表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
163/203

はじめまして。義兄上。

数ある作品の中から拙作をお選びくださり、ありがとうございます(^人^)

☆評価、ブックマーク、いいね 等もありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ


漸く遣って来ました、残りの一人!

超、短いです(*_ _)人



 一年の内で最後の月に入ると、王都では社交月間に入る。

 最後の月、一年最初の月は、王家主催で夜会をはじめとした催し物が成される。そして市井では年末年始のお祝い。この辺は地球の各地と感覚は同じようだ。話を戻して、よっぽどの理由がなければ貴族の当主夫妻は参加が義務付けられている。

 基本、この国では冬は農閑期となる。よって大概の領主は冬の方が手が空き易い。当然国の産業は農業だけではない。その為、冬でも忙しい領地を持つ領主には負担となるが、そのような土地の領主でも農作物の取引は減る。圧倒的多数で夏より冬の方が時間を作り易い貴族家当主が多い都合で、冬が社交の時期となったのだろう。かつて日本の戦国時代の戦が基本、冬であったのと同じ理屈だ。寧ろ年末年始の王家の夜会や祭典等は謂わばこじつけだろう。

 まあ何はともあれ、王都の冬は社交の季節になる。

 気の早い者や何らかの用事のある者達は、地球でいう十月には王都に集まって来る。まるで日本の神無月──出雲では神在月の神々のようだ。しかし貴族達は来春辺りまで王都に滞在するのが常でもあるのだ。




 さて、アリシア家も貴族であるので王都に大集合しつつある。使用人込み込みなので、ちょっとした民族移動状態。大袈裟でなく、小さな集落一つ分くらいの人間と物資が大移動したのではなかろうか。ただしアリシア家の場合は空の便がある。街道や町を占拠するような事態にはならない。それに小分けに移動しているので比較的穏やかである()()だ。なに、ワイバーンやグリフォンを中心に据えた空便で空が賑やかになったとしても、慣れない人々が恐慌に陥りかけたとしても、何の問題も無く王都郊外の屋敷に辿り着いている。何の問題も無い。

 言わずもがなまずはアリサの母ディアナ。彼女はハリシアにレイモンド翁が入るのと入れ違いでの王都入りである。勿論、空便で。

 次に末息子ユージン。ユージンは何気に荷物が多かったのだが、その殆どはアリサの為に用意した荷物であるとかなんとか。


 そのユージンが郊外屋敷に入った日の夕方、さっそくジオラスとエンカウントする事となる。


「はじめまして。未来の義兄上候補殿」


 郊外アリシア家邸のいつもの陽当たりの良い茶室にて成された、ジーンとジオラスの初対面。些か黒い笑顔の末息子に戸惑うジオラスを責める者は居ない。


「……はじめまして。アリサの弟さん?」


 明るい緑の髪の弟と婚約者を眺める形の席に座し、眠り続けるアリサ。それらを素知らぬ顔で観覧している(ジーンにくっ付いて来た分、いつもより人数が多い)使用人数名。


 どうやらお姉ちゃん大好き弟は、素直に姉の婚約者を認める気は無い模様。









お約束のシスコンです。

シスコン・ジーンを愛でてあげようという方は、

ポチっと☆評価、ブックマーク、いいね をお願いしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ