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痴産結果(メスブタの大量妊娠の事 転じて痴劇的大仲良しが発生する事)

 中華の歴史は戦乱の歴史でもある。豊かな中原は常に異民族から狙われ、そうでなくとも数多の諸王朝が覇を競って刃を交え争いを繰り返してきた。


 それゆえ中華の都市と言う物はその全てが城塞都市である。どの様な小さい街であろうとも外敵から身を守る為には高い塀を有しなければあっと言う間に食いつくされてしまう。

 東の海にある蛮族国家との大きな違いはそこであろう。また蛮族共の城塞の進化は、近世、優秀で老練な部族長の登場により停滞したが、その部族長の全氏族統一の後に戦乱の発生した中華はその進化を止めなかった。

 まあ西の彼方に生息し生息域を近年増やし続けている、年がら年中殺し合いしかしていない超戦闘蛮族とは違い、比較的早く天下は収まったので、その進化もある程度には収まっているが、それでも中華の城塞とその城壁は戦乱で怪物的進化を遂げた砲火器に対してかなりの防御力を有している。

 

 であるから、例え現代の砲火器であろうと、生半可な火力で崩落させる事などは不可能である。確かに曲射あるいは空中から投下され、破裂し散弾を撒き散らし時に大爆発する現代の怪物より中の人を守る事は悲しい事に出来ないのと言う悲しい現実はあるも城壁本体はそう簡単には壊れない。






 「あーあれは不味いわ」

 

 その事をまざまざと実感していたのは、城塞都市南京の有する13の城門の一つである光華門の攻略を担当した16師団補助歩兵第33連隊の中隊長である福部大尉であった。


 連隊名に「補助」が付くのはこの連隊がこれまで語ってきた急造連隊の一つだからだ。「補助」が付かない正規の連隊は別にいる。帝国陸軍ちゃんは急造連隊を出来るだけ早く使い捨てるべく各正規連隊に割り振っている。


 現在光華門に突撃を敢行し破砕されたのはその補助連隊であった。読者諸氏にはこの事に鼻白まれる事と思われるが心配はいらないと言って置こう。


 別だんに日露戦争よろしく連隊長先頭で連隊旗を掲げて勇壮に突進して果てた訳ではない。連隊長ならしっかり後方で「やっぱダメだったか、、、次!」と元気に指揮を取っておられる。


 なんですか?もっと鼻白んだ?最低だよ?独ソ戦初期のソ連軍?時代を先取りしてんじゃねーよ?正規部隊は何処に行ったんだ?


 まって下さい理由はございます。


 日本軍の新戦法であるブタゴリラ浸透強襲については既にご存じであろうがその結果この様な事態になっているのだ。


 つまり補助部隊が突出している。


 上海を包囲下から解放した日本軍は、続々と上陸する部隊を背景に速攻を持って南京市に迫った訳であるが、そこでブタゴリラ突撃戦法による弊害がでたのである。


 重装備を持つメスブタが軽装で突進するメスゴリラに追随できない問題である。メスゴリラを戦車扱いして居たら、ホントにこいつ等戦車並みのスピードで戦線を突き破って南京市付近まで突破してしまったのだ。

 勿論途轍もない損害を出している。概算であるが南京到達までにメスゴリラ共は60000を超える被害を出しており、連隊消滅も続出しているのだ。

 その内訳と言うと無謀極まりない突進を掛けた即席ブタ兵であり、士官・下士官連中はちゃっかり後方に退避しているので直ぐに残存兵で再編成されるののが怖い所であるのだが。

 また留意して貰いたいのが、戦死・戦闘続行不可能な戦傷に関しては例のアレ、謎のブタ消失現象が起こっているが、それ以外はちょっと違うと言う事だ。


 それは組織立っての集団軍籍放棄である




 どう言う事かと言えば


 男を捕まえる→その場で仲良し→「私たち結婚します!」→軍服と装備を返納して土着


 進軍中に村落を掃討→そのまま部隊ごと居座り「ここを終の棲家とする!」と宣言→「軍に残る者は永住すると上に伝えてね!其処んとこ宜しく!」


 これが続発したのだ。こんな事を行う、それも戦地で行うとなれば捕縛→軍法会議→銃殺は確定であるが、それは一般の軍隊の話である。


 日本帝国陸軍ではそうではない。


 現地部隊も本国でも

 

 「「ですよね~」」


 と言った理解だ。男不足の本国から男を目当てに軍に入った、と言うより侵入した感のある補助部隊であるからして、これ有るは既定路線であった。

 寧ろこれを企図して居た感すらある。日本政府、そして全てを知る陛下は中華をメスブタで塗りつぶすおつもりなのだ。政府としては幾何級数的に増える国民の植民&中華強制皇民化政策、陛下とその周辺にとっては世界を救う為の止むを得ない犠牲とのお考えである。

 この戦争の主眼は物理的な侵略に留まらない。日本帝国は歴代の外来王朝が成し得なかった中華と言う文化とその人民の同化をメスブタを持ってして行おうと言うのだ。

 

 軍の方も補助兵に関しては申告制にした。事後でも良いから軍籍の放棄に関してはちゃんと報告する様にでブタゴリラの損失に関しては諦めた。ブタゴリラは兵士と言う耐久消費材ではなく消耗品。

 撃てば無くなる弾丸の様な物と理解したのだ。であるので消費期限が来る前に消費しなければ損がいく。


 

 であるから只今現在の光華門での突撃破砕である。

 福部大尉が「不味い」と言ったのは如何にもこうにも勢いを殺されているからだ。大尉としては、幾ら消耗品とは言え、その特性を活かせず無駄使いは勿体無いと思った次第だ。


 確かにブタゴリラの突貫は恐ろしい、連隊規模で涎を垂らしたメスゴリラとメスブタの夜襲を食らうと敵陣は概ね崩壊する。

 確かにトーチカなどに籠られると幾分やり難いが、これまでは支援火器による射撃を集中して黙らせられた。


 だがこうも狭い領域に火力を集中されると、その猛烈な勢いが殺されてしまう。

 確かにメスゴリラは恐ろしい存在ではある。その力はゴリラ、その体力はゴリラと人間の良い所どり、ゴリラアイは男を捉え、ゴリライヤーは地獄耳、ゴリラレッグで悪路行く、強いぞ!怖いぞ!メスブタ―!メスブタ―!

 

 であるのだが、所詮は歩兵であるので撃たれればやられる。帝国陸軍一同なーんか違和感を覚えているのであるが、致命傷を受けると消えてなくなる事は周知の事実であり常識。




 猛烈な勢いで突破して来る日本軍を前にして、国民党軍は後退も退却も出来ず次々と後から来る正規部隊により包囲殲滅(収穫)されているのであるが、量が量なのでその正規部隊はその対応に追われ、遮二無二突貫する補助部隊たちに追い付く事が出来ないでいた。

 その為、南京市を目の前にして、その補助連隊の集まりは中支那方面隷下軍南京攻略支隊と名ばかりの再編成を受けて南京城攻略に乗り出す事になってしまっていた。

 これは未だ各国裸土下座行脚の真っ最中である近衛首相の判断が関係してもいる。

 史実と違い日本帝国は初めから戦争を長引かせるつもりなのだ。であるから近衛の無茶苦茶な蒋介石への要求も陛下は叱責一つしなかった。

 その為暴走する近衛は蒋介石を捕縛してこの戦争を終わらせる腹積もりなのだ。




 丁度ドイツ本国を訪れた事で駐華ドイツ大使であるオスカー・トラウトマンの講和工作、通称トラウトマン和平工作を大使の本国で受け取ると言う珍事をやってのけた近衛であるが、対話相手である蒋介石が史実より格段に速い日本軍の進撃により講和に乗り気であるにも関わらず


 「第一に蔣さまが日本で和平文書に調印する事ですわ!今次事変は南京政府が招いた事なので当然ですわよね!それとあの美鈴とか言うオバサンと離婚!これは譲れません!私も良い歳なのでそろそろ本格的に身を固めたい年頃。フリーになった蒋さまと結婚致したいと思っておりますの、私たち日中の架け橋になりますわ!なんてすばらしい!」

 と妄言を重ねた事で水に流れてしまう。なお蒋介石は


 「人の言葉を話す妖怪を相手に交渉しても無駄である事はよーく分かった」


 と周囲に漏らし、己の貞操と中華の未来の為に徹底抗戦をする他は無いと覚悟を決めて、対米支援工作を指示したと言われている。

 兎に角も色ボケ妖怪から身を守るには米国に頼る他はない、自分達を飼い犬にしようとする相手の方が、自分達をバター犬にしようとする相手より遥かにマシなのだ。

 この蒋介石の言を旅の空で耳にした近衛は


 「あら、蒋さまったら恥ずかしがり屋さん♡是が非でも私の元に引っ張ってきなさい!」

 と檄をとばしたのだ。


 国家の私物化著しい事であるが、これに対して政府も陛下も何もコメントはなかった。これ位のイかれたメスブタでなければ中途半端に講和してこの先メンドクサイ事になるとの判断があったのである。




 この様な次第で軽装備しか持たないメスゴリラたちによる南京攻略が行われる事態になったしまったのだ。真にこの世界らしい理由だ。その南京市であるが、防衛を担当する司令官唐生智の現状は史実よりもやや有利である。

 確かに南京市街の防衛陣地(烏龍山・幕府山の砲台も)瞬く間にメスブタの波に飲まれてしまったのであるが、南京の城壁には日本軍は突撃を繰り返しては撃退されていた。


 「だから無理だっての、こっちは連隊砲も無いんだぞ。上は何考えて、、、、ナニだな、俺らを減らしたいんだ間違いなく」


 双眼鏡の先で最後の兵が倒れて消えた。如何なゴリラとは言え、あれだけの機関銃の掃射を受けてはひとたまりも居ない。南京市には余りの日本軍の侵攻の速さに前線に送れなかった武器弾薬が相当数に存在している事は攻略部隊としても承知はしている。逃げ込んだ兵士の数もだ。


 「意気軒高な事で良いねまた。城壁の後ろに隠れていればヤられないってか?クソっ!これじゃ本隊が来ちまうだろうが!ここまで攻めてきたのは俺らだぞ!憲兵どもが来たら楽しめんじゃないか!俺のハーレムがあそこにあるんだ!美少年100人切りの夢が!」


 地団太を踏む大尉、その言葉には補助部隊の勢いが凄まじい理由の一端があった。


 日本帝国としては飢えた国民に男子を迅速に供給する為、民心を動揺させたくはない。そこで出来る限り略奪(無法逆仲良し)ではなく、徴発(泣く泣く身を売らせる)を行いたいのだ。


 南京の様な大都市でヒャッハーすれば恐れをなした住民(婦女子)が我が子や旦那を連れて集団で国民党側に逃げ出し兼ねない。そうなればそれを追いかけるのにも手間がかかる。帝国は一網打尽にしたいのだ。己の土地にそのまま居て貰い、そこに集団で押しかけてなし崩しに関係を迫りたいのである。既に帝国本土では大陸移民(押しかけ女房)を募ってさえいる。


 「曹長!」


 「なんでしょうか大尉殿」


 一しきり地団駄を踏んでいた大尉は決意した様に女房役の曹長、彼女の傍らにいて先ほどの妄言を聞かない事にしていた女を呼んだ。


 「連隊長に具申してくる。力攻めは駄目だ、夜戦だよ矢張りな」


 「お言葉ですが、それは昨日撃退されたかと?、向こうには換えの兵も多いので昼夜警戒を緩めておりません」


 「馬鹿、誰が突撃すると言った。俺に考えがあるから志願者を募ってくれ」


 「決死隊ですな、極楽が目の前にあるのに本物の極楽に行きたい者は少ないかと、、、」


 「中隊長が先頭に立つ、それで集めろ。それとな靴墨でも台所の炭でも良いから集めて置け、手榴弾もだ。うんとだぞ」


 「承知いたしました。それでナニをなさる御つもりで?大体予想は付くのですが」


 「アレだよ、ホラ、何時だったか軍旗祭でやったろ?連隊長が南洋の酋長だって言って俺らと踊って笑いを取った奴だよ」


 「ああアレ、アレかぁ」


 「そうだ、アレだよ。恥ずかしがるなよ、あん時は尉官は全員、腰蓑一つだったんだからな。お前だって大笑いしてたろ、今度はお前の番だ」


 「私も一緒ですか、遺書書く時間頂けます?」


 「お前が死ぬタマか!良いから行け!」


 「了解いたしました!」




  


 1937年11月9日深夜光華門陥落、夜間城壁を素手で登攀して奇襲を掛けた部隊による攻撃であった。余勢を駆った日本軍は南京市内に突入、混乱する市内は日中両軍と市民の入り乱れる修羅場と化す。


 この悲劇はニューヨーク・タイムズ特派員ティルマン・ダーディンにより、世界の知る事となるが、彼のリポートには激写した真っ裸真っ黒女達による美少年狩りの写真が付随して居た為、マジで何が起こったのか理解し兼ねる人々が続出しもした。


 ともあれこの後に起こる事件はこう後の世に呼ばれる事になる




 「南京〇ン虐待」と

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