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【本編完結】とある(残念)イケメン観察…しない残念令嬢  作者: 泉ヶ森 密筑


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88/204

ハリシアの剣

お久し振りです(*´▽`*)

数ある作品の中から拙作をお選びくださり、ありがとうございます(^人^)

☆評価、ブクマ、いいね 等、ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ


今回は(まだ名前の無い)ハリシア出身者のお話。

特に女の子の方が胸糞案件に巻き込まれます(|| ゜Д゜)




 レイモンド老が謁見を求める先触れが城に届く少し前。

 城の鍛練場──第二騎士団で少しの禍根を残す、しかし泣き寝入りするしかない案件が発生していた。




 城の騎士団は第二騎士団が最も多い。

 第一は半分近衛で、半分は近衛の予備軍的エリート。近衛は云わずもがな王家専属の護衛だ。そしてその予備軍は、王族の居住区の歩哨(ほしょう)──いわば衛兵としてある。時に大きな催し物等で外国からの賓客を守るのも第一騎士団である。

 第三騎士団は城の外、王都の治安を預かる。地球に当て嵌めれば、警察だろう。

 その間の第二は、その他の城の全てを担う。門番から王族の居住区以外の区域を守る衛兵。その為に第二は最も部署が多く、人数も多い。

 因みに警務は、それら騎士団を見張る為の部署である。日本の公安と監察の間くらいのお役目だろう。それがアリサに張り付いていたのだから、どれだけおかしいかが分かるだろう。


 閑話休題。


 その第二騎士団の一部署が幾つかある鍛練場の一つで文字通り鍛練に励んでいた。その中にハリシア出身者が居た。男女で一人ずつ。

 初めはその青年の方が軽くからかわれていたのだ。だが青年は時に軽く、時に頓珍漢にかわして行く。だが、一つ余計な自慢をしてしまった。腰に挿して決して抜かない一振り。その一振りは故郷(ハリシア)を出る時に御領主様が贈ってくれた一振りなのだと。文官を目指す者はガラスペンを、武官を目指す者は自分の手に合う剣を贈られたのだと。騎士達が騎士爵を授かる時に同時に授かる剣と同じであると。

 これが先輩騎士達の癪に障った。

 ハリシアの青年としては、騎士の剣と同じくらい大切な物なのだと言いたかっただけなのだ。しかし先輩騎士達は軽んじられたと受け取ってしまう。それで雰囲気が悪くなった。気付いた上司が意図的に注意に留めて収めたが、先輩騎士達の中には怒りと苛立ちをつのらせた者がいた。その者は、今度は女性騎士の方に絡んだ。女性騎士はただでさえ数が少ない。どうしても女性騎士は多くの男性騎士と総当たりになる。だから、周囲が気付くのが遅れた。いつの間にかハリシアの女性騎士のハリシアの剣が奪われ、抜かぬようにと施された封印を解かれ、抜かれ、先輩騎士の剣で真っ二つに折られてしまったのだ……!


 本来なら怒り心頭、抗議ものである。


 しかし、しかしである。騎士団は体育会系。徹底した上下関係の世界。しかも女性の肩身は極めて狭い。更にハリシアは近年侮られがちにあった。アリシア家が恐れられるのに反して、領民は、しかも女性は軽く扱われがちであったのだ。

 女性騎士は言葉と涙を全て呑み込んだ。相手への一時的な仕返しなら可能だろう。だが……続くであろうハリシアの民へと(るい)が及びかねない。歯を喰い縛って相手を睨み付けるのは抑えられなかったが、悔しさに握りしめた拳の為に指を痛めた。








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