グローバル化って何
「今はグローバル化が進んでいる。きみたちも他国の人々の文化を尊重するように。」
何層にもわたる雲が窓のフィルターを通して目に映った。空の色はほのかな紺碧色。4時限目の憂鬱な授業にはお似合いの色だ。
俺の名前は上嶋 空人。高校1年生の15歳で、誕生日は6月11日、血液型はA型で、好きな芸能人は橋本環奈と広瀬すずで……えっ、自己紹介が長いって！？じゃ一旦ここで切るとするか。
まあ、とりあえず俺は今、倫理の授業を受けているところだが、
あと数分で12時40分、つまり授業の終了時間になる。
チクタク、チクタク、チクタク、チックタク、、チック、タック、、、チック、、、、、
スーーー
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いやだ！もうむり！
普通の人に生まれたかった！
何で自分だけ他の人と違う！？
純でもいいじゃん！純でも！
何で、何でこんな目に合わないといけないんだよ！
グローバルとか口だけじゃん！
尊重とかしてないじゃん！
こんな生きにくい世界なんて、、もういやだ…………
お前は、どう思うんだよ。
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「、、ラ、カラ、、お、カラ、、、おい、カラ！」
ドンッッッ
いててて、誰だよ！
「って、お前誠じゃん！どうしたんだよ。」
「どうした？ じゃねぇよ！何寝てんだよ！
もうすぐ1時半だぞ」
「えっまじで、俺まだご飯食ってないよ！」
トコットコ
「カラくん今日お弁当忘れたんでしょ。私の余りの分食べる？」
「おっリリ！サンキュー！悪いな。」
「うんん、全然オッケー！」
「つくづくラッキーなやつだな、お前は。」
こいつは誠、張田 誠。高校に入って初めての友達だ。
サッカー部に入っていて、頭もいい。しかもイケメン。
まあいわゆるハイスペック男子だ。それに結構やさしい男前なやつだ。
「だろーう！？ニヒヒッ」
「私はただ少しお弁当が余っただけだから、そんなに大したことじゃないよ」
そしてこの女子は、松井 莉里。同じ中学校だった子だ。
部活はダンス部で、誰にでも明るく接しているから、人気がある。
そしてこいつはハーフだ。
名前はもろ日本人だが、父さんが日本人で母さんがイギリス人のハーフである。
そのためか、顔立ちはとても端正でスタイルもいい。
まあ本人からしたら色々あるから大変らしいけどな。
あいつらの紹介はここまでにして、
俺がさっき見た夢？は、
一体何だったんだ？
ーーつづくーー
