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1-18 逃げ道

右へ左へレイたちを探す兵士の目を

掻い潜りながら地下の一室に着いた。

「って行き止まりじゃない!」

「ところがどっこい、そうじゃないんだな」

水害用の土嚢が積まれた山を登り、

ノラは天井に手を伸ばす。

その先に不自然な窪みがあり、

指をかけるとガチャンと何かが外れる音が聞こえた。

歯車と鎖の音が機械的になり、

部屋の右手の壁が開いた。

「隠し扉!?」

扉の奥は階段が続き、微かに水の音が聞こえる。

「この先に川へつながる水路がある。

安全とまでは言えぬが、外に出るぶんには

大丈夫であろう。さて、では行くか」

土嚢の山をもたついて下りると、

「あれ? 誰だお前ら」

間が悪く誰かが部屋を開けた。

「もしかして、お前らが脱走したやつらか」

「そうだ」

「答えるな!」

返事を聞いてしまったその兵士は

丸くした目をギラギラ光らせる。

「お前らを捕まえれば、

出世は間違いねえよなぁ」

「不味いな。これは戦うしかない」

「そうね」

「任せた!」

「分かった。いや、なんでよ!?」

緊張感を持たない二人に

男は容赦なく剣を振り回した。

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