朝が来ました
拙作をお選びくださり、ありがとう(^人^)ございます
アリサの唯我独尊が炸裂します
次に目が覚めたら朝でした。
ヤバ! 冗談抜きに今何時!? 朝の観測!!
そもそもここは何処だったか? そうそうお城の医務室。ならタウンハウスから学園に行くより距離的には近い、筈。とにかく身繕い。患者用のお仕着せみたいなのに変わってます。これ、誰が着せ替えてくれたのでしょうか? 疑問は後回しです。着替え着替え……。次は花摘。御不浄何処!?
トイレは何処かと部屋を初めてぐるりと見渡しました。どうやらわたくしが居たのは個室のようです。部屋に置かれたソファをベッドの代わりに眠るのは兄様。疲れ切った顔です。何だか申し訳なくなります。でもこんこんと熟睡なさっています。何だか憎らしいくらい。
私は御不浄の場所を訊ねる為に、容赦なく叩き起こす事にしました。
「兄様、朝です! 起きてくださいましな!」
我ながら鬼畜な妹です。
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外です。城壁の外に出ました。見張り付きで。
何か今回の事件がある程度形になるまで、事件に関わった人間はお城預かりになるそうです。ついでに事件その物も第三騎士団からお城に管轄が変わるとも仰ってましたわ。
当然、お城預かりになった人間には見張りと言うか護衛と言うか、とにかくお城の警務隊が付けられるそうですの。そして本来なら外出禁止。でもそれは基本姿勢。ですので──
「警務の方が側に付くのですわね?」
「はい。御理解ください」
「丁度良いので学園まで送ってくださいましな」
「……は?」
「御理解ありがとう存じますわ。では早速宜しく」
「は!?」
以上のやり取りをもって我を通させてもらいましたの。
無理矢理自分の都合の良いように話を進めたわたくしに呆れ、警務隊の方に同情したお兄様も付いて来てくださっています。因みに移動手段は馬。わたくしは兄様と相乗りです。
「今朝も爽やかな朝ですこと」
「兄は朝日が眩しい……」
「兄様、わたくし観測が終えたらお家に帰りたいですわ」
「城へお戻り願います」
「兄様、警務のおじさんはあのように仰られてますけど、わたくしお風呂に浸かりたいですの」
「城に戻り次第、メイドに支度をさせます」
「他所のお風呂は落ち着きませんわ。着替えも済ませたいですし、家の者達にも一言申し送りくらい致しませんといけませんわ。だってわたくし、無断外泊してしまったのですもの」
「父上は既に御承知だぞ」
「……父様、お城に勤務ですものね」
「仕事を放り出して来てくれてたぞ。──ああ、もう学園に着くな」
「今は長期休暇中ですので裏門へ回ってくださいまし。けれどお城の中って大変な場所ですのね。外に出て学園に辿り着くよりも、あの部屋から外へ出る方が時間がかかっているのではなくて?」
「今度は中へ入るのも時間食うかもな」
「仕方がないとは言え、面倒ですわぁ」
「……………」
わたくし達兄妹の身も蓋もない会話に警務のお兄さんは黙ってしまいました。
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