アリサの母親です
数ある作品の中から拙作をお選びくださり、ありがとうございます(^人^)
☆評価、ブックマーク、いいね 等も、ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
本日短いです(-人-;)
その日のアリサの見舞いには、領地へ戻るに戻れなくなった母ディアナと弟ユージンが来ていた。
一口に城と言っても広大だ。しかも守護精霊の泉は王族の住まいである王宮よりも奥。基本は馬車での移動になるが、外部から入城している二人は要所要所での検問がある。その度に馬車を降りて検問を受けて徒歩で移動して、また次の馬車に乗る。実に煩わしい。だが赴く場所が場所なので必要性は理解している。
まあ何はともあれ上記の理由にて城の一角を徒歩にて移動している時の事だ。
「やっとハリシアの魔女とどら息子のお出ましだ」
「魔女の娘の女狐は生意気にも精霊様のおわす聖域に居座り続けているそうじゃないか」
「あんな家族しか居ないアリシア伯爵が気の毒ですな」
「ははははは」と陰湿な笑い声が続く。
聞こえよがしの男達の陰口に、ユージンと案内人の顔が不愉快そうに歪んだ。だがそれも一瞬の事。何も聞こえない体で歩を進める。因みにここまで来ると、案内人は王族の護衛たる近衛であったりする。
とにかく遣り過ごされたのが気に入らなかったのだろう。男達の内一人の声が数段高くなった。
「しかしあの女狐小娘、何故精霊様と共に……ああ、死にかけたのでしたな! 生意気にも女伊達らに先の戦闘に加わったとか。顕示欲が裏目に出て負傷したとか? いっそのこと死んでくれれば、方々へ迷惑を掛けずに済みましたでしょうになあ。いやはや本当にアリシア伯爵にはお気の毒なことで!」
「貴殿等!」
先の発言に案内人たる近衛が切れかけた。からではないだろうが、口さがない最後の発言者以外の男達もさすがに焦りと戸惑いを見せる。
「殺してやろうか」
ボソリと呟かれた少年の声。発言者に一斉に視線が集まった。この場で唯一の少年──ユージンの目が座っている。何だか殺気も漏れ出しているかもしれない。
「こらこら、冗談が過ぎますよ」
「冗談ではありません、母上」
「案内も無くこのような場所に居る頭のネジの緩い方々でも、手に掛ければこちらが犯罪者になってしまうのですよ」
「だから見逃せと!?」
「こういう時こそ冷静になりましょうね。彼等は見たところ貴族であるようです。であるにも拘わらず家門にまで塁が及ぶ可能性に思い至らないのんびり屋さん。いったいどのようなお家で育ったのかしらね?」
「…………………………」
黙った。
ユージンだけでなく、案内人の近衛も、親子の出待ちをしていた男達も、やけにシンと静まり返っている。
取り敢えず暈しているもののなかなか直接的な言い回しに、ちょっと暈した表現が逆に怖い。
「あら? 静かになったわ。──ゲリン卿、モヤイ卿、ガバカパ卿、この件は夫を通して抗議させていただきますわね。うふふふふ♡」
まさか家名を言い当てられるとは露程も思っていなかっ男達は、顔色悪く退散して行った。この区画を戻りきった辺りで他の近衛に捕らえられるとも考え及ばずに。本当に頭のネジが緩い。
蛇足になるが、彼等は元帥に寄生していた取り巻き一派であった。
「女伊達らに」の表現は残念な人の言葉ですので、寛容なお心で聞き流し(読み流し?)てくださいますようお願い申し上げます(。-人-。)
私事ですが、作者、すっかり暑さに殺られました( ゜o゜)機材もすぐ熱くなってしまって、
連続稼働が難しい(。´Д⊂)
涼しい環境下で創作しなさい、と自分にツッコミ(>△<Uu
でも涼しいと寝ちゃう(+.+)(-.-)(_ _)..zzZZ
さあ涼しいぞ! 創作意欲も湧いたぞ! 機材も順調! なのに! すぐバッテリーが無くなるのは何なのでしょうか? 電源100%がすぐ無くなる……。まだ交換時期には遠いよ。どうしろと?