その後~~~in城
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──嘘だと叫びたい。
王城の一角にて、お偉方が顔を付き合わせて例えがたい表情をしていた。飄々としているのは新旧アリシア伯爵親子だけである。
今しがたハリシア出向組からそれぞれ報告書が届いた。魔導スクロールなる魔法の専用用紙によって、内容のみが連動する用紙に転写される、所謂〈電報〉である。
内容はどちらも『終息(もしくは収束)スタンピード』
被害はほぼ無し。人的被害においてはゼロ。
ここまでなら〈スタンピード〉なる表現が大袈裟であるだけで、大規模は大規模でも魔獣が溢れる《大海嘯》とは別物であろうと思い込めた。しかし報告書は語る。火山がまるで溶岩を吹くかのように、魔獣で真っ赤に染まっていたと。そして遂には山の主たるドラゴンまで出て来たと。
ちょっと待って欲しい。
分かり易いのでドラゴンだけで考えてみる。
ドラゴンは基本、神獣扱いである。つまり、災害級。それが出て来て、被害軽微!? 嘘だ! 人的被害ゼロ!? あり得ないだろう!!
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置いていかれたジオラスは分かりやすく拗ねていた。
ただでさえ愛想という言葉を忘れがちであるのに、もう物の見事に仏頂面。ヤケクソのように騎士訓練部の練習に参加し、城の騎士訓練にも参加する毎日。
それでもアリサに託された観測だけは欠かさずに続ける真面目さ。
見ている大人や先輩達は憐れを誘われる。
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財務大臣が、復興支援金が安くて済む。そう軽口を叩いた側から続報が届く。
──ハリー・デヴィド・サセク到着。同氏に同行せし自称芸術家による落書きが原因と思われる問題が発生。緊急時用の食糧倉庫壊滅。至急の食糧支援を求める。
何がどうなったら落書きごときで食糧倉庫が壊滅するのだ?
とにかく緊急支援物資には食糧も用意されている。ただ被害の規模がこれでは分からない。その旨を伝えれば、然程待たずに詳細が報される。
それは、頭の痛くなる内容であった。
ジオラス君の哀愁漂う背中を御想像くださいm(_ _)m
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