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3ー05 村の反応 宿屋

商人の案内で歩く三人は

着いた先の家に宿に入った。

「ちゃんと包帯は持った?」

「持ったー!」

腕いっぱいの布と水桶を持つ母親が

包帯の山を持ち上げる息子を急かす。

「大変そうですな」

「え? あぁ、商人さん。

そうなのよ、また例のアイツのせいで

怪我人が出て。

あ、そのままついてきてくれない?

塗り薬が切れたから寄合所まで

持ってきてほしいんだけど」

「別に構わないが、まずは

買ってからにしてくれないか?」

「後で払うんだから一緒でしょ?

ほら、急いだ急いだ。

あんた達もそこでぼさっとしてないで

ちょっとは手伝おうって気はないの?

人が忙しくしてるのにまるで見てないふりをして!

はぁーあ、これだからよそ者は冷たいわね」

母親はわざとらしいため息をつき、

娘とともに家を出て行った。

「何あれ? 無愛想というか初対面に対して失礼過ぎない?」

「まぁ手伝おうとしていなかったのは事実。

これから厄介になる身ゆえ、協力しようではないか」

進んで手伝いを買って出て嫌な顔を向けられるノラを

後ろから見て、レイもしぶしぶついて行った。

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