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妈妈(ママ)が来た!

では本編に戻ろう。


 首都南京の陥落、傀儡の皇帝による中華帝国の復権宣言と言うダブルパンチを受けた蒋介石と彼の率いる国民党であるが、その戦意は未だ衰えてはいない。

旧正月に行われた溥儀帝の清帝国復興宣言を前に、黄河を遡上するブタ波が山東省を襲い済南・済寧を占領され、衰えを知らメスブタの跳梁を見ても尚、彼らは戦い抜く覚悟であった。


戦い抜く他は無いと言うべきかもしれない。今更になって中華帝国の復活など認められる筈も無く、ましてそれが東の海の痴女が島の傀儡であれば武器を置く事など考えられないのだ。もし負けたならばどの様な目に会わされるかは南京で証明されている。


これに対し日本帝国は「国民政府を対手とせず、でも蒋さまが身一つで私の元に来てくれたら考えても良いかな~?連れて来てくれる方おりませんかしらねぇ~?」と言う近衛の舐めた発言をそのまま発表しており、蒋介石としても、ここで弱気を見せれば自分を差し出して保身を図る者も出かねないとの危機感を感じているから猶更であった。


また戦争を継続する展望が無い訳でもない。思想は兎も角、メスブタ駆除では意見が一致しているソ連とは「中ソ航空協定」により航空機を主とする大規模支援を史実を超えて受ける手はずになっており、

公然と大陸の傀儡化をぶち上げた日本帝国(「溥儀君の自主的発言です!我が国はこれを支援しているだけ!野心は無いの!」と信用ゼロな言い訳をしている)に憤る美国からは継続的な支援を引き出せるのだ。

長く苦しい戦いにはなるであろうが、億の人民を抱える広大な国土を百万や二百万の戦力で占領できる筈も無い。ならば最終的には息切れするのは、痴女とそれに跨られている殭屍帝国擬きである。


概ねその様な計算が、国民党並びにそれに一応は協力する事にしている中国共産党の首脳部にはあった。


成るほどそれは正しい判断である。如何に史実より強化されようと、侵略して来ているのは日本軍は日本軍であるからして、その攻勢限界も史実をやや超える程度でしかない筈だ。

泥沼の消耗戦と広大な土地を生かして、際限のない治安戦を強いれば、何れは戦争に倦み疲れた日本帝国はボロを出すであろう。更に中華四千年の得意技であるプロパガンダ作戦により徹底的に日本を貶めれば国際社会から締め出された帝国擬きは暴発すらするであろう。


正しい判断である。よもや史実では美国相手に戦争おっぱじめるとは蒋介石も毛沢東も考えてはいなかったろうが、史実大日本帝国は中華の泥沼に嵌り遂には破滅したのだから、幾ら民草が苦しもうと徹底的に持久して日本の自爆を待つのは戦略的には正しい(その後で溜まりに溜まった民の恨みを利用されて台湾に逃げ出す羽目になったとしてもだ)


 であるがそれは通常の大日本帝国に対してしか効果的ではない。陸上戦艦持ち出して来る、何故か米帝と結んで来る、未来から来訪する、初手核攻撃、チハたん日産千両、一式陸攻と言う名の富岳を投入等などのクズゥ!でズルゥ!な名状しがたき国家の様な何かにはデバフが乗らないのだ。


では、この世界線では如何か大陸を襲って来ているかと言えば、大挙上陸して来たのは読者諸氏も良ーくご存じのメスブタ達である。これは通常の大日本帝国軍ではないし、人類であるかもやや怪しい存在であるのでデバフ効果は望めない事確実である。寧ろ下手に治安戦に持ち込むとバフが乗ってしまう。


 


 効果名 「貪食するメスブタ」


 補正 人的資源+ チン保有量+ 経済力+ 資源生産量+ 安定度+ 戦争協力度+


 占領地の数に応じて+効果 占領地のチン的資源が枯渇するまで有効


 


 「「増やすんだよ!人口をなぁ!」」ー日本軍の戦時プロパガンダー



 これは大変に強力なバフ効果である。チートと言っても良い。「戦争は戦争によって肥え太る」と言ったどっかの傭兵隊長ではないが、日本帝国は戦争によって成長し、メスブタは妊娠して幸せ太りするのだから酷い話なのだ。


 だが一つだけ中国側にも有利な隠し効果も実の所存在した。



 1938年6月、怒涛の勢いで漢口・広東を占領した日本軍はその勢いを減じる。重慶に逃れた国民党首脳部はこれを日本軍の攻勢限界と見て一応の安堵を見せた。黄河決壊作戦をする暇も無く痴女の波に飲み込まれる形で半数近くの兵力を置き去りにしてしまった彼らからすれば、やっとの事で訪れた小休止である。


 日本軍は何故ここで止まったのであろうか?ブリーク(ブタブリッツクリーク)戦術を駆使する彼女たちに取って、損害を返り見る事なく蒋介石を追って重慶まで攻め上がる事は難しくは無いのではないだろうか?当然の疑問であり、其処に中国側が日本軍の攻勢限界を見た理由がある。


 結論から言おう。


 この時日本軍はボロボロであったのだ。「何を言う!これまで勝った勝った無敵皇軍と言って来たではないか!」と読者諸氏は思うであろうが事実なのだ。これは何も筆者が嘘を書いていたからではない。


 「戦闘」での損害はバッタンバッタン倒れて消失していくメスブタゴリラ補助連隊以外には殆どが出ていないのだ。正に無敵皇軍であるが、それは「戦闘」ではのお話である。


  「夜の(昼でも構わずやってるが)戦闘」では話が違う。人目(列強)の付かない大陸奥地に行けば行くほど荒れ狂うブタゴリラは辺りかまわず仲良ししているのであるが、ヤりゃあ出来るので其処でリタイアする。例え軍籍離脱しなくともそうなると其処で終わりと言う訳だ(少なくとも数か月)。


 それを見ている本隊のメスブタがですねぇ、我慢できる訳はないのだ。この世界の日本軍の軍規は厳しめであるが、漢口目指してえっちらおっちら行軍している最中に、大きいお腹を抱えた元メスブタゴリラが幸せそうな顔でコーリャン畑を耕して居たら本隊のメスブタはどう思うだろうか?


 途中民家を借り受けて(徴発)泊まれば、あっちで「あ~ん♡」こっちで「救命阿!」、露営したら月明りの元で「アオーン!!プギィープギー♡」が聞こえて来る。いっそ略奪に走ってやろうかと思っても進軍先の村落はブタゴリ汚染されて下手すると大損害を出しかねないのでダメと来ている。


 こうなって来ると中支那派遣軍に名を改めた彼女らのふらすとれーしょんは高まりに高まると言う物だ。


 メスブタ化に伴い非常に民主主義的(海賊的な意味で)部分を持つ軍隊になっておられる陸軍としては

この爆発寸前の(性的)不満を解消する為に立ち止まる他は無かったのが日本軍ボロボロに真実である。


 何しろ第一線の部隊からすら治安戦と称した男狩りに出せねばならず、少なくない兵員が狩りに行ったきり産休を申請してしまう(日本陸軍は世界に先駆けて産休&育児休暇を認めた軍隊なのだ)


 これを受けた政府も早期支那攻略路線を撤回し(蒋介石と早くパコりたい近衛は抵抗したが陛下にオルゴングリップされて窒息アクメを決めた)、重慶攻略は無期限停止とされ、支那戦線は中国共産党を主敵とした大規模治安戦(民族パコって同化)へとその様相を変え、数限りない悲劇の悲鳴と喘ぎ声の連鎖が中原の大地に木霊する事になったのである。


 



 「お父さん?私にはお父さんが二人いるんだけど、どっち?本当のお父さんと私を産んだお父さんの二人ね。何を言ってるのか?変な事言うな?でも本当なんだよ?」


 取材をする為に訪れた村で一人の少女にそう言われたアメリカ人ジャーナリスト、エドガー・スノーは当然の疑問として「変じゃねそれ」と返したが、本当の事だと念を押されて困惑するしかなかった。


 (中国語はそれなりに出来ると思ったんだが、、、クソっ!通訳を連れてくれば良かった)


 そうも思った。だが無理な話しだ中国共産党と懇意にしている記者が日本軍支配地域で取材できる事の方が奇跡なのだ。自分がアメリカ人であるから何とか目こぼしをされているが、日本軍の息の掛かっていない通訳なりポーターを雇うとなると難しいだろう事は分かりきっている。


 少しでも本国に真実を知らせたい、その一心で取材を申し込んだ自分であるが、護衛と称した日本兵が必ず近くにいるのだから下手な事をすれば命は無いだろう。


 (そう先に工作を行っていた共産党の人々の様に)


 スノーにはアメリカ本国に日本帝国の中国侵略を正しく知らせる使命と同時にもう一つ使命があった。それ中国共産党、そのエージェントたちの消息を共産党首脳に伝えると言う事だ。今目の前の少女に取材をしているのは、後者の目的の為でもある、この少女の父親は日本軍の漢口攻略直後に連絡を絶ったエージェントであり、数少ない足取りの追えた人物なのだった。


 「だから本当だってば!え?それは後で良いの?日本軍が来た時の事?良いよ」


 なのだがこの少女の言葉は要領を得ない、自分の中国語の才能のせいでもあるだろうが、如何にも奇妙なのだ、奇妙と言えば、日本軍の侵攻以来、このチャイナと言う土地その物に違和感を覚える様に、、、、まあ良い、先ずは日本軍の行状について聞かねばならない。どうせ乱痴気をしているのだろうがそれがこの様な少女の口から出たのであれば本国も信じるだろう。


 近ごろは真実を知らせているのにエロゴシップ記者と言われている事実に目を背けつつスノーは取材を続けた。


 「日本軍が来た時は皆逃げたの。お父さんだけ仕事があるって残ったけど、、、あの時は心配だったわ。でもね、そんなに心配する事じゃなかったのよ?日本軍の兵隊さんたちは皆ニコニコしてて物を取っていく事も女の人に乱暴する事も無かったわ!女の軍隊なんだから当たり前よね!それでどうしたかって?皆で村に戻って、、、ああそうだ男の人たちだけ夜遅くまで日本兵とお酒を飲んでかしら?日本の隊長さんがお酒を飲むのが一番仲良くなれるって言ってたの!そうだ!あの夜は凄くすごーく五月蠅かったわ、それは覚えてる、だから私見に行ったのお母さんに内緒で」


 そこまで言った時、少女の顔に暗い影が差したのをスノーは見逃さなかった。期待外れかと思ったが如何やら違う様だ。村の男たちや彼女の父親はその晩に酷い目にあったのであろう。それを彼女は目撃した、もしかしたら彼女も犠牲になったのかもしれない、幾ら命を取らないからと言って、いたいけな少女に暴行を加えたとなればトンデモナイ犯罪だ。これには本国の連中も無視はできまい。


 「そこで見たの。村長さんの家、皆、皆裸になって、、、、」


 そう!そう言う話が聞きたい!小さな子供のいる父親を凌辱しそれを見せつけて心に傷を負わせ、、、、


「凄かった♡お父さんのお父さんが、日本人相手にあんなことやこんなことをして♡家の隣の楊おじさん、三人に囲まれて前と両手で、、村長さんもお歳なのにあんなに、、、♡」


 まてコラ、なんでお前はそこで興奮する。ショックで寝込むとか走って家まで逃げ帰るとかだろそこは。


 「なんで?凄かったのよアレ、あの時は確かに腰を抜かして動けなかったけど、私が見てる事に気づいた日本兵のお姉さんがきてくれてね」


 良いわ、その部分はカットする。その日本兵に乱交に巻き込まれたんだろ?そこだけ書くわ、少女を食い物にする日本軍とかでキャプション付ける。でっ?乱暴はされたんだよね?


 「ううん。なんかね、少女は好みじゃないから出直して来なさいって帰された。でもお注射はされたよ!チクッとした。良いショタになれよって、ショタってなに?」


 こっちが聞きてぇよ!だが注射?良いねそれ、麻薬か?だがそれで何でこの子は無事なんだ?そんな場でワクチン注射する訳は無いだろうし、、、


 「ふふっ、オジサン何考えてるの?イケない事でしょ?」


 黙りなさい、私にそんな変態的趣味はない。まあお話有難う、それよりも本題だがそれでお父さんはどうなった?


 「だからどっちの?あの夜に楽しんでいた方?私が帰ったら新しいお母さんと楽しんでいた方?」


 だからなにを言って、、、


 「私知ってるんだよオジサンの事?お父さんがぜーんぶ喋ってくれたの」



 頭が悪くなりそうな少女の目撃談、それを打ち切り本題に入ろうとしたスノーに少女は不気味な少女がし得ない艶のある笑みと言葉を紡いだ。


 「まさか、、、離せ!何をする」


 正体がバレた!それに気づいた彼は急いでその場を離れようとするが、今までどこに隠れていたのか、大柄な女、背も乳も尻もデカイに後ろから組みつかれ動けなくなる。


 「あっ!おかーさん!多分この人がお父さんが言ってた人だよ!しつこくお父さんの事聞いてきてたもんねっ?おじさん?そうだ!オジサンもお父さんになってよ?お母さんの相手、私とお父さんたちだけじゃ大変なんだ!うんそうだよそれがい良い!それとも私の相手になってくれる?」


 そう言うと少女、否、少女であった者は自分のズボンを少しだけ下した。


 「ヒッ!」


 スノーは小さく恐怖の声を上げざるをえなかった。オスの本能が自分には勝てない絶対的な暴力を感じたのだ。少女の股間には股間には、、、、


 彼女は男の娘であったのだ。


 「あら?今朝あんなにしたのに元気な子ねぇ?そうね、私だけでそれを独占しちゃ勿体ないわよねぇ、貴方この子の相手をしてくれる?」


 そしてスノーを羽交い絞めにしている巨女は、これからの運命をスノーに告げる。エドガー・スノーは悲鳴を上げた。


 その後、アメリカ人ジャーナリスト、エドガー・スノーの行方は要としてしれない。ただこの時期、江戸川雪野と言う女性が日本側の従軍記者として日本大手新聞社に就職した言う事実だけは残っている。


 



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