嗚呼、絡まれ人生
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ある日の王城に、ハリシア産とおぼしきグリフォンが殴り込みをかけて来た。その数は一。まっしぐらにとある部屋──その窓に突っ込んで行ったところを見るに、目的地があっての突撃と思われる。
実際その部屋には、今にも毒殺されかけているハリシア出身アリシア嬢と、彼女に毒を盛ったらしき宰相補佐の一人、そして宰相補佐の付き人が居た。
──宰相補佐ハリー・デヴィド・サセクによるアリシア嬢毒殺未遂
グリフォン突撃によって事件は明るみになり、令嬢はギリギリ命を取り留めた。
アリシア嬢は今回も音声記録を残しており、ハリー補佐官に毒を呷るよう強要されていた事が判明。また、毒の服用を迫る前に、アリシア嬢開発の薬の利権を国へ譲渡するよう脅迫とも言える要請を出している。しかしアリシア嬢が彼の求めを拒否した事により、どういう理屈でか令嬢に毒を呷るよう強要したもよう。いずれにせよ言い逃れのできない、限りなくほぼ現行犯によりハリー補佐官は貴族用の牢に収容された。
発見時アリシア嬢はグリフォンが守るように、その懐に抱え込んでいたという。
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何故都合良くグリフォンが突撃をかまして来たのか?
それは密告があったから。
では、その密告者とは?
先だってアリサが召喚した水の上位精霊。奴がまだ精霊界に帰っておらず、こっそりアリサの周辺を散歩していたため事が判明。精霊はある意味アリサと繋がっているためハリシア系列の情報を持ち得ていて、最も近場の戦力、王都郊外のアリシア屋敷に密告。郊外のアリシア屋敷にはドラゴン、ワイバーン、グリフォン等が出入りしている。それらが一斉にアリシア家の手を離れて城に突撃したのが真相。つまり、実際に部屋に乱入を果たしたのは最も小柄なグリフォン一頭(と、実は豆粒ユニコーンが一頭アリサの回復担当)であって、城の周囲その上空は大変な脅威に晒されて、そりゃもう大騒ぎだったそうな。




