イタリア)と校舎裏でパコり(第二次エチオピア戦争を境として、アフリカ人労働者輸出で合意)、あろうことかオタク君と不倶戴天の中の美術部員と彼に虐められているダンス部員(タイ王国)を両天秤に掛けてまでいるのだ。


 これを快く思わない者は当然にいる。


 同居している義妹インドネシアを食い物にしている陰キャ(オランダ)、校長の取り巻き(オーストラリア、ニュージーランド)だ。


 「お、犯される!」


 この感想を持っているのは蘭印政府、豪・新のANZACである。中国を占領しつつある軍事力が自分達に向いた時、それに抗する事は難しく、また本国からの援軍もドイツとの問題が迫る中、簡単ではない現状は恐怖でしかなかった。


 だしかに流出したハメ撮り画像で抜いてはいる(インドネシア人、アボリジニ労働者を輸出)であるが、あの猛烈な腰振りを実際に受けたら腰の骨が折れる事は確実なのだ。

 また嫌悪もある。黄色人種が(何か色々交じっているが)増殖を続け、自国領内で本国が勝手に約束した男女間の関係の自由とやらを振り回して繁殖する事は支配民族である白人には耐えがたかった。


 であるなら頼る先は一つであろう。腰振りモンスターに襲われる中国共産党がソ連を頼った様に、彼らは太平洋の向こうにある大国に頼る事になる。




 1939年7月26日、米国は日米通商航海条約の破棄を通告。米国への日本人女性の渡航制限、合わせて米国内で活動する日本人派遣業者の一斉摘発、そこで捉えられた日本人の国外追放を行う。


 日本政府はグルー駐日アメリカ大使との会談し「条約破棄はまだ分かるけど、国外追放ってなによ!あの子らは仕事してただけ!パコったとすればそれは職務上で発生した自由恋愛!職業差別!女性差別!」と抗議するが、12月22日、「嫌なら戦争止めろや!それとそんなお為ごかしが通じるかボケ!どう見ても売春だろうが!子供の教育に悪いんじゃブタぁ!違法なのはテメェらなんだよ!国家がケツ持ちして娼婦斡旋してんじゃねぇ!わかってんだぞ!」と至極真っ当な事を言われてしまい、条約の再締結は不可能として拒絶された。


 これは米国の堪忍袋がれた事を示すと同時に。遂に女性有権者の声が政府を動かしたと言う事に他ならない。皮肉な事ではあるが、軽んじられて来た女性たちの権利獲得がメスブタの侵略的跳梁によって一足早く進んだのであった。


 それ程までに米国内でのメスブタ汚染は進んでいたのだ。NTRによる心因性の障害は女性を中心に増加の一途をたどり、青少年はBSS性脳破壊勃起不全を患い、古き良き家庭が都市を中心に破壊され、刃傷沙汰と発砲事件は米国のご家庭を襲っていたのだ。


 故に米国社会は性的禁欲方面に大きく揺れていた。悪名高き禁酒法は廃止されたが、禁酒法施行時代、違法酒場と遂になる形で繫栄した性産業は酒に代わる社会の敵として、パッシングを受けているのが現在のアメリカだ。


 何と言うか非常に極端ではあるが、太平洋を挟んだ向こう側に現代のソドムが平然と存在しており、悪魔の群れが西海岸目指して続々と上陸してきていたのであるからるからそうもなろう。宗教、教育、女性団体は「思想・風紀の本土決戦」とこの流れを位置づけ気炎を吐いている。


 これにはメスブタの脅威と国境を接するソ連の思惑もまた大きく絡んでいる事も確かだ。建国当初はフリーセックスだの、女性の解放だの言いだして理想社会の建国に邁進し複雑骨折していたソ連も、ある意味で保守的な筆髭が権力を握るに及び、今までの行き過ぎを反省し、社会の基盤を家族とする正気に立ち返っており、この揺り戻しの関係上「雑婚、ハーレム、フリー仲良しOK、ワシが産んだんやから誰の子供でもええねん、旦那とはその倍作るさかいに」を国是レベルで邁進するブタ帝国の思想は喫緊の脅威であった。


 そのソ連の意志を受けるインターナショナルもまた、ブターキズム(性的無差別主義)を積極的に攻撃していた。


 余談ではあるが、日本帝国に於ける社会主義、共産革命論者がモスクワと対立し始めたのはこの時期からと言われており、1938年の第四インターナショナル結成後にレフ・トロツキーが失踪した事件と日本独特の「世界穴兄弟革命」路線の採用にも関係があるとされている。


 既に米国に多数侵入していた共産主義細胞は、家族主義、共同体第一主義を抱え米国内で活動を始め、この路線は既に性的嫌悪主義にまで加速していた一部団体に浸透、政治的発言権を有するまでになっていった。


 これも皮肉な話であるが、自由主義と共産主義と言う史実であれば相反する思想は対メスブタ、対セクシャルと言う面で地下茎で繋がり、米国の自由と民主主義に暗い影を落とす事となる。

 

 そしてそれは戦後の「エロ狩り」そして「大暴発時代」へと繋がっていくのでるが、それは後に述べるとしよう。

 

 1939年に於ける日本帝国を取り巻く国際情勢はこの様な物である。読者諸氏に置いては世界は混沌に包まれつつあると理解して頂けたと思う。


 では前戯は充分であろう、激しく前後する準備は出来た筈だ。


 


 9月1日、ドイツ第三帝国はポーランド共和国に侵攻する。


 お待たせした。


 大乱交の始まりである。

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