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目覚めの裏に、母暗躍

数ある作品の中から拙作をお選びくださり、ありがとうございます(^人^)

☆評価、ブックマーク、いいね 等もありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ


今回久々のR18。直接表現はありません。ギリギリ搭載可能だと自己判断。



 ある意味自分と同類(前世の記憶持ち)らしき娘を、非情にも目覚めたその日に王城へと送り出したはいいが、心配で堪らない。

 そろそろ強制的にでも目覚めさせないと不味いと思い非常識な手段に訴えたが……まさかこんなにすぐ召集を受けるとは思いもしなかった。他の家族全員に秘匿したまま事を進めるのは大変だったのに。特に夫ユナスには一生貝のように口を閉ざす覚悟だ。

 普通なら、娘はまだ覚醒できる状態ではなかった。神々との盟約に触れた結果だ。命があるのが奇跡なのだ。本来ならハリシアに連れ帰り、精霊や幻獣の力も借りながらゆっくり回復を待ちたかった。しかしシメサツシに──正確にはシメサツシの精霊にとうとう限界が近付いているのは分かっていた。そうなればハリシアの幻獣部隊が出る事態は予想されてもいた。そうなれば精霊が絡む以上、アリサの出撃は必須になる。ディアナでは精霊や神々は手に余るから。

 それが想定よりも早く限界を迎えてしまった。




 そもそも、普通なら何ヵ月も意識不明で寝たきりだった人間が目覚めてすぐさま動き出すなぞ物理的に不可能な話だ。だが今回、アリサの回復に裏技を使用した。協力者は娘の婚約者であるラ・ジオラス・クルイウィル。

 仲の良い若夫婦ならばともかく、互いに清い身体である若者二人に対してかなり酷な裏技であった自覚はある。一言で済ませるなら(アリサ語)R18禁だから。当然、娘の同意は無い。否、協力者であるクルイウィル令息もかなり嫌がっていた。言うなれば強姦になるので当たり前だ。それでも今後娘が目覚めない可能性を示して脅し、仮に目覚めても健康を失う危険性を示して脅し、とにかく強迫とお涙頂戴で頷かせ、まず座学から教え込んだ。

 十代半ばの彼は座学の段階で真っ赤に顔を染めソワソワし、女性が傷付く可能性を教えると今度は真っ青になって泣きそうな顔で硬直していた。

 見た目の派手さに反して純朴な少年以上青年である。

 よって初めは、これも当然のように気後れと罪悪感で失敗した。

 それでも投薬と魔術を駆使して何度も追い込み、漸く……………娘よ、ごめん。


 結婚するまで娘にも黙り通そう。

 あ、娘は結婚しないと神殿誓約を掛けているのだった。

 一生義子“予定”のジオラス君、君の恋路に幸あれ。

 健闘を祈る。








被害者なのかラッキースケベなのかのジオラス君。

アリサにバレたらどうなるジオラス君!?

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