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小品

雨降り惑星

作者: 星野☆明美

ガラス張りの温室。

僕はサボテンの花を眺めながら、砂漠では小雨で生きていけるこの植物を想った。

温室の外はふりそぼる雨。僕は多湿の国に生まれた。

雨降り惑星、今日も明日も明後日も。

「ジメジメしたのは嫌いだわ」と彼女は言っていた。そして僕を置いて遠い国へ行ってしまった。

サボテンを見ると彼女を思い出す。

カラッとした性格で、大胆な行動力。

それらはどれも僕に欠けていて、それ故に愛しい。

今さら変われない。変わりたくはない。それでも恋焦がれる熱砂の丘。

ないものねだり、しょせん持てたとしても手に余すだろう。

僕はこの雨降り惑星で生きていくしかない。

この温室の中に太陽と砂を守って。

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