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詩全集2

休んでしまった今日の朝

作者: 那須茄子

出たくもない行事に

行ける勇気もなくて

休んでしまった今日の朝


なんだかやけに

空気が気持ちいい

空がひとりでに

散歩するようで

ちょっと笑えてくる


何にもなくなった

それじゃ

出掛けてみようか

取るに足らない場所へと


自転車もあったけど

歩いて

追われず

のんびり歩いて行こう


いつもよりシワがない服を着て

整った髪をかきあげる


流れていく街並みが

風に乗って

後ろに巡ってゆく

たんぽぽがそれを肯定する


出たくもない行事に

行ける勇気もなくて

休んでしまった今日の朝は


全てが馬鹿みたいに清々しく感じられた


深く考えることを一旦止めて

目の前をただ進む


なんだかやけに

空気が気持ちいいから


空がひとりでに散歩するようで

ちょっと笑えてくる




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