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ノモンハンに散る菊の花 ガバ穴熊さん鋼鉄五ヶ年殺し 其の一

 さて、ここまでで中華の大地で行われる狂乱の事態は、治安戦と言う名の大規模な人狩りへと移行したと読者諸氏は理解されたと思う。


 史実に置いても広大な、占領地を獲得した大日本帝国はこの維持に多大な労力を注ぎ込み、数多の悲劇を起こした上で国力を蕩尽し、遂には破滅した事はこれまでも語ってきたし、博学なる読者諸氏には当然の理解であるだろう。


 そしてその主たる対戦相手に付いてもだ。


 中国共産党である。中華の大地と同じく、いやそれ以上に広大な人民の海を遊泳してのゲリラ戦に始終する事で、最終的な勝利を得ると言う彼らの方針は、史実の勝利を見れば全く正しかった。


 所詮、大日本帝国は中華の現実を知らぬ外来の勢力なのだ。言語を生活も違う彼らが、如何に五族協和だの、アジア新秩序だの言い立てても、恒久的な支配を確立する事など出来ないし出来なかった。


 史実であれば。


 だがこの世界では違う!


 日本メスブタ帝国は、過去、長城を超えて中原に殴り込んだ征服王朝と同じく、それ以上に完全に土着する腹であったからだ。


 そしてメスブタは極悪外来種なのである。列島に坐するかの方を中心とするオルゴンを通した繋がりは、サイキック的な何かであり、集合意識的な何かに繋がっている寄生生物と言う厄介な風土病すら有している遊星から来たブタ体だ。


 これが更に溥儀帝と言う中継ポイントを得て更に強化!いや狂化!土着したブタは直ぐに現地文化文物を学習し、メスブタ特有の身体的特徴を除けば現地民と見分けは付かない存在となっていた。


 だが皮を剥けばブタはブタであるので、夜な夜な土着先を徘徊して捕食行動に移るし、現地でこさえた次世代には日本的な思考と言語、かの方&溥儀帝への愛(偏執的)を情報ミームとレトロウィルス的な奴で水平伝播さえするのである。

 これが日本軍が侵攻した先にはポコポコ存在するのであるから、正に悪疫その物と言えよう。敵が人民の海を泳ぐ魚なのであれば、際限なく繁殖し赤潮で殺そうと言う事なのだ。アカには赤!これは縁起が良いぜ!と言う訳である。


 この作戦(陛下や溥儀帝その周辺しか作戦とは理解していない。皆、素でやっている)は図に当たった。前回、己の中の雌を強制自覚させられた江戸川女子は言うまでもなく、次々に共産党の目であり耳である農村に散った細胞が壊死(頭壊れる~♡こわれちゃう~♡)したのだ。


 「農村から都市を包囲せよ」


 稀代の戦略家であり、超一流のゲリラ戦術の名手である中国共産党首魁、毛沢東のこの言葉は、端的に中華に於ける共産党の戦略を表しているのであるが、この「農村」である大多数を占める人民に猛毒を持った毒ブタが混じるとどうであろうか?しかもそのブタは周りを噛んで狂メスブタ病にしてくるのだ。


 そうなって来ると人ブタ(漢奸狩り)ゲームの始まりであるが、誰が味方で誰がブタなのであろうかか?ブタは現地に完全に馴染んでおり、また顔は普通の人間でも、ブタとの幸せ家族計画をしている狂人の可能性もあるのだ。大規模な漢奸狩り(対日協力者)をしようとすれば、支持基盤を失いかねない。


 また日本軍は大規模な人狩りを阻止的に行っており、怪しげな村落住民は片端から本土に連行して、村その物を丸ごとメスブタ入植民とその犠牲者に入れ替える無法の荒業さえ北支では行っている。


 こうして目と耳を潰された中国共産党は、積極的な男子(占領地)獲得を目指す日本軍による延安作戦に直面する事になっていた。



 1938年11月3日 近衛首相は、国民党政府は既に一地方軍閥に過ぎず、無駄な抵抗を止めて日本帝国が支援を行う清帝国の施政下に入るべきであり、また今後の日本帝国は日清の両帝国による「東亜永遠の新秩序建設」を目指すとの「東亜新秩序声明」を出す。


これに対し合衆国は「明らかな前時代的植民地主義の現れであり、民族的危機を言い訳にしたとしても

一切承認はできない」と反発。


 名指しされた国民党も「蒋さま、近衛は貴方様の帰順をベットで待っております♡悪い様にはしないからね?(早く股開けや!)」との親書が届けられた為、再度の徹底抗戦表明並びに「妻帯者にこの様な物を送り付ける国家の代表を信じられる訳はない」と蒋介石の声明が出される。


 これを国会で揶揄された近衛は議場で乱闘


 「嫌ですの~!私は蒋さまとパコるんですの~!親子丼したい!したいったらしたい!」


 と己の欲望を駄々洩れにした為、いい加減にせんかい!と与野党からケタグリ回されて重傷を負い(決め手は杉山・米内による陸海ダブルラリアットで倒れた後の木戸文部大臣からのフライングニープレス)、近衛内閣は総辞職して、平沼内閣が成立。これを受けて御前会議の場で「昭和十三年秋季以降対支処理方策」が決定される。


 この会議で決まった処理方策とは、内地で燻っているメスブタを持ちいた、占領地域の安定確保と抗日殲滅地域を設定、そしてその一番の障害である中国共産党の殲滅である。


 分かっていた事ではあるが、戦争による男子獲得は未曾有の好景気と、今までの政府に対する不満が嘘の様な全面的な国民からの指示を齎している。


 これを邪魔する野郎には逝って貰わなければイケない。これは例え内閣が変わろうと変わらぬ方針であり、陛下に中華を貢ぐと言う陸軍首脳異常性癖の持ち主たちからも熱烈に支持されていた。


 であるからの先ほど述べた史実に無かった延安攻略が持ち出されたのだ。陛下に中華を貢ぐと言う事は、日本帝国の傀儡である清帝国の旧領を回復し、自由に男狩り&メスブタ放牧をできる大地の獲得である。援蔣ルート開通により、回復中の我が兵力では重慶は落とせそうもうないから、放牧地を荒らすアカから食っちまおうと言う事である。


 こうなって来ると、此処まで語って来た要因により、中国共産党は悲鳴を上げる事になる。自分達をあんまり主敵としてこなかった相手が突如として猛攻勢を掛けてきたのだ。


 しかも国民党に応援要請は難しい。彼らとは呉越同舟と言う奴で痴女が自分達を強漢しに掛かってくるのであればいい時間稼ぎに成る位にしか思わない事は分かりきっている。


 だから中国共産党は頼る相手を変えた。SOSを別の奴に出したのである。言わなくても読者諸氏には分かるであろう相手に。



 話は変わるのであるが、只今大戦中の中華さん以外に日本帝国に主敵とする相手はもう一国いる。赤い熊さんである。日本帝国と赤熊さんの因縁は不快でとても深い。


 これまで述べて来た通り、一次大戦を経てシベリア出兵で初めて両者は出会い、一方は恋に落ち、一方は「こいつを殺す」となった愛憎の間柄なのだ。


 殺し愛の仲と言えよう(例えそう思っているのが日本だけとは言え)


  そう愛なのだ。日本帝国としましては赤熊さんは史実の様に駆除対象と言う訳ではない。寧ろ国境を接していると、熊さん国の生活に耐えきれなくなった人々が南国の生活(生殖活動)を求めて自主的に来てくれ、紛争すると戦死者と言う名の亡命相手が来てくれるラッキーアニマル的存在でもある。


 特に関東軍や朝鮮軍からすると、スゲー暇な国境警備に相手してくれる、ガバユル軍規のエロい子熊ちゃんだ。その赤熊ちゃんであるソ連極東軍であるが、筆髭おじさんのお怒りに触れて1937年から1938年に猛威を振るったチーストカ(大粛清)からは、その綱紀も大粛清にあっている。


 政治委員が史実を上回る規模で極東軍に送り込まれ、下のベルトが緩そうなのはドシドシラーゲリに送られて行ってしまうか、切先を制して日本側に駆け込んだのである。であるが、依然として隠れて仲良ししている奴が後を絶たない。


 そうであろう、そうであろう。これまでは朝鮮国境でしか、ゆる~い南国風景を見て来れなかったが、それが満ソ国境でも、ビキニ着けた姉ちゃんや下履いてない姉ちゃん(満州軍と日本軍)が「暑~い」と言いながら水浴びしてたり、棒アイスをペロペロしてたりするのをクソ寒い国境の向こう側で指咥えて見る事になったのだ。


 しかも相手は何時でもウエルカムしてくる。「秘密よ♡」と言って何時行っても相手をしてくれるパコれる、トロピカルドリンク飲んでハーレム可能(嵌るといつの間にか行方が不明になるが)。


 不っ味くて粗末な食事、凍傷と下痢、こちらを監視してくる政治委員の世界から思わず逃げたくなる。独身で有れば猶の事だろう。


 これを坐して見ているモスクワでは無い。ソ連極東軍の締め付けは更に厳しくなり、悪循環として逃げる兵士が出る出る。モスクワとしては此処でいっちょガツンとやって、せめて温かい土地だけでもゲットしたいと考えていた。


 それ程に相手はズルなのだ。流氷は律儀にソ連側だけ港湾を閉塞させる、国境は図った様に向こうだけ南国、異常気象と言うならば分けろ!と言いたい。それが国境紛争を抱える土地にまで広がったならば猶更だ。寸土でも欲しい。それが赤熊親分筆髭の心情であった。




 話を戻そう。中国共産党がヘルプを送った相手はソヴィエト連邦である事は読者諸氏には分かっているだろう。それ位しかないのだから当然だ。国民党が米国とのパイプを分ける筈もない。


 そのソヴィエトであるがこの救援要請を快く受け入れた。寧ろ待っていたと言えるだろう。正直に言って彼らは日本帝国を大々的に後ろから殴れる機会を待ち望んでいたのだ。



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