波動◯発射!
お久し振りですε=ヽ( *´▽`)ノただいま戻りました!
数ある作品の中から拙作をお選びくださり、ありがとうございます(^人^)
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──長距離砲、組み立てし宜し。
『長距離砲!? どういう事だ! そんな物いつの間に!?』
『落ち着いて兄に。僕が北斗で搬入したの』
──第一魔法陣、組み立て作製開始。
『アリサの待機する、あの廃墟の塔にか?』
──第一魔法陣、完成。接続開始。
『そう。さっき援護射撃で使った魔道ライフルもその時持ち込んだ──』
──接続完了。充填開始。同時に第二魔法陣組み立て開始。
『馬鹿者!! お前達は何をやってるんだ!!』
──第二魔法陣、完成。接続開始。
『アリサ!お前の攻撃は中止だ。今すぐ止めろ!』
──接続完了。充填開始。
『聞いてるのか、馬鹿娘!』
──第三魔法陣──
『おい、ちょっと展開が速すぎないか? じゃなくて、聞いてるのかアリs』
『──兄に落ち着いて。まさか姉ねに肉弾戦をさせる気じゃないでしょう?』
──第四、第五、魔方陣作成開始。
『肉弾戦なんて望んでない。にしても、速度増し増し過ぎないか?』
『いや、だって姉ねだs──』
──第六、第七魔方陣、完成。全魔方陣、充填完了まで──
『姉ね大真面目に速すぎ!』
──母様、広域結界宜しく。テンカウント開始。十、九、八
『母様!! 姉ね本気だよ!! 言っとくけど、洒落にならない威力だよきっと! 地上と空を別けるように結界張って欲しい』
──具体的には上空百から二百の高度で地上を覆う結界を要請するものなり。
『………ええぃ、結界!!』
『うわっ、何だこれ凄えー!』『奥方様、尋常じゃねーわ』『さすがは天使様の御母堂』『こんなにハッキリ黙視できる結界って……!?』『ぎゃー!』『高度を上げろ!』『こっちは反対に結界の下に潜るぞ!』
──三、二、一、波動◯発射。
『姉ねそれパクりー!』
『パクりは犯罪です。でもそろそろ著作権切れているのではないかしら?』
『馬鹿弟妹、本当にいいかげんにしろー!! 訳が分からないのも大概にだな──あ?』
『姉ね、サビル山に直撃! あれ? サビル山から向こうの威力が格段に上がってるんだけど!?』
『弟! その前に、山が消滅してるだろ! 丸々吹き飛ん…いや、蒸発した?』
『今更ですけれど、サビル山に人は居りませんわよね?』
『馬鹿娘。人間どころか、微生物以外は粗方避難させとったわ』
『あら竜神様、さすがですわ』
『取りこぼした木々もそれなりだがな』
『酷いですわー!』
『黙れ妹。誰も彼も、今のお前にだけは言われたくないぞ』
『波◯砲、大精霊に直撃! 兄に、姉ね、直撃したよ!』
──ハリシア全軍に告ぐ。状況継続。繰り返す。状況継続。
『アリサ?』
『姉ね? ……………っ!? 大精霊、確認!!』
この後、砲撃の結果とは関係無く、フリングホーニの男の子や兵士達の間でテンカウントが流行り出すまで、もう少し。