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戦い

とても短いです。

しばらくして、その場に残った白鬼達と黒鬼達は戦いを始めてしまった。


最初はどうしてこんなことになったんだろうって、グルグル考えた。

でも、周りの鬼達は「相手が悪いのだから、戦いになっても仕方ない」みたいな

ことを言ってた。


どれだけの時間がたったのかな…。

僕もだんだんと「仕方ないことなのかな」なんて、

そんな怖いことを思うようになってしまった。


みんなが武器を持って戦っている場所になんて行きたくなかったけど、

僕のパパは白鬼軍のお仕事をしていて、

僕も戦場に入ることを当然だって言われて、

結局武器を持ってしまったんだ。


いつしか、心の無限パレッドを見上げることも少なくなっていた。

想い出の中のみんなは、色を失ったみたいに感じてしまって、

思い出さないようにしていたんだと思う。

だって、そうじゃないと凄く苦しかったんだ!

武器を持った手が震えて、逃げ出しそうになったんだ!!


戦いの場では、

自分が傷つくことも、

自分が誰かを傷つけることもある。


自分や仲間を傷つけられた怒りやつらさはグルグル暴走する。

相手を傷つけて、自分も相手から傷つけられて、

終わりが見えない迷路の中にいるみたいだった。


まるで、僕が僕じゃなくなっていくみたいで、

”誰か止めてくれ”って思ったけど、

心の声は音にはならない。


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