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185/203

185.名ばかり元帥~~~アリサじゃなくても切れます

「小説家になろう」側のシステム変更になって、IT関連音痴の作者は右往左往しております。

色々?が頭の中を席巻中です。書き溜めが幾つか紛失している( ;∀;)

そしてこの下書きのページに辿り着くまでで力尽きる作者(( ̄。 ̄)

今まで多様していたルビとか傍点が素直に使えない(汗)

…………………………慣れよう。



 鶏の水炊きから生姜の粥までが一巡目なら、三巡目の半ばのちゃんちゃん焼きを(アリサだけが)楽しんでいたところに彼等はやって来た。

 城の出入りが当たり前になりつつあったジオラスと、既に慣れているファルゴルは反射だけで立って出迎える。兄が立ったのを見てユージンも立ち、兄の真似をして頭を下げた。

 しかし……………アリサは口の中の食べ物を良く噛み綺麗に飲み込んでからゆっくり立ち上がり、会釈程度の礼で済ませようとする始末。


 おそらく(なにがし)か腹に一物を抱えたのだろう。


 アリシア側の身内はそのように察したが、この場合はアリサを注意し難い。というか、したくない。だが礼儀知らずの娘と指導もできない《家》と受け取られかねないので、ファルゴルが悪役を買って出ようとした。だがそれより早く彼等の後ろから来たばかりの父ユナスが助け船を出してくれる。


「おお、食べている最中に済まんな。お前は病み上がりだ。座って食事に戻りなさい」

「ああ、僕としたことが気が利かなくて悪い事したな。他の者達も仕事に戻るなり食事に戻るなり、楽にしてくれ」


 父ユナスに足並みを揃えてくれたのは局長である。

 他の彼等──お偉方だろう男達も否やはなさそうだ。一人を除いて。

 その一人は周囲の敬称を聞いていると、どうやら元帥であるもよう。その元帥なる初老の男はアリサ達に対して全く気遣い無く話を進めていく。


「ではハリシア空軍には前面に出てもらう」

「僕としては、いたずらに貴重な幻獣部隊に犠牲を強いたくないんだけど」

「相手は狂った大精霊であると聞いている。ならば普通の部隊では主戦力にはなり得ない」

「いや、だから、僕達魔導騎士が居るんだから──」

「それこそ貴重な魔法騎士に何かあったらどうする! その点、貴重な幻獣とは言っても所詮は畜生。しかもこの畜生の戦力は当てになる。ならばどうせ犠牲を出すなら幻獣部隊だろう」

「言ってる意味分かってんのか、ボケジジイ…! 百歩譲って幻獣の犠牲を飲み込むとしても、幻獣と対で出撃するのはハリシアの若者達なんだぞ! そいつらだけに死ねっていうつもりか!?」

「別にハリシアの人間なんて、幾ら死んでもすぐ増えるだろうが」

「クソが!!」

「局長。何故そこまでハリシアを庇うのか詮索はしないが、当のアリシア()()が黙って受け入れているのだ。お手前が騒ぐ事では無いだろう」

「《国の命令》として無理矢理飲ませた下衆が、何言ってやがる!」

「仕方が無いではないか。敵は狂っている元守護精霊だぞ。ハリシア勢でなければ荷が重い」

「ハリシアでもヤバい相手だろうが。丸投げはできねー」

「アリシア家には精霊の愛し子が居るのだろう? こういう時の為の愛し子だろう。精々頑張ってもらわないとな」

「その愛し子様は病み上がりだって聞いてるだろうが。ほんの一二時間(いちにじかん)前まで意識不明で臥せってた人間叩き起こして戦場の最前線に立てとか、正気で言ってんのか、ああ!?」

「現在は起きているのだろう? ならば問題無い。ある戦力を投入する。出し惜しみして国に傷が付いたらどうするつもりだ」


「失礼。ハリシアの精霊の愛し子は我が娘。娘は非戦闘員です。しかも、くどいようですが、娘は病み上がり故──」


「関係無い。貴殿の娘には精霊の矢面に立ってもらう」


「──貴様!!」


「かまいませんわ、父様」


 アリサが不意に声をあげた。しかし額に青筋浮かべて怒髪天気味のアリシア伯爵は撥ね退けようとした。


「お前は黙っていなさい!」


「そちらの閣下にはどのみち任せておけぬでしょう」

訳 : そいつ無能じゃねーの。


「論じ合いの形すら整っておりませんもの。時間の無駄ですわ」

訳 : そいつマジで役立たず。そいつ抜きで話進めた方が建設的。


「だが、お前は──」


「閣下の仰る通り、精霊が相手ならば、わたくしが出るしかございませんでしょう?」


「必ずしもそうとは言いきれんだろう。それが為の幻獣部隊だ」


「可愛いあの子達を犠牲にするつもりはございません。もしも犠牲が出るのだとしたら、それはわたくしが倒れた後です」


「アリサ(穣ちゃん)!?」×父・兄・局長


「わたくしが国軍の求めに応じて今ここにあるのは、ハリシアを戦場にしたくないが為。わざわざ起き抜けの非戦闘員でしかない小娘を前戦に立たせようというのです。ふふ」


「………アリサ?」


「戦場が荒れるのは必然。仕方のない事ですわよね?」


「小娘!?」


「ハリシアで迎え撃てとの仰せであるなら、別にそれでもかまいませんが、ハリシアはシメサツシから見てほぼ真逆。どのみち敵はフリングホーニを横断する形にならざるを得ない。それはそれで敵の力は削がれるでしょうから、わたくしとしては少し楽になるかもしれませんわね」


「小娘、貴様!!」


「その小娘を引っ張り出すしか能の無い閣下には、この作戦における発言権はございませんのよ? ふふふ。ああ、御心配無く。相手が精霊である以上、自分の仕事はまっとうして御覧にいれます。ですが閣下、わたくし共は閣下の指揮下では動きません。と言うか、動けません。わたくしが申し上げている意味、御理解いただけてます?」


 スラスラ出てくる嫌みったらしい言葉の数々。どうやら先程の、ハリシアの命を粗末に扱う発言が癇に触ったようだ。いや、あれは仕方が無い。アリシア家の人間でなくとも「それは無い」と思うような言葉を元帥は幾つも並べてしまったのだから。

 この後、心底頭を抱える事態になるのだが、それはほんの少し先の出来事。









少し前に「ゴジラ」がオスカー賞貰ってましたが、ニュースを見て思った。

ゴジラ、何トンあるのか知らないけれど、今の日本の大都市(東京)に足踏み入れたら、たぶん地面陥没するよ。落とし穴ばりに、ボスッと沈むと思う。手を着いたら、手も沈むと思う。だってそちこち穴掘りまくってる土地だからね、東京。そしたら口から何か吐いて攻撃するのかしら?

何はともあれ「ゴジラ-1」受賞、おめでとうございます、だね(*^o^)/\(^-^*)

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