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開始シナリオ1明治48手の鼓動

1908年七月一日。史実であれば、ロシア帝国領中央シベリアツングースカ川上流で大爆発を起こす筈であった遊星は軌道を大きくずらし、大日本帝国領北海道上川郡大雪山系に衝突、大雪火山群を纏めて消失させ巨大なクレーターを後に残した。



 これほどの衝撃を齎した遊星の衝突であるから、当時の未熟な科学であっても北海道全域に被害が及ぶ程の大災害であるとは当然認識され、大日本帝国は元より、各国から調査団が落着地点を調査したが、奇妙な事に被害は微少であり、日本は元より世界中の天文・地質学者が首を傾げる他は出来なかった。



 説明するまでもないが断っておきたい。この衝突体の正体は、眠りにつくどスケベ駄女神が放った先触れこと「痴情の星」である。



 この星の機能については後々語っていきたいが、今は、ロシア帝国ではなく、大日本帝国に星は落ちたのである。



 深くそして喧しく、大日本帝国の隠された性癖が露になり、あらゆる変態どスケベ行為を受け入れる大多数の種搾りお姉さんと少数の種付けオジサン、耐性を持ち合わせるごく少数の哀れな子羊が生まれる地盤はできたと言う事である。





 余談であるがロシア帝国に落ちた場合、始まる物語は「仲良し〇大好きロマノフさん」「反革命に散る赤い花」「淫獄封印列車」「18禁版赤き嵐 世界革命エディション」であり。




 ドイツに落ちれば「カイザリンライヒ」「堕ちた虐待オバサン 御免なさい吾輩もう党に戻れない」「砂漠のキツネは孕みトゥナイト!ベンガジの性戦編・他多数」



 イタリアならば「鬼畜統領 ガハハ!ブォーノや!」「ワイらが舞い降りた ここが性地や!」



 フランスで「レモンの種が泣く迄絞れ!」「淫乱娼婦アドルフィーナ 屈辱のカンカン踊り」




 イギリスで「ロイヤルネイビーコレクション」「葉巻と酒の日々」「大・英・帝・国!」




 最後にアメリカで「星条旗で乳を覆え!」「パシフィックモンキーハント 猿はアラバマ送り」「USA・GIは年中発情期!」「列島無条件幸福!」



となっていたであろう。





  さて人的・構造物的被害は軽微であったこの災害は当初は全世界的に注目を集め、前述した通り当事者である大日本帝国も陸海軍を動員しての大規模調査を行った。


 当然であろう。被害は略ないとは言え、一つの山脈が丸々消え、巨大なクレーターが北海道の真ん中に顔を出したのだ。だが長期に渡る専門家の調査を経ても大した物は得られなかった。


 そうなって来ると日露戦争以降の財政難に苦しむ政府に、それ以上の予算を付けられる筈もなく調査は打ち切り、人々は日々の暮らしの中に出来事を忘れていった。








 だが、確かにそして確実に異変は起こっていた。



 調査打ち切りから一年後、落着地点から半径二百キロの範囲で「冬の無い年」が訪れる。範囲内の平均気温二十八度異常気象であった。


 それに合わせる様に近隣の動植物の異常発生が観測され、また落着の余波により絶望的と見られていた十勝平野の作物収穫量は記録的な数を出していた。


 明らかな異常事態に政府は第二次調査隊を派遣するも収穫は無し、だがこの時派遣された東京帝国大学と北海道大学の研究チームは「何か」を持ちかえっていた。


 その「何か」は既に異常気象が発生していた地点の開拓村や、アイヌ人居留地で被害を少しづつだしていたのだがあまりに荒唐無稽過ぎて現地報告も無視されていたのである。





 それは奇病であった。症状は以下の通り、骨格の再形成、筋肉の肥大とそれに伴う乳房と臀部の肥大、声帯、体毛・体色の変化、老化現象の停止と逆転、男子に置いては驚愕する他はないが生殖器の消滅と女性器の発生が確認されている。


 それはTSFであった(因みに女子若しくは一時成長前の男子は生殖年齢の早期到達である。彼ら彼女らは三倍近い速さで成長していた)


 ただ男が女になると言うだけのTSFではない。それは致命的(社会的に)な劇症さえ引き起こすのだ。それが早期発見の失敗以外に、この奇病の初期対応を遅らせる原因となっていた。


 これがもし本土に広まったとしたら?


 


 





 以下検閲 続きはノクターンで見てね。

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