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125.王城でのお茶会~~~従者の控え室

数ある作品の中から拙作をお選びくださり、ありがとうございます(^人^)

☆評価、ブックマーク、いいね 等もありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ


本題に入れない……・゜・(つД`)・゜・

今回裏方入りのジオラス君でお送り致しますm(_ _)m



 アリサが血の涙を流している。

 観念的な表現ではなく、物理的、医学的に問題のある血涙を。


 ジオラスはここに来て近年で一番の後悔に襲われた。会場に着いた時、従者だからといって離れなければよかったと。尤も、傍に居たならば何かができたとも思えないが。






〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉






 あの後、近衛の一人に連れられ外に出ると、もう二人の近衛が待っていた。そのまま馬車に乗せられ(迎えに来た最初の近衛一人も同乗)王()へ。

 アリサは引き続き、お茶会への会場へ案内され、ジオラスは従者の為の控え室に通された。そこには三人の男達。一人は老人と言って差し支えなく、一人は壮年、一人は若者(成人男性)。そこに一人、未成年のジオラスが混ざる。

 控えていた従者は全員男性。(しかも大人。)するとその主は男性である確率が高い。アリサ一人だけ女の子の参加なのだろうか? アリサの保護者も呼ばれているという話だから大丈夫だとは思いたいが、予想よりも人数が少ない。反ってややこしい事態にならなければよいが。


「! 貴方様はクルイウィル家の……」

「はい、三男です。未熟者ですが、お邪魔させていただきます」


 クルイウィル家の直系はブルーオパールの瞳を持つ。故にクルイウィル家の人間である事は一目瞭然なので家名を特定されるのは不思議ではない。だからそこはいつもの倣いで流した。さて、この三人、延いてはその主達はどういった者達であるのだろうか。どのような会話で探れば良いのか、どちらかというと話し下手であるジオラスは腰が退ける想いである。しかしアリサの事を考えると臆病風に吹かれている訳にもいかない。


「申し訳ありません。未だ勉強中でよく分からず、お教え願いたく。皆様はどちらの御家門の方々なのでしょうか?」


「ふふ。我々はそれぞれ年代が違う上、手前共は主と違って目立ちませんから、分からなくて当然です。ですから貴方様がそのように(へりくだ)る必要は無いのですよ」


 老人がそのように微笑むも、ジオラスとしてはせっかく勇気を出したのだ。誤魔化されてはなるものかと腰帯を引き締める。


「ですがこの中ではわたくしが一番の若輩者でもありますし、教えを乞うている立場ですから」

「天使──ゴホンッ、お嬢様の御婚約者様は温厚な方であるというのは本当なのですね」

「“お嬢様”ということは──」


 壮年の男の返しにジオラスは目を丸くした。


「貴方はアリシア伯爵の──」

「はい。わたくしは当代アリシア伯爵の従者の一人です。そして他の二人も、アリシア家に仕えている者で、二人は前アリシア伯のお付きです」


 ジオラスの背筋が勝手に伸びた。


「あ、これは、今まで御挨拶もできず、大変失礼致しました」


 従者とはいえど、あの《アリシア家》を支えて来た男達だ。ジオラスなぞ赤子同然の子供に見える事だろう。


「いえいえ、こちらこそ直接御挨拶できる機会、僥倖にございます。わたくしのことはジムとお呼びくだされ」

「御丁寧な挨拶を頂きまして、痛み入ります。わたくしはセダムと」

「わたくしとは一番年も近こうございます。以後は気安くお声掛けください。私のことはセネキオと」


「! 改めまして、アリサ嬢の婚約者である、ラ・ジオラス・クルイウィルです。アリサ嬢はじめ、アリシア家の皆様にはお世話になっております。アリサ嬢を幸せにできるよう精進して参る所存です。就きましては御指導御鞭撻のほどお願い致したく!」


「ほほ、生真面目ですなぁ」

()()お嬢様がお相手です。まず柔軟な精神を手に入れませんとな」

「ある意味では諦念も必要かと。諦めて良い部分といけない部分を見極める目と判断力、そして決断力もです」


 あれ? 何だか難しそうな話になってる。

 ………何の話をしていたのだっけ?









最近、落ち込みは緩和されて来たようですが、その後の脱け殻的な気抜けに支配されがちで一日が終わってしまう……Σ(ノд<)

そろそろビールが美味しい季節になってまいりましたね(^_^)/□☆□\(^_^)

キュポッシュワワ~、呑んで忘れよう、嫌な事。

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