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【本編完結】とある(残念)イケメン観察…しない残念令嬢  作者: 泉ヶ森 密筑


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豚肉の生姜焼き

数ある作品の中から拙作をお選びくださり、ありがとう(^人^)ございます

☆評価、ブクマ、いいね 等、本当にありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ




 買い物の成果は遅めの昼食に現れた。


 どういう訳かその日使用が許された厨房は城の本館。文官や騎士達の為の食事を作る厨房であった。

 今日に限って何故こちらなのだというアリサの疑問は、第二王子に黙殺される。


「もう時間も遅いし、この季節は殆どの文官が食堂を利用しない。使用許可は料理長にも取ってある。好きに使って良いそうだ」


 連れて行かれた先でアリサは料理人達に挨拶を済ませ、さっさと調理を開始した。因みにこの時点では()()保護者達はこの場に居ない。

 アリサが材料を並べ始めた辺りで、どうしてだか保護者二人とラ・ジオラス・クルイウィルが合流を果たす。第二王子が眉間にシワを寄せて三人の男達を追及したのは言うまでもない。

 この尋問で判明したのは、ジオラスが何故ここに居るのかということだけ。ジオラスは初めはやはり魔術師棟へ行こうとしたそうだ。その途中でファルゴルの移動に出くわし、そのままファルゴルに付いて来たという。ではファルゴル及びアリシア伯爵は何処で情報を仕入れたのか? 何処までも謎のまま。




 アリサは鰹節を兄に削らせ(削り器も先程手に入れた)、ジオラスには大量のキャベツの葉を一枚一枚むしって洗わせる。この時点で料理人達から注意が入るがアリサは明快に答えた。曰く、この季節の野菜は芋虫等の虫が怖い。実際にキャベツに青虫が付いていた事もあり、ジオラスはアリサの指示に従い、料理人達も納得した。その間にもアリサは他の野菜を刻む。胡瓜と人参を千切りにして塩揉みして暫く放置。一方、大きな寸胴鍋に(これまた手に入れたばかりの)紅花油を回し入れる。根野菜から入れて炒めて(やはり先程手に入れた)酒を投入。引いておいた出汁をたっぷり入れて煮込みにかかる。塩揉み野菜をさっと洗い、別に用意しておいた調理酢に漬け込む。この辺りで大量の米をとぎ、大きな土鍋二つで炊き上げる。言わずもがな、この米も先程手に入れたジャポニカ米である。米を炊いている間に先程ジオラスに準備させたキャベツを千切りにしていく。差し色として、追加の胡瓜と人参の千切りも幾らか用意した。寸胴鍋で煮込んでいた汁物に、先程購入した味噌を溶く。この寸胴鍋を鍋ごと父達の待つテーブルへと運ばせた。運んだのはジオラス。彼、身体強化の魔法が使えるとのこと。仕上げに豚肉の薄切りを三つのフライパンで同時に焼き始めた。豚肉の生姜焼きである。野菜の千切りと櫛切りトマトを大皿に盛り、出来立て生姜焼きも盛る。タレの残ったフライパンで土鍋の一つ分の米を炒める。炒めた米と白米を半々に皿に盛り、初めの方で漬け込んだ酢漬けも別の小鉢に用意した。


「本日は生姜焼き定食ですわ! 汁物は味噌味の豚汁(とんじる)でしてよ」




〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉




 豚汁は反応が別れた。使ったのは合わせ味噌であったが、どうやら味噌が好き嫌いの決め手らしい。意外にも鰹出汁は嫌われなかった。野菜の酢漬けも好評。だが、生姜焼きに添えた大量のキャベツは理解できなかったらしい。そこでここでもアリシア親子が見本を見せる。生姜焼きの豚肉でキャベツをくるんで口に運んだのだ。キャベツ以外にも白米を包んだり、炒めた飯にキャベツを乗せてから肉でくるんだりして見せたのだ。そう、アリシア親子はお箸を使用していた。しかしその他は使えない。ナイフとフォークでは上手く包めない。


「アリサ………」


 情けない声でジオラスがアリサを見詰める。事態に気付いた彼女がジオラス用に用意しておいた箸で肉くるみ白米を食べさせた。俗に言う「あーん」である。ジオラスは赤面しつつも頬張り、保護者二人の眉間にシワが寄る。そして第二王子と王子のお付き(伺候と護衛騎士)が羨ましそうに「あーん」を眺める。当然のように自分にも「あーん」を要求した王子だが、貴き御身に対して小娘がすべき事ではないと答える。


「お側付きの方にお願いなされては?」

「こっちは誰も二本の棒を使えない」

「では父が対応──」

「フォークでの食べ方を見せてくれ」


 アリサは要望に応え、広げた肉にフォークでキャベツを乗せ、ナイフも使用して器用に包んだ。そしてブスリとフォークで刺すと口に運ぶ。

 成功を実証されてしまい、王子達はそれ以上、アリサに何かを望めなくなった。










ジオラス、まさかの甘え上手か?


ジオラス良かったねと思われた方は、ポチっとお願い(。-人-。)しますm(_ _)m


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