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タイムマシン作ったよ!

作者: SY

ガラクタの機械の寄せ集めみたいなものが突然目の前に現れた。

我が家の居間のど真ん中にだ。

その機械は居間の天井よりもわずかに背が高く、天井がメリッと盛り上がっている。

部屋の真ん中ではなかったので買ったばかりのLED照明は何とか無事だった。

扉らしい物が開くと一人の若い男が顔を出した。

「初めまして。お元気ですか?」と、その男は言った。

なんかなれなれしい。

「誰ですか?」

「誰ですかって、やだなー水臭い。顔。似てるでしょ僕たち」

「そういえばそんな気もするが……いや、それよりあんた。いったいなんでこんな物を部屋の中に」

「やだなーあんたって言いぐさ。僕はあなたの玄孫やしゃごですよ。ひいひいお爺ちゃん」

「ひい?なんだそりゃ」

「さっきタイムマシンを発明したので会いに来たんですよ。ずっと徹夜で、やっと完成させてうれしくてさ。初めてのジャンプがお爺ちゃんの所なんです。喜んでくれなくちゃ」

「しかしだなーお爺ちゃんって言われても、子供もまだ小学…」

「ヘークション!あれ?いけね。風邪ひいちゃったかな。なんせ、徹夜徹夜でさ。まあ、元の時代に帰れば風邪なんて、3分で治っちゃいます。それじゃーひいひいお爺ちゃん、また来ますね」

その機械はふっと消えてなくなり、天井の板の破片がぱらぱらと落ちてきた。

あっという間の出来事だった。

「ゆ…、夢だよな」


全く未知の新型インフルエンザウイルスのために、その年、世界中で950万人が死んだ

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― 新着の感想 ―
[一言]  はじめまして、上村夏樹と申します。  オチは全然読めませんでした! ショートショートの醍醐味はこういうオチにありますよね。オチを考えながら読み進めたからか、最後の瞬間まで気が抜けず、ドキ…
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