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帝龍  作者: 烈火
2/2

名物会長

今回登場するのは主要メンバーなので名前を覚えてあげてくださいw

僕と白鳥さんは指定された教室に入った、中にはこれから一緒に学校生活を送るであろう数人の生徒がいた。白鳥さんはようやく手を離し、物珍しそうに教室を見回している

「思ったより広いのねこの教室」

「それにすごく綺麗だね」

どうやら席は決定しているようで。机に名前の書かれた紙が置いてある、白鳥さんは僕の左隣の席で一番前だった

「席近くてよかったね」

「あっ、うん」

二人で雑談をしているとチャイムが鳴り、担任の先生がやって来たジャージ姿の女性で教卓に立って教室を見回す

「おはよう諸君!私の名前は辰宮楓だ、よろしく頼む」

快活なしゃべり方で好印象を受ける先生だった、とりあえずそのことに安心する

「「おはようございま~す!」」

みんなで挨拶を返すと満足そうに辰宮先生は頷き出席を取りだす、そんなときだった急に教室の扉が開けられ一人の男子生徒が入ってくる

「授業中失礼しますね、片山龍旗君はいますか?」

「僕ですか?」

教室中の視線が集まり緊張するが、無視をするなんてできない、嫌な予感がしながらも挙手をする

「君か、少し生徒会室に来てくてるかな?」

その人は蝶の模様が入った生徒会というバッジをつけている、印象はとても優しくて嫌な予感が気のせいに感じてしまう程普通の人だ

「えっ、あっはい」

生徒会に呼ばれるような事なんて身に覚えがなかったが、断る理由もないので教室の扉を開けて待っている先輩に付いて行く、教室から出るときクラスの人が大騒ぎしていた気がするが、よく内容は聞こえなかった

「僕は伊藤秀よろしくね、知ってよね?さっきの全校集会ではなしたし・・」

少し歩き出すとそう伊藤先輩は自己紹介をしてくれる、全校集会という言葉にさっきの出来事が思い出された

                      ◆

全校集会は体育会館で行われた、全校生徒千人以上という生徒が入り、中は熱気と話し声に包まれていた、壇上で話されることはどこの学校にでもありそうな先生や教育関係の人たちの話が続く、あまりに単調で何人かの生徒はうたた寝し始める程緊張感がない、でもその空気を一瞬で変える人があらわれた

「は~い注目!!わたくしこと黒蝶(あげは)生徒会長の話を始めますよ。さっきまで話してた髭ダルマどもの話は忘れていいけど今からはまじめに聞いてね、もし欠伸とか居眠りしてたらお姉さんがおしおきしちゃうからね~」

生徒会長と名乗ったその女性は制服ではなく黒い蝶の描かれた赤い着物を着ている。生徒とは思えない服装に異常なまでの威厳がある

「新入生の人は知ってると思うけど、この学校は校長とかはただの飾りでトップは私だから。学校の事いろいろ決めてるのは9割以上私なんだよ~凄いでしょ~」

会長の言うとおり周りの生徒はその言葉に衝撃を受けていないらしい、だが僕は初めて知った事だったので驚愕してしまった、同じように白鳥さんも驚いた様子だった

「あれれ?知らない子もいたみたいだね、まっこれから嫌でも分かるだろうからこの話はここまでね

それじゃ次の話。ちなみに1-Aの23番の子後でおしおき決定ね、楽しみに待ってて」

どうやって見つけたのか遠くにいた何千人という人の中から、うたた寝していた人を起こす

「次の話っていってもこれが最後なんだけどね、忠告しておくね6時30以降学校にいないように部活だろうが、彼氏彼女との時間だろうが関係なく禁止します、死んでもいいなら私は構わないけどね」

笑顔で不吉な言葉言うので、新入生が騒ぐ。しかし言葉に嘘はないようだった

「はい静かに、会長新入生を脅かさないで下さい、新入生のみんな死ぬなんて大げさに言ったけど本当はセキュリティの関係でその時間には学校にいちゃいけないんだよ、もし残ってたら厳重注意とかされるので気をつけてね」

会長のマイクを取り次に話し始めたのは優しげな男子生徒、それが伊藤先輩だった

「むむっ、秀ったら最近生意気よ!生徒会長にもっと敬意を示しなさい」

「はいはい、後の連絡は僕がやるんで会長は下がっててください」

上手くあしらわれる会長に、上級生から笑いが起こる。新入生は僕も含めて状況についていけず呆然と

してしまったが、その後は穏やかに集会が進み終了したのだった

                    ◆

「着いたよ生徒会室に後は会長に話を聞いてね、僕は少し用事あるからここで。ごめんね一言だけ助言しておくね・・・・あの人のペースに巻き込まれないように」

そう言い残し先輩は去っていった。緊張しながらも生徒会室の扉を二回ノックする

「入っていいわよ~」

黒蝶会長と思われる返事が聞こえ、ゆっくりと扉を開ける

「うわっ!!」

思わず声を上げて驚いてしまう中は、真っ暗で薄い光が部屋を照らしている。会長の服にある蝶がいくつも描かれていて、蝶の群れの中に入ってしまったように感じてしまう

「秀といい無双の奴といい、この部屋に入るときどうしてみんなそんなに驚くのかしら?」

「すいません」

不満げにそう口にするので反射的に謝ってしまう、それに面白そうに笑い気にしないでと言うように手を振る

「さていきなりだけど片山龍旗君なぜ呼ばれたのか分かる?」

「いえ分かりません」

「その言葉は嘘か本当かどちらかしらね?」

「えっ?」

そのとき後ろの方で鈴のように澄んだ女性の声が響く

【龍は動けない】

その瞬間血を一気に抜かれたみたいに、体中の力が抜けその場で膝をついてしまう、何が起きたのか分からない間にまた声が響く

【龍に人は殺せない】

(言霊使いか!!)

頭の中で帝龍が驚きの声を上げる、言霊って何?と聞こうとしたが口を動かすのも無理だった

(しっかりするのだ龍旗!仕方ない我に一時体を貸してはくれぬか?)

「分かりました」

弱弱しくだがしっかりと了承する、一瞬で体が入れ替わったのが分かった、さっきまでの奇妙な感じが消えていた

「我に用か?」

「あら?入れ替わったのね?」

映画でも見る様な視点に変わり、帝龍と会長が向かい合うのが見えた。同時にさっきの声を発した女子生徒も見えた

「へぇ~これが帝龍か・・・・。結構雰囲気変わるものね」

「蝶の女、汝があの言霊使いを嗾けたのか?」

「ええ、そうだけど?」

さも当然のように肯定し黒蝶会長は帝龍を興味深そうに見ている

「理由は何だ?事によっては容赦せんぞ?」

「面白そう・・・だからかな?」

(えっ!?そんな理由で?)

帝龍は眉をしかめて、不気味なものを見るような表情をする。敵かどうか判断しかねるのだろう

【龍は蝶を攻撃できない】

「先ほどから面倒だな言霊使いよ、龍旗よお主の平穏を乱すこやつら敵とみなすぞ」

『ザシュッ!!』

突然帝龍は構えて目にみえない衝撃波で攻撃する。この前僕を襲ってきた化け物との戦いで使った技だとすぐ分かった、だがその攻撃は黒蝶先輩にあたる瞬間消えてしまう、それが当然というように眉すら動かさなかった

「言ったはずですよ帝龍?」

制服を着た目の青い女の人が会長の横に並ぶ、立ちずまいが凛としていて声から帝龍のいう言霊使いだと分かった

「龍は蝶に攻撃できないと言いました」

「そうであったな」

(まさか言っただけで?)

正直信じられないが化け物を殺せる一撃を、言葉だけで防いだというのだろうか?だとしたらどうすればよいというのか

「龍旗よ少し本気を出すが良いか?」

(はっ、はい)

圧倒的な能力なのに諦めていないのが伝わってくる、自信のこもった声だった

「龍砲」

その言葉の後に、帝龍の前に黒い球体が出現し、それを右手で撫でるように触りながらもう一言発する

「圧縮!!」

それに答えるように球体は野球ボールくらいに小さくなる

掌握(コマンド)『放出』」

「これは何だ?」

言霊使いが驚きの声を上げ、黒蝶会長は小さく拍手している

「こればかりは『言霊』でも防げまい?必ず当たるという攻撃ならば・・・な」

【攻撃は外れる!!】

「さて汝の言霊と我の必中の攻撃との間に生まれる矛盾、どちらに軍配が上がるのか誰が見ても明白であろう?」

【龍はここで死ぬ!!】

「無駄よ、汝の言葉は信じきらねば我を殺せぬ。言霊とは言葉通りの結果に現実を捻じ曲げる力、だがその結果を信じられぬ今のお主ではただ叫んでいるだけ」

その言葉に唇を噛む言霊使いの様子に、帝龍が優勢なのは火を見るより明らかだった。

「くっ!逃げてください会長!」

「一人で逃げるなんて会長失格でしょ?だから逃げないわ」

二人の会話は帝龍の言葉によってとめられる

「開放!!」

黒い光が二人を包み強烈な衝撃が起こる、どうやらその光は建物は壊さないのか、壁にぶつかると消えていく

「だから言ったんだ、龍に手を出すなと」

光の中から男の声が聞こえる、光が消え青く光る小刀を帝龍に向けて向ける姿が現れた、あれほどの衝撃のある一撃を、防いだというのだろうか?

「帝龍よ悪ふざけがすぎたとはいえ、威力が少々強すぎるぞ?」

「ふむ・・確かに少しやりすぎたか汝の名は?」

その人は鷹のようにまっすぐな目で僕と帝龍を見て、自己紹介を始めた

「そこの少年にも名乗っておこう、無双だ、無双黒夜。これ以上の手出しは無用、会長には俺と秀から反省させておく、悪かったな無礼なまねをして」

「無双お主は話が分かるようだ、分かったこれ以上手出しはせぬ、よいか龍旗?」

(はい勿論です)

「では入れ替わるとするか」

また奇妙な無重力感が体を襲い、気づくと自分の体に戻っていた、まだ慣れていないせいか平衡感覚が少しおかしかった

「君が帝龍の主、片山龍旗だな?」

目の前には先ほど話していた無双さんがいた

「主ではないですが僕が片山龍旗です」

「主じゃない?ならなぜ龍ほどの高霊種をその身に宿す?」

「それは偶然みたいです、消えそうになっているところで僕が近くにいたとかで」

「偶然?偶然・・・。なるほどそういうことにしておくのか?帝龍よ・・。」

「そういうことにしておくって?」

「気にするなこっちの話だからな、さて後のことは俺がやっておく早く教室に戻れ、会長と華月のことだが二人ともお前の中にいる龍が学校で何かしないか心配だったんだろう、このような暴挙に出たのを許してあげてくれ、まあ会長は面白そうとかいう理由かもしれんが」

「うっ」

黒蝶会長が図星をつかれて顔を背ける、それを見て思わず苦笑してしまう

「華月って言霊使いの方ですか?」

「ああ」

「申し訳ありません片山さん、突然言霊をかけたりしてしまって」

その華月さんが戦闘中とは大違いの丁寧さで謝罪してくるので、こちらも恐縮してしまう。よく見ると彼女が同じ学年で同じクラスだったのに胸元のバッジを見て気づく

「あれ同じクラス?」

「はい席は片山君の後ろです、今日のことは本当にすみませんこれからよろしくお願いしますね?」

「あっ、こちらこそよろしく」

個性的な生徒会のメンバーにまた苦笑してしまう

「ちょっと無双私を無視して話進めないでよ~」

「アゲハお前も謝れ、新入生に不快な思いさせて、秀がいれば一時間かけて説教しているところだ」

「う~クロちゃんの意地悪~」

「クロちゃんはやめろ、たくこの馬鹿が本当に迷惑をかけたな片山」

「いえ気にしないで下さいあと龍旗でいいですよ?」

「そうか?分かった」

そしてその場を立ち去ろうとしたのだが、後ろの黒蝶会長が言った言葉で思わず振り返ってしまう

「今年も面白い生徒会新メンバーが入ったはね!ね~クロちゃん?」

振り返ると適当に黒蝶会長をあしらう無双先輩と、華月さんの姿があり新メンバーというのは生徒会の誰もが不思議に思っていないらしい、胸元を見ると蝶の紋様と小さく生徒会という言葉が名札にいつのまにか書かれていたのだった

教室に入ると同時に辰宮先生が拍手とともに出迎えてくれる、だが余計注目されて少し嫌だったというのは表情に出さないようにした

「期待の新入生登場だな!!みんなも拍手拍手」                        興味深々といった様子の同級生に混じって、いつの間に先に来たのか少し困った様子の華月さんと話を聞きたそうな白鳥さんの顔があった

「あの生徒会にこのクラスから二人も入れるとはな・・・。いやはや驚きだな」

「片山君たいしたことでないと言っているんですが、先生が聞いてくれなくて」

華月さんが視線から逃げたいがそれもできず、気まずそうにしていた

「もうお互い知り合いになってたのか?」

「ええ先ほど生徒会室でせんと!むぐっ!?」

あわてて華月さんの口を手で押さえ、戦闘といいそうなのを阻止する。手のひらに華月さんの唇の感触がし驚いて手を離す

「ごっごめん華月さん、でもそれは言ったら駄目だと思うさっきのことは」

「それもそうですね迂闊でした、ありがとうございます」

なんだか教室に不思議な空気が流れる、とても気まずい・・・・・。それにしても華月さんは意外に『うっかりさん』だと知ってなんだか印象が変わる

「何々?二人だけの秘密ってか?く~若いねぇ」

「先生年寄りみたい」

「「あははっ」」

皆から笑いが出るが、白鳥さんの視線が痛かった。針のむしろ状態とはこういうことを言うのだろう 「じゃ二人とも席ついてね」

「「はい」」

座ると左の白鳥さんが話しかけてくる

「龍旗何があったの?」

「別に何もなかったよ?」

「本当に?」

「うん」

疑いのまなざしを向けられ気まずいが、その視線から顔をそらす。どうやら自己紹介をするらしく一人ずつ自分のことを話していく、自己紹介は何事もなく終わり、初の高校生活はその後あっというまに放課後になるのだった

かっこの使い方が特殊ですが「」は普通の言葉『』は効果音など【】は言霊の時のみ使用するのであとがきで説明させていただきます、複雑で申し訳ないです。

最後まで読んでくださってありがとうございました

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