表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/106

幕間

   ◆◆◆


 ──???side──


「お疲れ様でス、セツナさン。そちらがあなたの妹さんですネ?」


 暗闇の中、クロが氷漬けのシュユを見上げ、貼り付けたような笑みを浮かべる。


「はい、クロ様。シュユといいます」


「いいですネェ、実にいいでス。彼女が入れバ、負の感情も集まりやすそうダ。よい働きをしましたネ、セツナさン」


「あぁ、勿体ないお言葉ですわ、クロ様」


 クロの賛辞に、セツナは恍惚とした顔をして首に抱きつく。クロもセツナの腰に手を回し、闇を煮詰めたような瞳でセツナの瞳を見つめた。


 侵食するように、奈落の底に引きづり混むように。


「手駒は減りましたガ、彼らもただ死んだのではなイ。私に大切なものを残して逝きましタ。それに、まだあなたがいル。そして重要な駒モ。あなた達がいれバ、私達の目的は達成されル」


「……はい、クロ様……」


 クロの貼り付けたような笑みに影が落ちる。


 暗闇の中でもハッキリと見えるのそ暗黒の影に、セツナはどうしてか身震いを覚えた。


「さア、始めましょウ。計画の最終段階。儀式の準備ヲ」


 クロの背後に佇む巨大な像。その像の抱える壺が、怪しい赤色に光りだした──。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ