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2-14 合流

自分の技に吹き飛ばされたレイは

落下で破壊した屋根の残骸の上で起き上がった。

「死ぬかと思った。でもなんとか。

逃げられた。助かった〜」

安心から仰向けに倒れて腕を投げ出した。

と思ったのもつかの間、

「この辺りに落ちたはずだ。探せ!」

すでに近くまで追手が来てきた。

「マズい!」

建物を飛び降り声のしない場所へ走った。


荒い息をこらえて、レイは逃げ回る。

曲がり角の度に足を止め人がいないか確認したら、

一気にその道を走り抜ける。

その繰り返しでまだ捕まっていないが、

終わりが見つからない。

「うわっ!」

不注意で何かを蹴ってこけそうになったのを

なんとか踏みとどまる。

「レイ!?」

「ノラ!?」

偶然にも二人はやっと合流することができた。

「良かった。レイ、聞いてくれ。ここはマズい。

早く逃げた方がいい」

「分かってる。今まさに逃げてるところ!」

「ええ!? 遅かったか」

なるべく早口で話し合っているが

その時間もなかった。

「いたぞ! ガキも一緒だ」

「見つかった。乗って!」

レイはノラを背負い、また走る。

「レイ! このあたりの道は把握している。

どこへ向かえばいい」

「人がいないところ!」

「すまない。分からん!」

せっかくのナビも役に立たず

闇雲に右へ左へと走る。

そんなことがいつまでも通用するはずもなく、

「あ、ダメだ。そこは曲がるな。袋小路だ」

「ええ!?」

気づくのが少し遅れて、

その角を曲がってしまう。

「引き返す?」

「無理だ。後ろから声がする。

幸い、行き止まりまでは距離はある。

いっそ奥まで進んでやり過ごすしかないだろう」

「~~っ。それしかないか」

長い一本道を前進し、三叉路に出くわすが

どちらも屋台なら建てられる程度のわずかなスペースしかなかった。

右には大樽が一つ、左には小箱の山。

「どちらに隠れる?」

「待って。今考えてるから」

「早くせんと追い付かれるぞ」

「分かってるから!」

どちらを選んでもダメな気がするが、

なるべく見つかりにくい方を選びたい。

「もうすぐ近くまで声がしているぞ」

「焦らせないでってば」

時間いっぱいまで考えたレイは―ー。


「こっちに逃げたはずだ」

覆いかけてきた男たちがとうとう三叉路にたどり着いてしまった。

しかし、そこに二人の姿はなかった。

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